姿勢を直したい。
猫背が気になる。
整体とかいったほうがいいかな?
そんな疑問にお答えします。ここでは実際に僕がやって姿勢が直った「カンタン猫背矯正術」を紹介します。
姿勢が悪ければ本来の骨や筋肉の目的が果たせなくなってしまいます。
肩こりにもなりやすいです。気持ちも後ろ向きになったりします。そして肩こりだけじゃなく、いろいろなところに違和感を感じたり痛くなったりすることにもつながります。これを読んで姿勢を良くする努力をしてみてください。
カンタンな方法ではありますが、少しだけ「努力」は必要です。姿勢が良くなると肩こりや腰痛ともおサラバできます。反対に「少しの努力」を怠ってしまうと背中が曲がってしまったりして人生を損することにもなりかねません。
僕は仕事柄、背中が曲がってしまった人がどんなに苦しい思いをしているかを知っています。まず普通に歩くことさえままならないです。お風呂やトイレはなんとか自分でできますが、ものすごく時間がかかってしまいます。食器棚にしまってある食器を自分で取ることができません。健康な人なら何の変哲もない動作が、背中が曲がるだけでめちゃくちゃ苦しいをすることになります。
あなたはどっちがいいですか?

背骨の役割
ますは少しだけ背骨の仕組みとその周辺の筋肉の役割を勉強しましょう。
背骨はいくつかの小さな骨の集まったもので、それがクネクネS字に曲がることで上や下からの衝撃を和らげるクッションになっています。

ぱっと見、まっすぐに見えるような背骨ですが、実際はS字になっています。これはたぶん誰でも知っているんじゃないかなと思います。
そして背骨の横から肋骨がびよーんと伸びていて肋骨の背中のあたりに肩甲骨がついています。
写真を見てわかるように、背骨は小さな骨の集まりになっております。骨を作っている細胞は破壊したり再生したりを繰り返して毎日のように生まれ変わっています。姿勢が悪い人やいわゆる「猫背」の人が背中が曲がっている最大の原因はココにあります。
長い時間をかけてゆーっくりその形は変化していきます。少しずつ変化していくので本人はおろか、周囲の人もなかなか気づくことが難しいので、気づいたら背中が曲がってた、なんてことも珍しくありません。
机に向かったり、下を向いて作業したりを長時間、毎日のようにやっている人は、強制的に自分の体をそういう方向に持っていってるということになります。
最初はそうじゃなくても、体が少しずつそれに慣れていってしまうんですね。

背骨が曲がると背骨のまわりについている「脊柱起立筋」という筋肉が本来の長さよりも伸ばされることになります。


必要以上に筋肉が伸ばされると中を通っている血管の幅がせまくなってしまいます。


血管の幅がせまくなると、本来行きわたるはずの酸素や栄養が行きわたりにくくなってしまいます。そうなると筋肉は弾力性を保つことができなくなって、やがて硬くなっていきます。筋肉が硬くなるというのは肩こりや腰痛の最大の原因です。
筋肉が硬くなると、最初は背中がだるかったり、張ったりする感じがします。放置してさらにひどくなると少しずつ「痛み」に変化していきます。
しかしながら、この「痛み」もしばらくほったらかしにするといつの間にか消えてなくなります。でもこれは治ったのではなく、脳が痛みに慣れてしまっただけです。実際には痛みはどんどん蓄積されています。

肩甲骨の役割
人間の腕は肩甲骨から伸びています。肩甲骨の端にお皿があってそのお皿に「上腕骨」という二の腕の骨が収まってる感じです。

こんな構造になっているおかげで腕はわりと自由に動かすことができるわけですね。腕を上に上げるといっしょになって肩甲骨も動きます。

仮に肩甲骨がなかったらボールを投げたりラケットを振ったり、上のものを取ったりすることもできなかったでしょう。
姿勢が悪くなると、この肩甲骨の位置がちょっとだけ前の方にいってしまいます。いわゆる「巻き肩」というやつです。スマホを長時間みているとこの「巻き肩」になってしまいます。

こうなると背骨の筋肉と同じように肩甲骨の周りの筋肉たちも本来の姿よりも若干伸ばされることになります。伸ばされると血管がせまくなって硬くなってそのうち痛みに変わっていきます。
姿勢をよくするために
「どうやったら姿勢よくなりますか?」
こんな質問を僕はしょっちゅういただきますが、結論からいうと毎日少しずつ改善していくしか道はありません。
個人差はあるものの、姿勢が悪い人はその姿勢に体が慣れてしまってることが多いです。慣れてしまうと若干ではありますが骨も変形してしまっています。骨の形が変わってしまったらちょっとやそっとではなかなかなおせるものじゃありません。
、、、というより、短時間で直そうとするとどこかに障害が残るリスクが高くなります。
なのでゆっくり地道にやるほうをオススメします。よくある整体でゴキゴキってやるやつとかはそのときは直ったと思っても翌日には元に戻っていることが多いです。

まずやるべきこと
猫背や姿勢が気になる人はまず、胸を張ってお腹をひっこめておしりを張ります。

頭の上から吊られてるマネキンのようなイメージを持ちます。

そうして背骨を本来のS字にしてみるイメージです。かなりツライと思います。このときの姿勢がツライということは「猫背」に体が慣れてしまっているということの証でもあります。
理想はこのツライ姿勢を、常に意識することです。
、、といっても、そんなことはなかなかできるものではありません。僕もそうでした。意識していてもすぐに元に戻ってしまうんです。なので最初のうちはハッと思い出したときに正しい姿勢に戻す、というぐらいの感じで全然大丈夫です。
そのときに鏡などで自分の姿勢をチェックするとなお良いです。

この本来の正しい姿勢に戻してからハッとなるまでの間隔を少しずつ縮めていくことが大事です。僕自身は最初は1時間ぐらいの間隔で思い出してハッとして姿勢を正していました。それがたぶん1か月ぐらい続いて、それからは40分、20分と、少しずつその間隔が短くなっていきました。
最終的に半年ぐらいで姿勢は元に戻っていました。そんなに時間かかるの?と思うかもしれませんね。
これはとらえようなのですが、長い人生のうちのたった半年です。たった半年で今までの姿勢が悪かった分を帳消しにできるのです。そう考えれば半年なんてあっという間に過ぎていきます。しかもお金は一切かかりません。自分の時間を少しだけそこに費やすだけです。しかもその少しっていうのも、思考をそこに持っていくだけなので5秒もかかりません。コストパフォーマンス的にもかなり安いです。
僕はこの方法でだいたい半年ぐらいで姿勢が直りましたが、人によってはもっと早く改善することもあります。
逆に1年以上かかるということもあると思います。そこは人それぞれです。大事なことは、人間の骨や筋肉は常に細胞が生まれたり死んだりを繰り返して日々生まれ変わっているので、なまけてしまうと体はその通りに反応するし、ちゃんと自分で意識して継続してやれば体はその通りちゃんと応えてくれるということです。

姿勢が悪い人は1日や2日でそうなってしまったわけではなくて、長い間の積み重ねでそうなってしまったということを頭に入れておいてください。
言ってしまえば完全に"自業自得"なのです。
でもこの方法で姿勢を直すことに成功すれば、またすぐに姿勢が悪くなるということはなくなります。
最初のうちはただただシンドイしツライだけでホントに効果があるのかと疑ってしまいます。でもそれを乗り越えて、慣れてくるとそれが当たり前になっていきます。
そうなってしまえばゴールは見えたもの同然です。肩こりや腰痛がウソみたいになくなるのでぜひお試しください。
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