筋肉は鍛えるべきか否か:体が痛いときは鍛えると逆効果!?

「筋肉は鍛えたほうがいいんですか?」

 

体のどこかが痛くなってそれを治療して治ったあとに聞かれることが多い質問です。

要するに「今後痛くならないようにするためにはどうすればいいのか?」ということを知りたいわけですね。

結論からいうと筋肉を鍛える前にやるべきことがあります。

もちろん人間の体は使い続けないとドンドン衰えていくだけなので「鍛える」ということに関しては何も間違ってはいません。

ただ、鍛えるというのはそれだけ筋肉に負荷をかけるということです。重いものを持ったり走ったりして筋肉に負荷をかけて、傷をつけてその傷が回復する過程で筋肉は強く、太くなっていきます。これが「鍛える」ということです。

痛みはどこからくるのか?

 

人間の体がどこかしら痛くなるのは十中八九「筋肉」からきます。

関連記事⇒体のあらゆる「痛い」の原因は筋肉の疲労が8割以上を占めている

 

筋肉の中の毛細血管に疲労物質がたまってそれが血流を邪魔して次第に筋肉は硬くなっていきます。

肩こりに悩まされている人なら肩のまわりをさわってみれば筋肉が硬くなってることがおわかりになるかと思います。このガチガチの筋肉は血液の流れを滞らせます。筋肉は酸素と栄養素をもらうことで縮んだり伸びたりすることができます。血液の流れが悪いとじゅうぶんな酸素と栄養素をもらうことができなくなります。これは異常事態だ!となってその部分に痛みが発生します。

硬くなって血流が滞って、またさらに硬くなって…という悪循環に陥ります。

 

さて。

この硬い状態でさらに筋肉に負荷をかけてしまうと、どうなるでしょう?まず筋肉がそこまで動かないです。動いたとしてもまるで錆びついてしまってるかのようなぎこちない動きになります。そして筋肉の硬さがさらに倍増してしまいます。硬さが倍増するということはそのぶん痛みも倍増してしまうということです。最悪のループに突入してしまいます。

ではどうすればいいか?

 

筋肉は鍛えるよりもストレッチ

 

 

人間の体は日々の生活の中でたえずどこかしら動いています。

たとえば1日中机に向かってる人でも、動いてないように見えて実は"座る姿勢"を保つために首から腰、お尻から足まで、筋肉は常に血液を循環させて活動しています。

そして連続で同じ姿勢ばかりとってしまうと、筋肉はずーっとその状態を保たないといけなくなります。

縮んだら縮みっぱなしの状態です。それでは血液が細かいところまで行き渡らなくなってしまうのです。これが筋肉が硬くなる原因というのはさきほども申し上げた通り。

 

筋肉はいきなり硬くなるわけではなくて、ある程度時間をかけて少しずつ硬くなっていきます。なので硬くなって間もない筋肉は簡単に元に戻すことができます。

 

筋肉を柔らかく保つ方法

 

筋肉は血流が戻ればまた柔らかくなります。

一時的に柔らかくするのであれば、マッサージをしてほぐしたりすることも有効な方法です。

が。

それでは時間がたてばまたすぐ痛くなってしまいます。いちばんカンタンで手間がかからないのが「ストレッチ」です。

ストレッチは縮こまった筋肉を伸ばして面積を広げて血流を促す効果があります。

ストレッチを毎日定期的に行えば、少しずつですが体は柔らかくなっていきます。

特に腰が痛い人なんかは足がカタくて前屈しても手が地面につかない人が多いです。毎日ストレッチして手が地面につくようになるだけでも、腰の痛みはずいぶんマシになります。

 

肩こりの人は1時間に1回ぐらい肩を回したり首を回したりして縮こまった筋肉を解放させてあげるだけでも肩こりはマシになります。

こんなふうに筋肉は鍛えることよりも、柔らかい状態をキープするということに重きを置いたほうがイイんです。

 

継続が命

 

毎日ストレッチしてても、その効果が出てくるのは早い人で1ヶ月ぐらいです。遅い人だと半年とか1年とか。

ちなみに僕は地面に手がつくまでに半年ぐらいかかりました。毎日欠かさずやったにもかかわらず。

というように効果が出始めるのは非常に遅いです。なので1ヶ月も続かない人がほとんどです。

これはホントにもったいないことです。続かないからまた痛くなって同じことの繰り返し。、、なんてことにならないように、自分の体は自分でしっかり管理すべきです。自分のことは自分がいちばん知ってるので。

 

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