【水墨画の描き方】難しい技法がなくても楽しんで描く方法

水墨画には難しい技法がたくさんあります。

下の動画が代表的です。

動画ではサラサラーっと描いているように見えますが、ここまで描けるようになるには相当練習しないと描けないまさに職人技です。

なのでこの技法を習得するだけでもすこぶる時間がかかってしまいます。

そんなに時間かけずに今すぐに濃淡を駆使してグラデーションを表現したいあなたに朗報があります。

誰にでもすぐにできる描きかたを考案しました。

この描きかただと鬼のように難しい技法がなくても誰でも今すぐにこんな絵がすぐに描けます。


※エンピツでの画力必須

 

ゆるりと解説していきますのでご覧ください。

 

下準備

 

まずは墨を真っ黒になるまで磨りまくります。

固形の墨はわりとおデリケートなので優しくしてあげてください。

少し粘り気が出てきたかな?ぐらいがちょうどいい感じです。

真っ黒になるまで墨を磨るのには結構時間がかかってしまうので「そんな時間ないわ~」って人は墨汁でも特に問題ありません。

 

濃い墨が用意できたら水と混ぜて薄い墨を作ります。濃度はこれぐらい。

だいたいで大丈夫です。

ここまでは通常の水墨画とそんなに変わりません。問題はここからです。

 

水墨画の描きかた①エンピツでデッサンするように…

 

エンピツでデッサンするときってエンピツを優しく持って薄い線をたくさん重ねて少しずつ濃くしていくのですが、これを薄い墨を使って筆でやります。

墨もその性質上、重ねれば重ねるほど濃くなっていきます。あとで詳しく解説しますが、この「重ねれば濃くなっていく」っていうのがエンピツのそれと酷似しているんです。

これだとエンピツで描く技術があればすぐに水墨画を描くことができます。

水墨画の醍醐味はなんといっても濃淡で表現された「グラデーション」ですが、それすらも難しい技法がなくても表現できます。

 

この墨を重ねる手法をやるためには耐久性の強い紙が要ります。

普通の和紙とか半紙とかだと薄くてモロいものが多いのですぐにボロボロになるんです。

 

そこで僕がオススメする紙が水彩紙です。

水彩紙は水彩画に使う紙です。水彩画はその名の通り水をたくさん使う絵画なので大量の水を使ってもボロボロにならないぐらい耐久性に優れております。

この紙だと墨を何回重ねても耐え忍んでくれます。

水彩紙に墨で線を描くとわりと早く乾いていきます。

この乾き具合によって墨の重なりかたが全然違ってくるんです。

 

完全に乾ききってから墨を重ねると輪郭がくっきり残ってこんな感じになります。

でも水分が残ってるうちに墨を重ねると輪郭がなくなって自然な感じになります。

でもあんまり早すぎると墨が濃くなりにくいのである程度は時間を置いたほうがいいかなと思います。

 

これはどっちがいいとかではなくて、状況とか好みによって変わってきます。好みが大半を占めている感がありますが。

作品によっては輪郭を残したいところがあるかもしれないし、逆に絶対輪郭いらんから!ってところも出てくると思います。

 

何を描くかによってその都度いろいろ試してみてください。

 

この墨を重ねる描きかたは非常に簡単で誰でも今すぐに実践できる方法なのでぜひやってみてください。

ある程度絵に自信がある人ならホントにすぐにこんな絵が描けます。

 

 

なんで重ねると濃くなっていくの?

