産後の骨盤矯正はすぐにはできない:地道にコツコツやるべし

可愛い赤ちゃんを産んだあと、気になるのが体型ですよね。

赤ちゃんが大きくなり始めると子宮が大きくなってきてそのぶん骨盤も広がってしまいます。

骨盤が広がったのが原因で体にいろんな不具合が起こるママさんはたくさんいらっしゃいます。

産んでから自然に元に戻る人もいれば広がったままの人もいます。

今回は骨盤を矯正するための方法や時期などを解説していきたいと思います。

 

産後の骨盤の矯正はできるだけ早いほうがいい

 

産後の体調にもよりますが、矯正をするならできるだけ早いほうが骨盤は戻りやすいです。

早いほうがいい理由としては骨は毎日毎日細胞が入れ替わっているからです。赤ちゃんの居場所を作るために広がった骨盤は一時的に骨が柔らかくなった状態です。放っておくとそのままの状態で骨が固まってしまうので、できるだけ骨が柔らかいうちに、早めに骨盤を締めたほうが体型は元に戻りやすいです。

 

骨盤の仕組み

 

骨盤の仕組みを軽く知っておいたほうがいいかと思います。

骨盤は図のような感じで仙骨という骨と寛骨という骨がくっついている骨です。

間に仙腸関節という靭帯で繋がっている部分があります。

下の部分に左右の寛骨をつないでいる恥骨結合という部分があります。

赤ちゃんが大きくなり始めるとこの2つの骨をつないでいる部分が緩んで広がっていきます。赤ちゃんの居場所を確保するために体が自然とそれを行います。生命の神秘です。

 

骨は常に細胞が入れ替わる

 

人間の骨というのは生まれてからずっとそのままではなく、常に細胞が入れ替わっています。

骨折しても元どおりになるのがまさにそれです。折れた部分を骨の細胞が頑張って、セメントのようなものをたくさん出して固めるようなイメージです。

赤ちゃんが生まれてからしばらくの間は関節の部分が柔らかい状態が続くのでその間に骨盤を締めることをしていれば元の状態に戻ります。

 

目安は半年ぐらいまで

 

人にもよりますがだいたいの目安としては産後半年ぐらいまでは関節が柔らかい状態ですが、3ヶ月ぐらいたつと関節が固まり

始めるのでできるだけ早めに矯正することをオススメします。骨が固まってから矯正し始めても元に戻ることは少ないです。。。

 

産後の骨盤の矯正は地道にコツコツと

 

力ずくでやろうとすると危険

 

矯正というとなんだか骨をゴキッと鳴らしてやるようなイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。

むしろ歯を矯正するようなイメージを持っていただけるとわかりやすいかと思います。歯はゴキって鳴らすことはせず、器具を歯につけてちょっとずつジワジワと歯並びを整えていきます。

産後の骨盤矯正も同じで、地道にコツコツ締めていくほうがリスクが少なくてその後も体に不具合は起こりにくいです。

人間の体ってそんなすぐに形が変わることはないのです。

 

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骨盤ベルトや産後ガードルをつける

 

僕は骨の専門家なので手で骨盤を締めることをします。

でも近くにそんな人がいないのであれば、骨盤ベルトや産後ガードルなどで少しきつめに締めていればそれでもじゅうぶん元に戻ります。

先ほども言いましたが、骨は常に細胞が入れ替わっています。

日々の生活の中でいろんな動きをしていると、骨盤は体重や筋肉によって広がろうとします。

広がろうとしている骨に次々とセメントで固めるように新しい骨の細胞がどんどんくっついていきます。

なのでできれば24時間常に締めたほうが骨盤は戻りやすいです。

でもなかなかそうもいかないので起きている間だけでもギュッと締めておいたほうがいいですね。

 

産後の骨盤を矯正しないとどうなる?

 

骨盤が広がったままだと、それまでの体型と比べてさまざまな変化が起こります。

 

・体重が戻らない

 

骨盤が広がったままだと骨のバランスが崩れて筋肉の動きが変わってしまい、代謝が落ちることがあります。

代謝が落ちると脂肪が蓄積してしまって体重がなかなか戻らないというケースもあります。

 

腰や足が痛くなる

 

広がった骨盤によって骨のバランスが崩れると姿勢にも悪影響が及びます。

骨盤が広がることで足がO脚になったりします。

その結果、肩をこるようになったり、腰が痛くなったり、足が痛くなったりします。

中には赤ちゃん産んでからずっとおばあちゃんになるまで腰痛に悩まされている人もいます。

なのでできることなら骨盤は元の状態に戻してあげることをオススメします。

 

 

産後の骨盤矯正はそんなに難しくない

 

僕も数はそんなに多くないですが産後の骨盤矯正の施術をしてきました。

僕のやりかたとしては手のひらで骨盤を押さえてゆっくり締めていきます。

ゆっくり力を入れて締めると、3センチ〜5センチぐらい骨盤が縮みます。

そのあとに骨盤ベルトでその状態を維持するというやりかたです。

これでだいたい元に戻りました。

何も難しいことはしていません。

骨盤を押さえるというよりは骨盤と足がつながっている部分を押さえつける感じです。

なので素人でもやろうと思えばできます。

パートナーの人にやってもらってみてください。

 

産後の骨盤矯正のまとめ

 

赤ちゃんを産んだあとは昔は1ヶ月ほど安静にして体を休めていたという話もあります。

そりゃそうですよね。

赤ちゃんを産むってそれだけエネルギーを使う一大イベントなのですから。

骨盤を矯正することで体型が戻ったり、その後の体調にもいい影響がありますが、優先すべきはママさんの体調です。

無理に骨盤矯正をする必要はありません。

体調が良いときにやるのがオススメです。

また、なかなか効果が現れにくいこともありますが、それは人それぞれなので焦らず地道にコツコツやっていくことが大切です。

質問、ご意見があればこちらからお願いします。

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