画力を上げるためにやるべきこと:画力がある=絵が上手いじゃない

絵を描く人なら誰でも耳にしたことがあると思います。「画力」という言葉。

画力とはすなわち絵を描くための技術だったり画面を構成する力のことです。

「画力」がある人=絵が上手い人。と思うかもしれませんが、実はそれだけではなくて、もっともっと深い意味がある、と考えたほうがよさそうです。

画力の意味をすっごく深掘りしていくとめちゃくちゃ面白くて、「そーなんだー!」ってなって、より効率よく画力は上がっていきます。

その結果がこれです。

これぐらい描けるようになります。

というわけでまずは「画力」という言葉を紐解いてみます。

動画でも解説してます。

 

 

 

画力を上げるために必要なこと

 

 

画力という言葉の意味を深く考える

 

まずは画という漢字の意味を深く深く考えると何かみえてきそうな感じがしたので調べてみたところ、「画」という漢字ひとつだけでも絵という意味があると国語辞典先生は言っていました。それだけでもかなり興味深いですが、他にも「ある区切られた範囲内で~」という意味もあります。

たしかに、絵画、版画、動画、映画、漫画、水墨画、水彩画、などなど、よくよく考えると区切られた枠の中で表現するものばかりだなぁということがわかります。

まとめると、「画」という漢字の意味は、区切られた範囲の中で映像や絵、写真、文字、音楽、いろんなものを使って何かを表現するもの、ととらえることができます。

これを踏まえて考えると画力という言葉の深いところの意味は、区切られた範囲内で何かを表現する力ということになります。

「画力」はただ単に絵を描く力だけじゃないのです。

パッとみたときにその区切られた枠の中で表現された世界に一瞬で引き込まれるような力。それがどうやら「画力」という言葉の真相です。つまり、絵が描けなくても区切られた枠の中で魅力的な世界を創りだすことができればそれだけでも「画力」があると言えます。映画監督は絵が描けなくても素晴らしい作品が創れるということです。

極論絵が描けなくてもいいということですね。

 

画力をあげるには:絵を描く力を上げる

 

画力を上げるためには絵は描けなくてもいいとか言いましたが、「描ける」に越したことはないと思います。その描けるかどうかが「絵を描く力」です。

絵を描く力というのは線を自分の思ったところに引けるかどうかっていう力のことです。絵を描く力がある人はエンピツを意のままに操ります。

エンピツの持ちかたをいろいろ変えてみたり、細い線、太い線を上手に使い分けたり。その線を使って的確に物の形をとらえて紙の上にモチーフを見事に再現します。

いかにエンピツや筆を使いこなせるかっていう超超技術的なことです。これを上げるにはいかに数をこなすか。これに尽きます。人間は超アナログなのですぐに技術が身に付くことはないのです。コツをつかめばそれでいいのですが、そのコツをつかむまでどれぐらいやればいいのかはかなり個人差があって、半年かかる人もいれば、1ヶ月でコツをつかむ人もいます。

元プロ野球選手の古田敦也氏が言っていました。

「練習はコツをつかむためにやるもの」だと。ホントにその通りだなと思います。

コツをつかんでもさらにもう一歩上のコツがあったりしてたぶん一生続くものなんだろうなぁなんて考えたりします。

余談ですが、上手く見せるためのコツなんてのもあったりします。

でも基本的には描く力というのは何回も繰り返し描くことでしか本当の力はつかないと思います。

コツコツ積み重ねてしかつかめないものなんです・・・コツだけに・・・

 

画力を上げるには:対象物を知る

 

対象物(モチーフ)のことを深く知るだけでも画力は上がります。

知ることで「ここの部分はこうなっているから細かいところまで描ける」という自信が生まれるからです。

「お城ってどんな形してたかしら?何階建て?あれ?そもそもお城って何?家とどう違うの?」ってパニクってしまったらいい絵なんて描けるはずがありません。それよりも「こんな形で5階建てで屋根はこんな感じで家との違いはウンタラカンタラ……」っていうふうに自信満々でエンピツを走らせるほうがいい絵が描けそうでしょ?