 

ちょっとした雑学なのですが、エンピツは実はすっごく細かい黒い鉛の粉の集まったものなんですね。よ〜く観察してみるとわかります。

軽くエンピツで描いた線は細かい粉が間隔を空けて散らばってるようなものです。だから線を重ねていく度に間隔が狭くなっていって濃くなっていくんです。

墨もエンピツと同じようにすっごく細かい黒い粉の集まりなんです。

この粉が水に溶け込んで墨は黒くなります。

真っ黒の墨は粉ひと粒ひと粒の感覚がほぼないようなもんなので光が入り込む隙間がないので真っ黒に見えます。薄い墨は粉の間隔が空いてて、光が入り込む隙間があるから薄く見えるんですね。

エンピツと墨はこんなふうに似た性質を持ってるいて、重ねれば重ねるほどドンドン濃くなっていくんです。

以上雑学でした。

 

水墨画の描きかた②ちょっとした小技

 

さて。

次は段階を上げてちょっとした小技を使います。

といっても基本的にはあまり変わりません。

 

小技を使ってない絵がこれです。

小技をふんだんに盛り込んだ絵がこれです。

何が違うかというとグラデーションの感じが全然違うんです。

すごくなめらかになっているのがわかるかと思います。

これを表現するための小技を解説します。

 

まずはこちらの動画をごらんください。

4倍速ぐらいなのでちょっとわかりにくいかもしれませんが、筆を2本使って描いています。

内訳は墨を含んだ筆と水だけを含んだ筆の2本です。

 

まず、水を紙に含ませます。

多すぎると池ができてしまうのでご注意ください。その水が乾かないうちにサッと墨を乗せます。

こうすると水の表面張力でジワ〜っと墨が広がっていきます。

それによって線の輪郭がなくなって、グラデーションがすごく自然な仕上がりになります。

このテクニックは墨と水の順番を逆にしてもできます。

先に墨で線を描いてその墨が乾かないうちに水だけを含ませた筆でサッと伸ばすんです。

 

そうすると線の片方は輪郭が残ってもう片方は自然なグラデーションになる、ということもできるようになります。

この小技を使って何回も墨を重ねて描いたのがこれです。

コツは筆を机の上に置いとくのではなく、あらかじめ墨と水を含ませた筆を片手に1本ずつ持って、乾かないうちにサッと入れ替えます。

慣れるまでは少し難しいかもしれませんがこれを使えると表現の幅が格段に広がるのでぜひやってみてください(*^^*)

 

水墨画を描きやすくするコツ:下描きをする

 

油絵とか水彩画だと当たり前のごとくエンピツで下描きをしますが、水墨画界隈では、下描きをしないのがセオリーになっています。水墨画で下描きをしてるのってあまりみたことがないと思います。

理由はいろいろあるのですが、まず和紙にエンピツで描くと和紙の性質上、ガタガタになるので少しブサイクになります。

もうひとつは水墨画は基本的にひと筆で完結させる技法が多くて、薄い墨の部分はエンピツの線が残ってしまうから、とかです。

でも僕の手法だと先ほどの動画を見てもらうとわかりますがおおまかな輪郭をエンピツで薄く描いておいて、その中身を筆で描いています。

こうすることで塗り絵のような感覚で絵が描けるんです。

塗り絵のいいところは、キャラクターの形はすでに出来上がっていて、あとはそこに色を塗っていくだけなので完成度が高くなるんです。

だから小さいお子様でもできて自分で色を塗ったという満足感を得られるので楽しいんです。

エンピツで下描きをするので間違えたら何回でも修正ができます。納得いく下描きがっ出来上がってから「墨を塗っていく」作業ができるのでコスパもいいし紙をムダにしなくてすんで環境にもやさしくなれちゃいます。

まとめ

 

以上、水墨画の描きかたを解説してきました。

この描きかたはデッサンのように何回も線を重ねていく手法なので筆はできるだけ細いほうがやりやすいかなぁと思います。

でもこれは僕の個人的な感覚が盛りだくさんなので、いろいろ試しながらお好みでいいと思います。

 

もし、僕のような水墨画を描いてみたい!と思ってくださったなら一度「オンライン水墨画教室」をのぞいてみてください(*^^*)

自宅でいつでも好きな時間に学べる水墨画教室です。

 

 

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