オンライン絵画教室【Dの部屋其の五】

エンピツの持ちかたと線の描きかたアレコレ

 

 

↑↑↑動画で楽しみたい場合はコチラ↑↑↑

 

 

 

 

↓↓↓文字で楽しみたい場合はコチラ↓↓↓

 

 

 

こんにちは。Dです。

本日は「エンピツの持ち方と線の描き方アレコレ」っていうテーマで能書きをたれていこうと思います。

ちょっとだけ地味なことをやります。

 

でもよく考えたら。

そもそも絵を描くこと自体が机に向かってカリカリやってるだけっていう超絶地味な行為なので、今ここでこうして読んでくれている人なら楽しく感じられる、と僕は信じています✨

 

でもね。

こういう地味なことにこそ実はすごく深い中身があったりするんです…

 

というわけでエンピツと紙をご用意ください。

 

エンピツの持ち方

 

 

まず、エンピツの持ち方です。

僕自身、そんなこと意識してやったことなんか1ミリもなかったんですけど、あるとき人前で絵を描くことがあって、そのときにたまたまその人が「上手い人の持ち方してる」って言ってくれたんです。

当然それまでそんなこと考えたこともなかったので「え?どゆこと!?」って、なんかすごく気になったので、絵が上手い人の描くところを見漁ったんです。そしたら確かに上手い人って皆さん同じようなエンピツの持ち方してることに気づいて、あー、あの人の言ってたのはこれか、となったわけですね。

これだけたくさんの人が同じように持ってるってことは、何か理由があるはず、

と思ったので自分でいろいろ検証してみた結果、この持ち方は力を最大限抜くための持ち方なんだっていうところに気がつきました。

普通、エンピツってこう持つことが多いですよね。

字を書くときなんかこう持ちますよね。

 

この持ち方は力が入りやすいのでハッキリクッキリした線になりやすいんです。

字は言葉を伝えるものなので、ある程度形が崩れてても線さえハッキリしてれば伝わるものなんです。

 

でも、絵って形が伝わらないとお話にならないんです。ある程度じゃダメなんですよ。

f:id:godgod23:20201217082417j:image

こんな絵じゃリンゴなのかピーマンなのかわかんないんです。

でも指に力が入ると線がこうなりやすいんです。

なのでできるだけ力を抜いて薄い線を何回も何回も描きながら、こう、どの線がベストかっていうのを探りながら描いていくんです。よくデッサンとかで線が何本も描かれてるのはそういう理由です。

前回の模写でも最初、かなり薄い線で描いてたんですけどあれはバランスをとるためにアタリをとってました。バランスってすっげえ大事なんです。

そのへん詳しくは次回やります👍✨

 

で、持ち方なんですけど、こんなふうに親指と人差し指を離しても落ちないところにエンピツを置きます。

で、この二本の指をそーっと添えるだけです。

こうすると力が抜けて薄い線が描けるようになります。

 

これやるだけでもなんか絵が上手くなった気がするので今すぐやってみてください。✨👍

 

絵の基本・線

 

そんな感じでエンピツを持ってもらって、その流れで絵の基本中の基本、線の描き方と練習方法を解説していきます。世の中にある9割の絵は線の集合体です。ダヴィンチもピカソもゴッホもいろんな線を織り混ぜて名画を完成させてるんですねぇ。残りの1割はどっちかっていうと点の集まりのスプレーアートとか点描画とかです。※日本ナントカカントカ調べ

 

厳密にいうと、線も点の集まりなんです。👍✨

 

で、いろんな線って言いましたけど、線って大きく分けると直線と曲線の2つしかないんです。それぞれ、ポイントと練習方法を解説します。

 

◾️直線

 

まず直線です。

直線をフリーハンドで描くのってけっこう難しいんです。ちょっと描いてみてください。🤲

 

できましたか?意外とムズイでしょ?

