絵の才能がないとあきらめてしまう前に考えてもらいたいこと:絵に素質なんて関係ない

よく「私には絵の才能がない…」という言葉を耳にします。

 

今、あなたがここにたどり着いてこれを読んでくれているということは、少なくともそんなふうに考えたことがある、もしくは現在進行形で考えている、ということですよね。

 

でもホントにそうなのか?

「才能がない」とあきらめてしまう前に、今一度よく考えてみてください。

 

才能って何なのか?

ホントに才能がないのか?

 

結論を先に申しますと、絵に才能なんて言葉はあてはまりません。百歩譲って才能という言葉があてはまるとしても、考え方次第でどうにでもできるものです。

あきらめるのはまだ早いですよ✨

 

才能って何なのか?

 

すごく個人的な話で恐縮なのですが、僕自身はありがたいことに「才能あるなぁ」とか「すごい才能だね」とか言われることが多いです。

 

その時にふと考えるのです。

 

「才能って何だ?」と。

 

一般的な認識としては「生まれつき持ってるもの」みたいな印象があると思います。

 

Google先生に聞いてみたところ、

『ある個人の素質や訓練によって発揮される、物事をなしとげる力。』

との回答がございました。

この説明のうちのひとつ、素質っていうのはつまり、生まれながらに持ってる能力のことです。

わかりやすいのでいうと、身長とか体格、身体能力なんかが素質です。

速く走れるだとか、高く跳べるだとか。

身長が2メートルあるだとか。

 

こういうのは遺伝とかも大きく影響してくるので、個人個人ですごく差が生まれてしまいます。

 

こればっかりはね。

もうどうしようもないところだと思うのです。

努力ではどうしても埋められない。

それがスポーツの世界だとめちゃくちゃ差がついてしまいます。

大谷翔平選手なんかは才能の塊です。足も速いし背も高い。野球じゃなくて他のスポーツでも彼は大成功を収めることができただろうな、と思わせてくれるほど、恵まれた才能を持っています。

 

美女とかイケメンだとアイドルになってキャーキャー言われたりするのもそう。顔は完全に遺伝です。

あと、頭の良さとかも遺伝の影響も多々あるので、そのあたりもどうしようもないところ。

 

そういうところで「才能がない」という考えに至ってしまうのは致し方ないことだとは思います。

僕自身、バスケットボールをやっていましたが、身長がもっとあればなぁ…とか、もっと高く跳べたらなぁ…とか、努力ではどうしても埋められない壁に嘆いたことがありました。

 

では、絵の世界ではどうでしょう?

 

生まれながらに持ってる能力って何なのか?

 

体格とか身長とかは1ミリも関係ないし。

身体能力なんかいらない。

顔も関係ない。

頭がいいとかもまったく関係ない。

あるとすれば手先が器用かどうかぐらいですが、正直そこはあんまり関係ない。

 

普通に字が書けるなら誰でも描けるのが絵です。

 

センスとか美的感覚とかも生まれながらに持ったものって思われがちですが、そういうのはいくらでも鍛えることができる。

 

なので、絵の世界では生まれながらに持ったものなんてひとつもないのです。

 

つまり、絵は素質なんて一切関係なく、誰でも後からどうとでもできる、っていうことです。

 

それがもうひとつの「訓練によってウンヌンカンヌン」です。

ネットの情報もなかなか的確なことおっしゃる。。。笑

 

絵は練習すればするほど、描けば描くほど上手くなっていくものです。

 

逆に言えば、描かないと上手くなれないっていうこと。

 

どんな人でも最初はヒドイ絵を描くものです。

「ヒドイ」度合いには個人差があるものの、いきなり誰もが驚くようなすごい絵を描ける人なんて僕はみたことがありません。

 

手先が器用だからといって絵が上手く描けるわけでもなく、字が上手く書けるからといって絵が上手く描けるわけでもない。

 

絵が上手く描ける人は100%それなりの量をこなしてきた人たちです。

 

多くの人が絵が上手く描けるようになる前に挫折してしまう原因がココです。

 

 

ホントに才能がないのか?

 

 

絵は量をこなさないと上手くなれません。

量をこなすっていうのは、それなりに時間がかかることです。

たとえ1日や2日間だけ12時間頑張ったところで、たいして変わりません。多少上手くはなりますが。。。

それよりも1日1時間でも1ヶ月継続する方が上手くなれる可能性は高いです。

 

こればっかりは人間がアナログな生き物なのでどうしようもありません。

 

そしてその1ヶ月継続っていうのがなかなかできないっていう人が多いこと多いこと。

 

そんな人は今までたくさんみてきましたけれども。

 

そういう人たちに共通してることがあります。

それは、「絵を描いてても楽しくなさそう」です。

量をこなす過程で苦痛をともなう感じになってしまってるんです。

 

これは絵を描くことが好きになれてないからです。

 

好きにさえなれば、量をこなすのも苦痛はありません。

むしろ楽しくてしかたなくなります。

 

絵においてはこの「好きになる」っていうことがある種の才能です。

描くことが楽しくてたまらない。

 

好きになるためにやることはひとつだけ。

 

「絵を描きたい!」っていう強い想いを持つこと。

 

描きたいっていう想いは言い換えると「自分が描いたらどうなるんだろう?」っていう好奇心です。

 

好奇心は人を動かす最大のエネルギー源で、これがいちばん土台の部分なので、めちゃくちゃ大切です。

 

その想いを抱くためには、自分が描きたい!って思える絵に出会えるかどうかです。

ただなんとなく選ぶとか、人から勧められたものを描くのだけは絶対にやめた方がいいです。

 

続かないので。

 

パッと思いつくものがなければみつかるまで探しまくってください。

できれば簡単なものを。

マンガでも絵画でも写真でも何でもよきです。

理想は少し頑張れば描けそうなものがいいですね。

ちなみに僕の場合はドラえもんでした。

小さい頃のお話です。

 

ドラえもんは今も昔も変わらず大好きなマンガです。強烈に描きたい!っていう欲望が渦巻いたので、とにかく描くのが楽しくて、自分が描いた線が少しずつドラえもんになっていくのがたまらなく幸せでした。

 

なので、描いてて苦痛とか思ったことなんて一度もなくて、夢中になってたくさん描いてるうちに、気がつけばたくさん量をこなしていました。

 

最初はドラえもんだけ描いてれば満足だったのですが、他のものも描いてみたくなり、次に手を出したのがドラゴンボールです。

 

もうその時点で僕は絵を描くことが大好きになってて、ひたすらドラゴンボールを描きまくっていたのです。

 

気がつけば僕は絵が上手くなっていました。

 

理想はこんな感じで、描きたい!って強烈に思うことができれば勝手に絵を描くことが好きになります。

 

絵に才能という言葉があてはまるとしたらココです。

絵を描くことをどれだけ好きになれるか。

でもこれは生まれ持ったものでもなんでもなく、子どもでも大人でも関係なくいつでも開花させることができるものです。

 

途中で挫折してしまう人はそこまで絵を描くことを好きになれていないだけなのです。

 

なので、もし今あなたが絵の才能がない…と嘆いておられるのなら、ここでのお話を参考に、まずは絵を描くことを好きになってください。

 

そしたらそんなことを思うヒマもなく、ただただ絵を描くことに夢中になって、やがて絵を描くことが好きになって、いろんな絵が描けるようになります。

 

それでまた〜。