水墨画の道具でいちばん使うといっても過言ではない「筆」。
中には筆の選び方次第で作品が良くなるとかなんとか言っちゃう人もいらっしゃいます。
でも安心してください。
やり始めたばっかりの初心者が筆の良し悪しなんかわかるはずもないんです。
良い筆の定義なんて人それぞれです。高いものが良いものとは限りません。

いちばん大切にしなくちゃいけないのは「描きやすさ」と筆を持ったときに手になじむかどうかです。
なので使えればなんでもいいのです。小学校の書道の時間に使うような筆でも。
でも頭のお堅い連中の中には「書道用の筆は使えません」みたいなことを言う人もいたりします。そういった言葉はスーッと無視してください。
最終的な目的地はあくまでも「自分が描きたいものを描く」です。いい道具をそろえることではないはず。
この筆はいい筆だとか使いやすいとかっていうのは使ってみないとわかりません。
そんなわからないことにいきなりそんなにお金を使うのはあまりにもリスクが高すぎます。
なので最初は100均の筆が最高だと思います。2本で220円です。

そのほかの道具も身のまわりにあるやつを使いやすいように加工すればじゅうぶん水墨画を楽しめます。
詳しくはコチラに書いてあります。↓↓↓
筆は2,3本あれば事足りる
筆にはいろんな種類の筆があって細いのやら太いのやら、柔らかいのやら硬いのやら、、、。
100均の筆はコストがかかっていないぶんその質はまちまちです。
これはホントに100均の筆なのか?っていうぐらいすごく描きやすいものもあれば毛が大量に抜けてしまってすぐに使えなくなるものまで、買うタイミングとかによってホンットにバラバラです。(´;ω;`)
僕はやり始めたばっかりのときに書道の大筆と小筆の2本だけ購入したのですが大筆はほぼほぼ使っておりません。
太すぎて描きにくいので小筆だけで描いていました。
むしろ小筆よりも細いものがあったほうがいいなと感じました。僕はその当時は画材屋さんに行く勇気が持てなかったので、あえて最初に買った100均の小筆でやり通しました。
でも実際にはもっと細い筆があったらなーと思う場面はけっこうあったので勇気を出して画材屋さんに駆け込んでみてください。

この書道の「小筆」よりも細い筆があったら細かいところを描くのに便利です。
特に最初はそんなに大きいサイズよりも小さいサイズに描くことのほうが多いと思うので、小筆だと細かいところに届きにくかったりします。
筆以外でも使えるものは使う
絶対に筆を使わないといけないなんてことは全然なくて、水と墨を吸収してくれるものだったらなんでもいいんです。
たとえばこんな感じの空を描くときに筆だとこのモヤモヤっとした感じは表現しにくかったりします。
筆は細い毛の集まりなので水や墨を含むと表面張力で筆の先がまとまってしまって、墨が一点に集中してしまうんです。
うまく水を使えば筆でもできますが、わりと難しいので練習が必要です。
そんなときはティッシュや布を丸めて使ったりもします。

そうすればいい具合にぼやけた感じが出てくれてかつ雰囲気も出てかっこよく仕上がるのでオススメです。
綿棒なんかもけっこういい味を出してくれます。せまい範囲でぼかしたいときなんかは素晴らしい効果を発揮してくれます。

そのほかにも爪楊枝なんかも使えます。ただ、爪楊枝は水分を吸収してくれないので使い方はいろいろ工夫する必要があります。
べつに筆を使わないとダメだとかいう決まりなんかどこにもないので、使えると思ったものはなんでも使ったらいいと思います。
いろいろな道具を使ってみるのも新たな発見があったりするので楽しく水墨画が描けます。
まとめ
水墨画の筆のいちばん大事なところは「描きやすさ」と「手になじむかどうか」です。
そしてその先のもっと大事なところは何よりも水墨画を描くことを楽しむことです。
僕のおススメは100均の筆2本と、もう1本、絶対必要というわけではないですが、さらに細い筆があればそれでじゅうぶんです。
筆はエンピツとかペンとかと違って予期せぬ動きをしたりするので扱いが難しいんです。なのでまずは「筆」というものにに慣れるためにリーズナブルなものでお試しすればいいと思います。
それで慣れてきて「お、面白いじゃん☆」ってなったら「もっとこんな表現したいからこんな筆があったらいいなぁ」っていうのが出てきます。
それに合わせていろいろ増やしていけばいいと思います。
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