「知らぬが仏」なんて言ったりしますが、知っておいて損することってないと思います。

知ること、観ること、感じることが大切なことです。

知識を吸収する

 

いくら「絵を描く力」があったとしても、描く対象物に関する知識が何もなかったら表面だけのペラッペラなものになってしまいます。

表面だけの絵っていうのは心に響いてこない絵です。

そういう中身のある絵、つまり画面の中に奥行きを感じられる絵が人の心に響きます。

さっきのお城でたとえるなら、見たまんまだけを描くのと、そのお城の中がどうなってるのかとか、この窓はどんな目的でつけたんだろうとか、そんな細かいところまで考えると描くときの思い入れが全然変わってきます。

一見ムダに思えるようなことでも知ってるのと知らないのではその画面から醸し出される説得力が全然違ってきます。

南向きなのか北向きなのかという情報だけでも日の当たりかたが全然違ってくるので、それを知ってるだけでも影のつけかたをじっくり考えることだってできます。

その考えた時間と仕上がり具合が必ずしも比例するとは限りませんが、やっててムダということは絶対にないです。

細かいところまで観察すること

 

知識を得るためにはその対象物をよく観察することです。

さっきのお城を例にあげると、和なのか洋なのか。

何でできてるのか。

石なのか、木なのか。

新しいのか古いのか。

壁の質感は?

内部の見取り図。

周りには何があるのか。

などなど、数えればキリがないほどいくらでも見るところはあります。

細かいところまで観察したうえでそれを描くときに知識として画面の上に表現していきます。

実際にそんな細かいところまで描くかどうかはまた別の話です。

簡略化して描くもよし。細かいところまで忠実に再現するもよし。

それはその時々の状況によって変わってくると思うので「正解」はありません。

 

感覚を鍛える

 

 

おそらくこれがいちばん大事なところです。

絵画だけじゃなく、他の動画、映画、漫画、その他もろもろ、自分だけが見て楽しむだけなら別に気にする必要もないことですが。

だけど、画力を上げたいと思うということは少なくとも「他の人に見せる」という大前提があるはずです。

自分がいいと思っていても他の人に見せたときにも同じように思ってもらえるとは限りません。

いいなと思う感覚は人それぞれなので見せるその瞬間までは反応がわからないものです。

というわけでそういう感覚を鍛えれば自ずと道が切り拓かれていきます。

自分の感覚を保ちつつ、他の人がいいと思う感覚を研究して分析する。

人によって違うのでこれというのはありませんがある程度のボーダーラインみたいなのはどこかにあります。

それはあくまでも感覚的なものなので自分なりにやるしかありませんが、これを鍛えないと共感してくれる人がいなくなってしまうので、モチベーションの低下にもなりかねません。

何より共感してくれる人がいたほうが楽しいですしね。

 

画力を上げるには:空気感、雰囲気づくりが重要

 

さっきの感覚的なものと通ずるところがありますが、絵には画面の中から出てくる空気感とか雰囲気みたいなものがあります。

それを出すためには自分自身がその空気感、雰囲気を感じ取れるかが大事なカギを握っています。

人から出るものは喜怒哀楽などの感情からくる表情。いろんな感情が入り混じって複雑な表情になるときもあります。

風景とかだと暑いのか寒いのか、空気が湿ってるのか乾いてるのか。

そんなことも実際に感じて描くのとそうでないのではこれまた全然違ってきます。

 

画力をあげる:まとめ

 

 

画力を上げるということはただ描く力を上げるということではなく、画面全体をいかに魅力的なものにできるか、ということです。

同じ線を引くだけなのに違って見えるっていうのは、その線一本一本に描く人の全てが詰まってるということです。

自分の持てるすべての力を、最大限込めるために練習したりすることは当たり前ですが、いろんなことを感じ取れるように意識すれば画力だけじゃなく、人間力が上がります。

人間力も画力も一緒に上げて人が幸せになれる絵が描けたら最高です。

 

1 個のコメント

  • sunny より:

    「ねんざ」検索から偶然このサイトがヒットし、サイトを拝見しましたが、本当に絵が上手ですね、久しぶりに、こんな、どれも上手な、見入ってしまう絵を見た気がします。ので、一言メールしたくなってしまいました。たしかに、こんなに引き込まれる絵、欲しくなってしまう絵だったら安売りはもったいないですよ。

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