膝の痛みに悩む人に捧ぐ
スポーツの中でも特に膝を使うスポーツ。
バレーボールとバスケットボール。

どちらもかなり頻繁にジャンプすることを必要とするスポーツです。
これを小さい頃、小学生ぐらいからやってるとだいたい高校卒業したあたりで
疲労がピークに達する人が多いんですね。
すると、今までできてたことができなくなったり
体(特によく使う足)に異変を感じるようになってきます。
体を酷使しすぎて疲労はピークに
僕は何十人もこういう患者さんをみてきたのですが、
共通点はだいたい中学、高校と県で上位を争うようなチームでプレーしてること
なんです。
、ということは練習量もそれなりに多くなります。
じゃないと県で上位を争うようなチームでは生き残ることができないので当然のことです。

練習量が多いということはそれだけ体を酷使してるということになります。
毎日毎日激しい練習を繰り返して、しかも上位まで残るということは
それだけの数試合をするということです。
練習と試合では使うエネルギーの量が全然変わってきます。
、というのも練習では少し違和感を感じるようなものでも試合になれば試合に集中してるので
アドレナリンが多く分泌されてしまいます。
アドレナリンが多く分泌されると少々の痛みは気にならなくなるんです。
これは気にならないだけで、実際には体にはどんどんダメージは蓄積されているので
そこを見誤ってしまうとあとで大変なことになってしまうというわけです。
そうやって蓄積したダメージが高校卒業したあたりで一気に爆発する感じです。

膝が治ると人生が変わったAくんのお話
ひとつ例を紹介します。
僕のところにきた大学生でバレーボールをやっているAくん。
Aくんはまさにその典型的な例で、大学に入ってから膝が痛くて思うように
ジャンプすることができない状態でした。
満足に体を動かすことができてなさすぎて彼は初めて会ったとき顔が死んでいました。
目が死んでるというのはまさにこういうことを言うんだなと。
それぐらい精神的に落ち込んでいたのです。

でもこれは当たり前の話でバレーボールをするために大学に入ったのに、
そのバレーボールが満足にできない。そりゃ落ち込みますよね。
もう何をしていいかわからないですよね。
そもそも勉強して大学に入ったわけではないので、勉強なんぞに身が入るはずもなく。笑
そんな状況を打破するために彼は僕を頼ってきました。
そして彼は膝の痛みが治って身も心もハッピーになりました。
その一部始終をカンタンにここに記しておきます。
膝のしくみ
まずはジャンプするときの膝関節がどうなってるかを理解したほうがよさそうです。
ジャンプは膝を深く曲げて一気に伸ばすことによって行われます。

このとき、太ももの前についている筋肉が縮むことによって膝関節が伸びます。
瞬間的に股関節と膝関節の距離を縮めることでジャンプすることができます。
膝を伸ばすための筋肉はおもに股関節辺りから
膝をとびこえて膝のお皿の下の脛骨粗面というところに付いています。

この筋肉に疲労が溜まると筋肉は次第にかたくなっていきます。
筋肉がかたくなるとその付着してる部分の骨を必要以上にひっぱってしまうんですね。
これが成長期だと、膝の下の部分の骨が飛び出てくる
「オスグッドシュラッター病」
という膝が痛すぎてどうにもならない症状におちいってしまいます。
膝を伸ばす筋肉に問題があった
Aくんはこの太ももの筋肉が異常にかたくなっていました。
幸いなことにもうすでに身長は止まっていたので
骨がどうこうなるということはなかったのですが。
Aくんの状況はかなり深刻で膝の痛みによって生きる目的を見失っていました。

僕が「治るよ」と説明すると一筋の光が射したようで
彼はそれから毎日必死に通い続けました。
雨の日も風の日も雪の日も。
膝を治してバレーボールをやりたい一心でとにかくガムシャラに通い続けました。
通っているうちにすっかり仲良くなってしまったので、いろんなことを話するようになりました。
そうやっていろんな話をしていく中でAくんの中に変化がみられるようになりました。
痛めていた膝が治っていったのはもちろんのこと、
性格も少しずつ打ち解けて明るくなっていきました。
あれ?こんな子だったっけ?、と思うぐらい。笑
彼は人生においても飛躍的なジャンプを遂げました。(←うまいこといった!)
こうしてAくんは晴れて膝の痛みがとれて、
思い切りジャンプすることができるようになり、
バレーボールを全力で取り組むことができるようになりました。
、と同時にいろんな話をして性格が明るくなったため、人生観も少し変わったようです。
それにより、今まで出来なかった彼女ができたり
バレーボールで生きるという目標もできましたとさ。
なんだか人生がすべて上向いた感じがして、
なによりもAくんは今すごく楽しそうに生きています。
ここで大事なポイントはAくんが僕を信頼してくれて毎日通い続けてくれたことです。
この「毎日通う」がなければAくんの膝が治ることはなかったでしょう。
そこに至るまでには僕に対する信頼が不可欠なのですが、どうして彼が僕を信頼してくれたのかというと
もともと同じ大学のバレー部の先輩が同じように膝が痛くて毎日通い続けて膝を治したという
実績があったのと、僕が「絶対治るよ」と言い切ったからにほかなりません。
もし、僕があいまいな感じだったらここまで信頼してくれて毎日通うなんてことはなかったでしょう。
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