テレビや雑誌などで取り沙汰される健康に
関する情報があふれかえっている昨今の世の中。
もはやどれが真実なのか、なにが正しいのか
わかりづらくなってしまっているのが現状です。
厳密に言えば、どれも正しいし真実ではあります。
でもそれが自分にとって正しいことも
あれば間違っていることもあります。
そんな話の中で、
「毎日適度な運動をしていれば健康になれるの?」
という言葉を患者さんの口からよく聞きます。
これは半分正解で半分間違っています。
「毎日適度な」の定義が不透明すぎる

よくテレビ、雑誌、ネットでも「適度な運動」を毎日続ける
ことが健康につながるということが言われています。
では適度な運動とは具体的に何なのか?
これを明確に理解している人が圧倒的に少ないのが事実。
人によっては毎日3000歩歩くのがいいと言ったり、
20分ぐらい近所を散歩するぐらいでいいとか言ったり、
その方法はホントにさまざまです。
ある程度の基準らしいものはあるものの、
それがほんとに自分にとってどうなのか?
、というところまでを具体的に考えずに、
ただやみくもに毎日やったところでそれはただ疲労を
蓄積させてしまうだけでむしろ逆効果になってしまうこともあります。
毎日続けることはもちろん大事なことです。
が。
その言葉に依存しすぎて自分というものを見失いがちです。
そもそも運動ってなに?

運動とひとくちにいっても、歩くことが運動になる人もいれば、
それではもの足りなくて走らないと運動した気にならないという人もいます。
歩いたり走ったりすることはどうしてもヒザや腰に負担がかかってしまいます。
それが蓄積すると体を痛めてしまいます。
その場合にはプールに行って泳いだり、
プールの中を歩くという方法もあります。
水の中なら体にかかる負担は浮力によって軽減されます。
体を動かすことだけが運動ではなくて、家でゆっくり時間をかけて
ストレッチをするだけでもじゅうぶん運動になることもあります。
いろんな運動の方法があるので、
どんな方法が自分に合っているのかが大事なことです。
年齢や運動量によって変わる

いろんな運動の方法がありますが、自分の年齢や
過去の運動履歴を考慮することでどんな方法が
自分に合っているかを考える物差しになります。
例をあげてみます。
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60歳の男性。
仕事はデスクワーク。
学生時代から今まで、運動らしい運動などしたことがない。
運動といえば通勤電車に乗るために駅まで10分ほど歩くぐらい。
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このような人がいきなりランニングを始めたとしたらどうでしょう?
どこか体を痛めてしまう可能性が高いことは
誰の目にも明らかではないでしょうか?
もうひとつ例をあげてみます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
同じく60歳男性。
仕事はデスクワーク。
学生時代は野球をしていて、
社会人になってからも、多いときは週に3回は
グラウンドに出向いて野球をする。
それを40年間ずっとやっている。
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このような人が毎日のランニングを始めると言っても、
なんらリスクは感じませんね。
むしろ、ダッシュを織り交ぜるぐらいの少し激しいぐらいの
運動をしないともの足りないのではないかと思ってしまうぐらいです。
こんなふうに年齢や、それまでの運動履歴は
日々どんな運動すればいいのかということを考えるうえで、
大事な物差しになるので、ぜひ参考にしてください。
自分に合った運動方法を選ぶべき

よく「どんな運動をすればいいですか?」ということを聞かれます。
これを聞かれると僕は、先ほどのようなことを逆に聞き返します。
その人がどんな今までどんな運動をしてきて、
どんな体の状態かを知った上でじゃないと、
おススメのしようがありません。
おススメした方法がその人に合っているのかどうかも
実際にやってみないとわからないのです。
大事なことは自分の状態を知ることと、
いろんな運動方法がある中で、実際にいろいろやってみて、
自分に合っているかどうかをしっかり見極めることです。
少しでも違うと思えばいくらおススメされた方法でも
無理してやる必要はまったくないですね。
何が自分に合っているのか、
それを見極めることができるのは
ほかでもない、自分自身ですので。
体からの信号をしっかり受け止めて、見て見ぬふりはしない。
これぐらいガマンしないと、ということももちろん
ありますが、ガマンし続けることで痛めてしまうこともあります。
その微妙な境目は他人ではまず把握できません。
そこを自分自身以外に頼ることは、自分を捨てる行為です。
健康な毎日はデータでは手に入らない

世の中にはいろんなデータがあります。
よく聞くのが「何歩以上は歩かないといけない」というもの。
仮に「毎日4,000歩は歩かないといけない」という人がいるとします。
その4000歩というデータが自分でいろいろ検証した結果、
その数字がいちばん自分に適している、
ということなら何も問題はありません。
そのまま続けてもらって大丈夫です。
が。
その4000歩という数字がテレビとか雑誌とか
自分以外からの情報ならそれはまず疑うべきです。
根拠があまりにも乏しすぎるので。
何をもってして4000という数字なのか?
、ということを考えないといけません。
先ほども言ったように自分でいろいろ
検証した結果の「4000歩」なら問題はありません。
ですが、テレビとかのデータというのは
あくまでも平均的な数字でしかありません。
しかもその平均値も、全国の人全員の、
というものは見たことがありません。
どこか特定の地域の一部の人たちの平均値というだけです。
それを鵜呑みにしてしまってそれぐらいは
歩かないといけないなんてことは絶対にありません。
試してみるのは全然アリですが、
「やらないといけない」なんてことはありません。
データはあくまでも参考にする程度にとどめておかないと
自分を見失ってしまうのでご注意を。
健康な毎日を過ごすためのまとめ
どんな運動でも、自分が気持ちよくできて、
毎日楽しく続けることで健康を維持できます。
できることからコツコツと無理のない範囲でやる
、ということを意識して楽しい毎日をお過ごしください。
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