大人でも子どもでも人を育てるということは本当にムズカシイですね。
一歩どころか何歩も間違えて、とんでもない方向にいってしまうことが年間何十万件もあります。
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かといって慎重になりすぎてもガチガチな人間になってしまってそれはそれで
柔軟な対応ができない残念な人間になってしまうのでいかがなものかと思ってしまいます。
僕は自分の経験からあるひとつのことに気づいたのですが
僕自身、人に何かを教えてもらうことはあまり好きではない人間でして。
覚えるのは遅いかもしれないけど自分で考えて自分のやりたいようにやるほうが、
自分自身の成長につながるのであまり人からとやかく言われたくないんですね。
だから人にやいのやいの言われるととたんにやる気失せるし帰りたくなってしまうんです。
当然のようにやいのやいの細かいことを言ってくる先輩や上司が好きではありません。
そんな自分自身の経験を踏まえてどんなふうにすれば人は育つのか?
、と考えたところ、じゃあ放置すればいんじゃね?と思い
実践してみたところ、これが案外うまいこといったのでここに記しておきます。
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僕は整骨院の「院長先生」と呼ばれる仕事をしてきました。
そこではお弟子さんがいて。そのお弟子さんに先ほどの思いついた方法を実践してみました。
そんなお弟子さんが今ではすっかり成長してくれて、
もうじゅうぶん1人でもやっていけることだろうと思います。ありがたや。
人を育てるということ
僕が考える人を育てるということはその人が
1人でもやっていけるように的確に導いてあげることです。
極端な話、人は勝手に育っていくものだと思っていて
こちらが何かを手取り足取り教えるまでもなく
放置してあげることが人を育てるということだと思ってます。
大事なことはそこの現場の核が何であるかを伝えることです。
それだけだと思います。
整骨院の仕事を例に出すとたとえば腰が痛くて歩くのもままならない人が来院した場合。
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その人が何を求めてきてるのか?
核はまさにここにあるんですね。
痛いのを治してほしいのはもはや当たり前の話です。そういう場所なんだから。
それすらできなかったら僕は引退します。
もちろんそれだけでも喜んでくれるのは喜んでくれるのですが、
どうせなら最高に気持ちよく帰ってもらえれば次にどこか痛いところがあれば
また来てくれる可能性が高くなります。お店として継続させる必要があるので、
ここはすごく大事なところです。
最高に喜んでもらえればそれだけで「あそこの整骨院よかったよ!」
なんて他の人に言ってくれてそれだけで
何も費用をかけることなく勝手に宣伝してくれちゃいます。これが「口コミ」という
最強のコマーシャルですね。
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しかもその「口コミ」を聞いて来院してくれた人というのは
入り口段階での信頼度がかなり高いところにあるんですね。
「ここならなんとかしてくれる」という「口コミ」を聞いた上で来院してくれているので。
なのでこちらとしても非常にやりやすいんです。ハードルはかなり上がりますが。
でもその人がまた喜んで帰ってくれたらそのサイクルが限りなく続くことになるので。
かなりいい循環になるんですね。
ここで大事なことは、気持ちよくかえってもらうための工夫をすること。
それをすればただ痛いところを治すだけの場所ではなくなります。
そうやって人と人とがつながっていくことが核になるわけですね。
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放置できるかがカギ
この整骨院というところで僕が一番大事にしていることがそういう
“人とのつながり“なのでそこさえ押さえていれば、
後は何をしようがおかまいなしです。
そうやって仕事ってなんなのかという核の部分だけを
しっかり教えれば、あとは自分でどうしたらいいかを考えればイイだけです。
その考える過程がその人の血となり肉となっていきます。
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人に聞くもよしネットで検索するもよし。
テレビや本からだって吸収しようと思えばいくらでも吸収できますね。
ここで気をつけなきゃいけないのはその環境を奪う行為をしたら元も子もないってことです。
よくあるのが「ボーっとしてないで仕事しろ」的なことをいうヤツ。
僕はアルバイトとかしてるときによく言われた言葉です。
でも、ボーっとしながらなにか考えてるのかもしれないし。
そこで放置できるかどうかでその後の未来が大きく変わると思うんです。
そうやって放置すれば人は勝手に育っていきます。もちろん個人差がありまくるので
人によっては1から10まで全部こと細かに教えないと何も成立しない、という場面も
出てくるかもしれません。だけど、基本的にはああだこうだと言って育った人間は
応用がきかない「役立たず」の場合がほとんどです。
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なので失敗しそうな雰囲気でもそれを未然に防ぐのではなく、あえて失敗させる
ことが大事なことだと思います。
失敗しても責任は僕が持てばイイだけの話。
いやむしろ失敗しないと人って成長できないので。
そして失敗したあとは
「やっちまったな!ハッハッハ!」
と豪快に笑い飛ばせばイイじゃないですか。
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それでイイんです。もちろん何回も同じ失敗を繰り返してたらそれはそれで
考えないといけませんが。でも少しでも成長がみてとれたらそのときには
口を出すことはしないほうがいいでしょう。
失敗はして当たり前。それを怒ってしまうと次に挑戦する気が失せるのは間違いなくて。
ただ、怠けたり、一生懸命やらなかったり
した場合はメッタメタに怒ってやればイイと思います。そこを見極めるのも
指導者として大事なところですね。それをわからない人間が人の上に立つことほど
その組織にとって危なっかしいことはほかにありません。
育てるのがヘタな人
人を育てるのがヘタな人は最初の部分がしっかりできていないんだと思います。
最初の段階で仕事とはウンタラカンタラを伝えるんだけど、
この伝える時の人間関係ができていないケースが多いです。
上からものを言ったり、テキトーにやってしまうっていうのは
自らの首を真綿でしめるようなもので。それが後々自分の立場をも危ぶめてしまいます。
どんな場面でも人と人です。
教える側も人。
教えてもらう側も人。
仕事をするのも人。
お金をもらうのも人。
それを理解できない人は幼稚園からやり直した方がイイと思います。
こういう人は手取り足取り教えてしまって考えさせるということをしないんです。
考えることができないから仕事がうまくいくはずもなくて。
うまいこといかないから結局自分でやるハメになってしまって。
結果、人は育たないと。
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盗ませるのもだいじなこと
僕が音響の仕事をしていたとき、おしえてくれた先輩は
ホントに何も教えてくれなかったんです。笑
なので横についてひたすらどういう風に仕事をしているのかを盗んでました。
こういうときはこうするのか、とひとつひとつ、一挙手一投足マネをしました。
そのときの経験がすごく自分のためになっています。
なのでそういう意味でも手取り足取りおしえるのではなく放置して
盗ませることも大事なことだなと思います。そのためにはまず、そのための環境づくりと
教える子のやる気を出させてあげることが大事なことだなと思います。
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