 

真っ直ぐでキレイな直線を描くときって、指先の力の入り具合がめちゃくちゃ均一じゃないと描けないんです。少しでも余計な力が入ったり抜けたりして均一じゃなくなった瞬間に線はグニャってなっちゃうんですね。

 

コツは指から先を固定するんです。で、短い線を描くときは手首を動かしてスッスッと、できるだけ同じ長さで。

で、線の長さに合わせてヒジを動かしたり、場合によっては上半身ごと動かしたりして指から先は完全に固定した状態を保ちます。そうするとキレイな真っ直ぐな線を描きやすいです。

そうやって描いた線は同じ太さ・濃さになるので、もしどこかで違ってたら、ムダな力が入っちゃってるってことなので、自分で描いた線をよーく見てみてください。描き始めと描き終わりは特に力が入りがちなところなのでご注意ください。

これをいろんな角度でやります。タテ、ヨコ、ナナメ、左から右、右から左、上から下、下から上とあらゆる方向をお試しください。これが直線の練習方法です。地味にもほどがあるでしょ?笑

これがスッとできるようになったら指先がコントロールできてる証拠なので曲線なんか楽勝で描けるようになります。♯大ウソです

 

慣れてきたらグラデーションなんかも練習するといいと思います。最初は力を入れて線を濃くして線の間を短くします。少しずつ力を抜いていきながら線の間も空けていきます。反対に最初は力を抜いて少しずつ濃くしていくのもいいと思います。

 

◾️曲線

 

お次は曲線なんですが、

これも曲線だし。

これ(S字クランク)も曲線で、

直線以外の線は全部曲線です。

 

曲線の可能性って無限大なんですね。

 

なので1ヶ月ぐらい死ぬほど考えたんですけど、コツというコツが見当たりません。

ひとつだけ言えるのは、曲線は直線とは全然描き方が違って、親指に力入れたり人差し指に力入れたり、力を入れるところが瞬間瞬間でコロコロ変わってしまって、直線なんか比べものにならないぐらい難しいってことです。だからもーできるようになるまで頑張って練習して♡としか言いようがありません。

 

人間は超アナログな生き物なんですよ♡

とはいえ、僕はここで諦めてしまうような人間ではございません。

 

曲線が描けるようになる近道が何かないもんかといろいろ探ってたらついに発見しました。

一瞬で描けるようになるとかそんな大したもんじゃないですよ?

すごく地味な練習方法です。これを僕が考案したと思い込んでたんですけど、いろんなところでこのやり方が発表されてて、ちょっとガッカリしてしまいました笑笑

やり方は簡単です。まず、テキトーな大きさの十を描きます。これは定規でやってもフリーハンドでもどっちでもいいです。

で、この線の先と先を円を描くように結びます。線の先っぽは4つあるので4回やります。

以上です。

 

ホントにこれだけなんです。

これをいろんな大きさ、角度でやるとめちゃくちゃいい練習になるんです。あと、×の長さを変えて、楕円にしてみるとかですね。

やりにくい時は十だけじゃなくて十を囲むように四角を描くとやりやすいかと思います。

 

おまけ

 

 

線の簡単でかつ楽しい練習方法を紹介します。

※楽しいと感じるか否かは個人差なので勘弁してください♡

 

まず、こんな感じの細いボールペンを準備します。※写真は0.4ミリのやつ

で、細長い円を描きます。この楕円の中を線で埋め尽くします。

これだけですww

ポイントは、線が円からはみ出ないようにすることです。指先のコントロールの練習になるのでぜひやってみてください☆

 

まとめ

 

というわけで本日はエンピツの持ち方と線の描き方アレコレっていうテーマでお送りしてまいりました。

いくつか紹介したんですけど、どれもこれもすごく地味なので単体で30分とか1時間とか集中してやるものでは決してございません。

 

確実に飽きますwww

 

なので模写とか楽しい練習の合間に1分とか30秒ぐらいをやるといいと思います。

たとえばテレビみながらとか、授業中とか、仕事の合間とかに気がついたらやってた、ぐらいになると素晴らしいです。

僕はまさにそんな感じで気がついたらなんか勝手に手が動いてしまって、今日やったやつをよくやってしまっています。

家でテレビみながら気がついたらこれやってて嫁さんに「何描いてんの?気持ち悪っ」とか言われたりしてます。

 

次回は「絵はバランスが命」っていうテーマでお送りします。

 

それではまた次回☆