野球で肘の内側が痛い少年たちの保護者さまに伝えたいこと

少年野球チームは数多くあります。

そのチームの5、6年生で肘の内側が痛いという事例が多発しています。

 

どのチームでも必ず2,3人には起こっています。

どの学年でもなる可能性はありますが、比較的、

塁間の距離が長くなる5,6年生に多く見られることが多いです。

 

これはいわゆる「野球肘」というやつです。

 

野球肘は肘の内側の骨が炎症を起こして痛くなります。

投げたら激痛が走ってとても投げれる状態じゃなくなってしまう

というのが特徴で、普段の生活では特に何も痛みを感じることは少ないです。

 

写真の矢印の部分。↓

 

ひどくなると骨がはがれることも

 

簡単にいうと野球肘は単なる「使いすぎ」なので、

安静にすれば治ることが多いです。

が。

練習の最初のうちは痛くないけど、投げる回数が多くなれば

なるほど痛くなっていくのでそこらへんも頭にいれておくと

わかりやすいかと思います。

 

痛くなったらすぐに投げるのをやめさせて、

バッティング主体の練習に切り替えたほうがいいです。

ひどくなるとバッティング練習でも痛がるようになるので

そうなってしまった場合は手を使わない練習に切り替えてもらうか、

もしくは練習を切り上げさせてあげたほうがいいです。

 

無理して投げ続けていると、最悪の場合骨がはがれて

しばらく野球ができなくなってしまうので

無理は絶対にさせないことです。

 

何故炎症を起こすのか

 

ボールを投げる動作は肩を回す動作から始まって

最後にボールを離す動作のときに手首を使います。

この手首を返す動きを支配している筋肉が

肘の骨にたくさん付いているので

ボールを投げるたびに骨が引っ張られてしまうのです

引っ張られすぎて「このままだと筋肉が骨から剥がれそうだ」

という信号が脳に送られます。

これが痛みの正体。

そしてそれが蓄積して骨が炎症を起こすというシステムです。

 

プロ野球や高校野球の選手は痛くならない

 

彼らは体の使い方をキチンと理解してボールを投げていて、

肩から肘、そして手首、指先と投げる際にかかる負担を

均等に分散している肘が痛いという事はまず起こりません。

 

小学生のうちはまだ体の使い方をキチンと理解していない子供が多いので

間違った投げ方をしてしまってそのままたくさんの球を投げてしまいます。

そうした結果、肘に負担がかかりすぎて炎症が起こってしまうのです。

 

最悪の場合は筋肉が付いている部分の骨が剥がれてしまいます。

そうなると最低でも1、2ヶ月はボールを投げる事ができなくなります。

 

これがチームの主力の選手だったとしたら、チームにとっても

本人にとっても無駄な時間を過ごす事になってしまいます。

これはホントにバカみたいなのでそうならないように

きちんとした体の使い方を指導しなければなりません。

 

どうすれば肘が痛くならないようにできるのか?

 

僕は少年野球のコーチをしています。

僕自身、野球の経験はないのでコーチを始めたばかりの時に

投げすぎで肘が痛くなる事が毎回のようにありました

それは正しい投げ方を知らなくてそのままたくさんの球を投げていたから。

毎回のように肘が痛くなるのはあまりにもツライので、

自分なりにプロ野球の投げ方を研究したりして

肘が痛くならない投げ方を身につけました。

 

理解すればあまりにも簡単なのですが、

理解するまでにはそれなりの努力と学習は必要です。

 

でも子どもにそれをやれというのはちょっと無理があると思うので、

コーチである大人がしっかりそういう基本的な事を教えないといけません

痛くなる前に肘の内側の部分の筋肉が硬くなるので

そういうところをこまめにチェックしていれば

ある程度は未然に防ぐことができます。

 

子どもたちの未来を明るいものにするために

 

僕は2つのチームのコーチを経験しましたが、

2つともどちらかというと勝つ事の方が優先で

そういう基本的な事はどこかに置き去りにされてしまっていました。

そのため、体のケアをしっかりとできずに

肘を痛めたというお子さんが少なくありません。

 

それだけならまだしもどこか監督やコーチの顔色を

伺いながら野球をしているところがありました。

 

見ていて楽しんでるように見えないのです。

そういうチームはいまだにけっこうあります

少年野球はあくまでも野球の楽しさを教えるものだと僕は考えます。

楽しいというのはなにもふざけて楽しいというのではなく、

一生懸命やって真剣に勝負してその結果が勝つという事に結びついたとき、

それはなによりも楽しい瞬間だと思います。

野球ならキャッチボールをする楽しさ、

バットをボールに当てる瞬間の楽しさ、

より遠くへボールを飛ばす楽しさ、

そして点が入ったときの「よっしゃっ!」っていう楽しさ。

それをこそ大人たちは教えるべきではないのかなと思います

 

それがなくなってしまって勝つ事だけに意識がいってしまったら

基本的な事はないがしろにされてしまいがちです。

もちろん負けたら悔しいですよ。

 

でも負ける事で悔しいという経験ができます。

この経験はなによりも財産になります。

その悔しいという気持ちから日々の練習が濃いものになり、

練習が濃くなれば自ずと結果はついてくると思います。

でも負けて悔しいと思うのは子どもたちだけです。

指導者である大人が悔しいと思うのは少し違います。

悔しいという気持ちを持つのなら、それは負けたことにではなく

勝たせてあげることができなかったということに対してです。

一歩引いた目線で見てあげないと子どもたちは大人の犠牲になってしまいます。

 

負けてもそこですべてが終わるわけではありません。

むしろ始まることの方が多いです。

 

そう遠くない未来でその子どもがプロの世界に入ってるかもしれない。

その未来のために勝つことよりももっと基本的な事を教えたほうが

いいと僕は断言します。

 

 

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