水墨画の描き方:始めて1年の僕が海外で入賞するまでにとった行動

水墨画を始めたいけど自信がない。

上手くいくかな?

水墨画の描き方ってどうすればいいの?

 

そんな不安をお持ちではないですか?

僕はそうでした。

でもがんばって描いてたら始めて1年でも海外でも賞を取るぐらいにはなれました。

これがそのときの作品です。

それも日本よりも評価が高かったので改めて日本のそういうところは遅れてるんだなぁと感じました。

日本の風習的にそういう誰か有名な先生のもとで習ってる人のほうが優遇される的なのもありそうだなと直感で感じただけなので真実は神のみぞ知るです。

僕は賞をたまたま取れたんですけど、最終的な目的はいろんな人の目に僕の水墨画を見てもらうことだったんです。

公募展に出品して賞をとればそれだけ注目される可能性が上がる。そう思って公募展に出品しました。なので賞自体にはそんなに興味がなかったし、いいのできたから腕試しに出品してみよう、ぐらいの軽い気持ちでした。

しかもこれは日本の公募展で出品してそれをそのまま海外の公募展に出してみませんか?ということだったので出してみたら意外にも国内よりも評価が高かったんです。

僕はたまたま賞をとることができました。でもこれは賞ウンヌン関係なしに絵を描くことってそもそもこういうことよねってなったので、それまでの行動を振り返ってみたいと思います。

水墨画で入賞したときの行動:鉛筆でとにかく描きまくる

 

まず僕が考えたのは基本的な画力を上げることです。

水墨画といえども絵画のいちジャンルであることにはなんら変わりありません。

何よりもまずは画力がないとお話にならない。そう考えて最初は筆をもつことはせず、エンピツで画力を上げるということに専念しました。

エンピツは絵の基本です。そして描けば描くほど画力は上がっていく。そんなふうに考えました。そしたら案の定、すくすくと画力は上がっていきました。

でもただ描いてるだけでは画力は上がりませんでした。どうやったら効率的に画力が上がるかなぁ?と考えてまとめたのがコチラ。

関連記事⇒画力を上げるためにやるべきこと5つの詳細はこんな感じ

ココで書いてることを考えながら練習すると通常よりも早く絵は上手くなります。

 

 

ジャンルをしぼる

 

基本的な画力の底上げはそんな感じでクリアできました。

じゃあ次に何を題材にして描くか?ということです。これは自分が描きたいと思うものを描けばすこぶる楽しく描けるので自分が何を描きたいのか?というところを徹底的に掘り下げて考えました。

で、たどり着いたのが上の絵みたいな幻想的とか、神秘的なものでした。僕の好きなジャンルはそういう感じだったので、そこにしぼって「こんなの描きたいな」と心底思えるものを考えて描きました。基本的にたぶん逆光が好きなんだと思います。

絵を描くときにいちばん大事なもの。それは「描きたい」という気持ちです。心の底からそう思えた絵って自分でもビックリするぐらいの絵が描けたりします。

 

水墨画で入賞したときの行動:技術よりも雰囲気勝負

 

ジャンルはしぼれたのであとは画面をどう構成すれば幻想的な雰囲気になるか、ということをめちゃくちゃ考えました。とにもかくにもこのときのは賞を取るとかまったく考えてなくて、ただただ「観た人をうならせる」です。

画力が上がったという自覚はありましたが、まだまだそこまで自信が持てるようなレベルではありません。

じゃあどこで勝負するか?というともう「雰囲気」で勝負するしかないなと思いました。幸いなことに僕は音楽をやっていて曲を作ったりしていたので、雰囲気勝負に関しては自信があります。

とはいえ、音楽と絵画ではもう全然畑が違います。どうすればいいのかがわかりません。

めちゃくちゃ考えた末に出た答えが「構図で勝負する」でした。

水墨画には色という概念がありません。なのでパッと見たときにひと目でそれとわかるような構図じゃないと誰も目に留めてはくれません。だからといって人の目を引くために自分が描きたくもないような絵を描いても意味はありません。

