【水墨画の描き方】難しい技法がなくても楽しんで描く方法

こんにちは。水墨画家のDと申します。

今回は『難しい技法がなくても楽しんで水墨画を描く方法』というテーマで能書きを垂れていこうと思います。

水墨画ってなんか難しそうなイメージがあるんですけど、その原因は、難しそうな技法だったり、すんげえ深い歴史だったり、何やらミエナイチカラが働いていたりしているからそう感じるだけで、その真実は水と墨で描いた白と黒のシンプルな絵画です。

お寺とか神社と同じで、歴史が深かったり、何やらミエナイチカラが働いてそうなものを前にすると僕らはなぜかかしこまってしまう性質を持っているようです。

すごくカンタンなのですぐにできます。よ~く読んでやってみてください。

その方法でこんな絵が描けます。

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水墨画を描くための下準備

 

まずは墨を磨りまくります。真っ黒になるまでがんばってください。⇐コレめちゃくちゃ大事です。

固形の墨ってものすんげえおデリケートで乱暴に扱うとすぐ壊れちゃうので優しくしてあげてください。#力を入れずに速く墨をうごかすといい感じになります

少し粘り気が出てきたかな?ぐらいがちょうどいい感じの磨り具合です。

真っ黒になるまで結構時間がかかるので「そんな時間ないわ~」っていうときは墨汁でもおっけーです。

真っ黒な墨が準備できたら絵皿で水と混ぜて薄い墨を2種類作ります。

濃度はこれぐらいと、

これぐらい。

あくまで目安なのでだいたいで大丈夫です。

ここまでは通常の水墨画とそんなに変わりません。問題はここからです。

 

水墨画の描きかた①線を重ねていく

 

薄い墨の準備ができましたら、さっそく描いてみましょう。細めの筆をご用意ください。習字のときに使う小筆ぐらいがちょうどいい感じです。

エンピツでデッサンするみたいに薄い線をたくさん重ねて描いていきます。

薄い墨は重ねれば重ねるほどだんだん濃くなっていって、しかも重ねたところがなんかこう、浮いてくるように立体的な感じになってそれが最高にイイ感じになるのです。#語彙力どこいった

水墨画のいちばんの醍醐味の「グラデーション」も線を重ねることで簡単に表現できてしまいます。

こんな富士山だって楽勝デス。

ただ、この墨を重ねる手法は和紙とか半紙みたいな薄い紙だと、すぐにボロボロになってしまうので、水彩紙とかスケッチブックみたいな少しぶ厚めの紙に描くとよろしいですよ。

スケッチブックはホームセンターとかわりとどこでも売ってるので手に入りやすいです。

このタイプの紙はわりとぶ厚めに作られているので、墨を何回重ねても耐え忍んでくれます。

さて。

実際に線を重ねて描いてみると、は時間がたつと乾いていくことがわかります。#当たり前です

この乾き具合によって墨の重なりかたが全然違っていて、完全に乾ききってから墨を重ねると輪郭がくっきり残ってこんな感じになります。

水分が残ってるうちに墨を重ねると輪郭がなくなってわりと自然な感じになります。

こんな感じで乾き具合によって重なりかたが全然違っていろんな表情が楽しめます。

エンピツである程度描ける人ならこんな絵は楽勝で描けます。

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なんで重ねると濃くなっていくの?

 

ちょっとした豆知識をプレゼントします。

なんで墨とエンピツは重ねると色が濃くなっていくのか…。

それは両方とも鬼のように細かい粉の集まりだからです。

エンピツって黒い鉛の粉が集まってできたものなんです。

軽くエンピツで描いた線は細かい粉が間隔を空けて散らばってるようなものです。#ミクロの世界

だから線を重ねていく度に間隔が狭くなっていって濃くなっていくし、強く押し付けたらそのぶん粉がたくさん紙につくので濃くみえます。

墨もエンピツと同じようにすっごく細かい黒い粉の集まりなんです。

この粉が水に溶け込んで墨は黒くなります。

真っ黒の墨は粉のひと粒ひと粒の間隔が無いに等しくて、光が入り込む隙間がないので真っ黒にみえます。薄い墨は粉の間隔が空いてて、光が入り込む隙間があるから薄くみえるんですね。

エンピツと墨はこんなふうに似た性質を持っていて、重ねれば重ねるほどドンドン濃くなっていきます。だから同じような描きかたでも上手くいくんだよ、っていう豆知識でした。

 

水墨画の描きかた②ちょっとした小技

 

さて。

次はギアを1段階上げてちょっとした小技を使います。

といっても基本的にはあまり変わりません。

 

小技を使ってない絵がこれです。

小枝をふんだんに盛り込んだ絵がこれです。

何が違うかというとグラデーションの感じが全然違うんです。

すごくなめらかになっているのがわかるかと思います。

これを表現するための小技を解説します。

 

もう一度こちらの動画をごらんください。

4倍速ぐらいなのでちょっとわかりにくいかもですが、筆を2本使って描いています。

内訳は墨を含んだ筆と、水だけを含んだ筆の2本です。

 

まず、水を紙に含ませます。

多すぎると池ができてしまうのでご注意ください。その水が乾かないうちにサッと墨を乗せます。

そうするとジワ〜っと墨が広がっていきます。

それによって線の輪郭がなくなって、グラデーションがすごく自然な仕上がりになります。

このテクニックは墨と水の順番を逆にしてもできます。

先に墨で線を描いてその墨が乾かないうちに水だけを含ませた筆でサッと伸ばすんです。

 

そうすると線の片方は輪郭が残ってもう片方は自然なグラデーションになる、ということもできるようになります。

この小技をふんだんに盛り込んで何回も墨を重ねて描くとこうなります。

コツは筆を机の上に置いとくのではなく、あらかじめ墨と水を含ませた筆を片手に1本ずつ持って、乾かないうちにサッと入れ替えます。

ドがつくほどのアナログで慣れるまでは少し難しいかもしれませんがこれを使えると表現の幅が格段に広がって超楽しくなるのでぜひやってみてください(*^^*)

 

水墨画を描きやすくするコツ:下描きをする

 

油絵とか水彩画だと当たり前のごとくエンピツで下描きをしますが、水墨画界隈では、下描きをしないのがセオリーになっています。水墨画で下描きをしてるのってあまりみたことがないと思います。

理由はいろいろあるのですが、まず和紙にエンピツで描くと和紙の性質上、ガタガタになるので少しブサイクになります。

もうひとつは水墨画は基本的にひと筆で完結させる技法が多くて、薄い墨の部分はエンピツの線が残ってしまうから、とかです。

でも僕の手法は先ほどの動画を見てもらうとわかりますがおおまかな輪郭をエンピツで薄く描いておいて、その中身を筆で描く、というぬり絵のようなスタイルです。

下絵をエンピツで描くので何度でもやり直しができます。

やり直しができるとクオリティを極限まで高めることができるし、紙もムダにならなくてすみます。

まさに一石二鳥の素晴らしい手法なのですっっ。

まとめ

 

以上、難しい技法のいらない水墨画の描きかたというテーマでお送りしてまいりました。

この描きかたはもともとの画力があればあるほど楽しくてたまりません。

画力を上げるためのオンライン講座もやっているので一度受講してみてください。

 

オンライン水墨画教室ではさらにていねいに細かく解説しています。

ぜひのぞいてみてください($・・)/~~~

 

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