ここのバランスがなかなか難しいところですが、大事なことは「まずは自分が感動する」です。これも音楽活動やってたときに散々考えさせられたことです。思わぬところでつながるもんですね。

自分で感動できないものを他の人が見て感動してもなんかあんまり嬉しくないですよね。いや、そりゃ嬉しくないといったらウソにはなるんですけどなんか素直に喜べないというか。やっぱり自分が胸張って「どや!」ってなった絵のほうが嬉しいもんです。

それ以前にまず人に胸張って見せようという気が起こりません。

自分でも感動できる絵っていうのはラフスケッチの段階ですでになんか雰囲気があって胸がワクワク踊ってくる絵です。

「お、これなかなかいいんじゃね?」

「これを墨で描いたらどうなるんだろう??」

「この段階でこれだけワクワクするんだから筆で描いたらすごいことになるぞ???」

みたいなことになればもうあとはすごいことにしかなりません。(語彙力)

これがそのときのラフスケッチです。

それがこうなりました。

なかなか雰囲気ある感じに仕上がってると思います。

でもいざ筆で描いたら頭の中のイメージと実際に目の前にあるものとは全然違うものになってしまったのは残念でなりません。

でもそれはまだまだ僕に技術が足りてなかったから。

  • コントラストの付け方。
  • 立体感。
  • 水の使い方。

などなど、もっと表現するための技術があればもっといいものが描けたのになぁと悔しさが残りました。

それでもなんとか自分のボーダーラインを超えることができたので腕試しに公募展に出品してみようと思い立った次第です。

 

水墨画で入賞したときの行動:自分を信じる

 

 

ものすごく抽象的なのですが、絵を描くという行為はひたすら自分との戦いです。少しでも気持ちが揺れてしまったらそこから一気に崩れてしまって何も描けなくなる、みたいなことも多々あります。

途中で「ホントにこれでいいのか?」という不安に襲われることが500回ぐらいありました。途中で破ってやろうかと思ったことも何回もありました。中にはまだ描いてる途中なのにイチャモンつけてくる輩もいますっっ。

何回も心が折れそうになりましたが、そこは踏ん張って自分を信じてやり切るしかありません。

なので極力、描いている最中は意識を集中させるために、音楽を聴きながらひとりの世界に入り込みました。これは人それぞれやりかたがあるのだと思いますが、自分に合ったやりかたでいいと思います。

 

覚悟を決めてとにかく楽しむ

絵ってホントに不思議なもので、楽しんで描くとそれが絵にも思いっきり出るし、逆に楽しめてない場合も絵に思いっきり出ちゃうんです。

心の底から楽しんで描くとすごくいい絵が描けます。そのためには失敗を恐れないことです。失敗したらしたでまたイチからやり直せばいい、、、ぐらいの軽い気持ちで取り組むと気持ちが楽になります。ちなみに僕は3回ぐらいイチからやり直しました。

描き終わってから冷静になって見るといろんな粗が目立って見えてしまうこともあります。それはもうしかたのないことで、そういうのってたぶん一生つきまとってくるものです。でもそうやって粗が見えるのって成長してる証なんですよね。

1枚の絵を仕上げる過程で自分のレベルが格段に上がっていった手応えがありました。

なのでいざ出品!ってなったときには「今ならもっとスゴイの描けるのになあ」とひとりでニヤニヤしていました。

とにかく筆を走らせてるときは楽しくてしかたないです。そういうのも画面に出るもんなんですね。

 

まとめ

 

 

僕が1年間でやってきたことはだいたいこんな感じです。これは賞をとるウンヌンじゃなくてそもそも絵を描くことってこういうことですよね。一生懸命自分と向き合って一生懸命絵を描いてたらたまたま賞をとることができた、という感じです。

賞をとることよりもまずは自分自身が納得できるものを描くことが大切なことです。

 

 

 

2 件のコメント

  • 西村清身 より:

    感謝します。私は2月16日に水墨画をしたいそれもプロになりたいと考えました、いろいろな事を教えて下さい。 西村清身

    • daisuke より:

      ありがとうございます!よろしければ絵画教室へどうぞ!

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