水墨画の黒い歴史:水墨画の魅力が伝わらないのはそういうことか

水墨画の歴史を知ることで水墨画の魅力をもっと知ることができるんじゃないかと思っていろいろ調べてみたら、なぜにこうも一般的にそんなに認知されていないのかということが理解できました。くわえて、今後どうすれば水墨画が世の中に認知されていくのか?という希望の光もみえてきました。どうぞおつきあいください。

水墨画っていうと、若い人がやってる絵画というより、どっちかというと高齢の方々が趣味で描いている、というイメージが強いんじゃないかと思います。なのであまり若い人には水墨画はあまり世間では認知されていません。たぶんへぇーぐらいにしかなりません。

歴史的ある伝統的な文化だからそうなのか?とか思ったりもします。そういえば日本の歴史的な文化ってわりと地味なものが多いような感じがします。

俳句、短歌、書道、茶道、華道・・・その他もろもろ。一見すると地味だけど本当はめちゃくちゃ奥が深くてどれもこれも素晴らしい文化ではあるのですが、どうも世間的にはあまり需要がないような感じが否めません。俳句や華道は夏井いつき氏や假屋崎省吾氏が「プレバト‼」というテレビ番組を通じて広めたこともあって若い世代にも認知されるようになりました。

でも水墨画に至ってはそうでもありません。そこで、歴史を振り返ればもしかしたら何かわかるかもしれないと思っていろいろ調べてみました。

 

水墨画の歴史

 

 

水墨画の歴史はすごく古くて紀元が始まる1000年以上も前にすでに墨を使った甲骨文字という古代文字があったそうです。イエス・キリストが生まれるよりももっと前から墨という画材があったのには驚きを隠せません。

そのほかにも当時は悪いことをしたらその刑罰として入れ墨という処刑が行われていたんだそうです。刺青はもともと刑罰だったんですね。そんなにはるか昔から墨を使って文字を書いたりしていたんですね。

もしかしたらどこかの誰かが墨を使って絵を描いたりしてたのかもしれません。そんなことを考えるとすごくワクワクしてきます。

墨で描く絵画「水墨画」として確立したのは7世紀ぐらいから100年200年のときを重ねて少しずつのことでした。

日本では奈良時代からすでに墨を使った仏画があったことから少なく見積もっても1000年以上前から墨を使って絵を描いていたそうです。

そろそろわけがわからなくなってきたのでまとめると、トータルでみたら水墨画は3000年もの歴史を誇る芸術だということです。

 

歴史的な絵画といえば油絵とかが大体主流です。世界レベルでいうと歴史に名前が残っている画家はほとんど油絵の人ばかり。

そんな油絵でも14世紀後半から15世紀にヨーロッパで技術や技法が確立されて、そこからおよそ600年の間にいろんな画家がいろんな名画を残しています。

年数だけでみればなんと水墨画の5分の1しかありません。でも油絵の画家はピカソだったりゴッホだったり、ダヴィンチだったり、いろんな画家の名前が頭に浮かぶと思いますが、水墨画って誰が有名かって聞かれてもたぶん雪舟ぐらいしかでてこないんじゃないかなと思います。

ある程度絵の知識がある人ならそんなことはないかもしれませんが、一般的にはたぶんその程度の認知度しかないのが現実。

ただ、そんな長い歴史のなかで描きかたとか表現のしかたがほとんど変わることなく現在に至ります。

それがいいところでもあり、悪いところでもあります。

水墨画といえば山水画?

水墨画の中でもいろんなジャンルというのがありまして、その中のひとつに「山水画」というのがあります。

山水画というのはこんな感じのやつです。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E6%B0%B4%E7%94%BB

一般的に「水墨画」というと、この『山水画』が浮かぶのではないかなと思います。これは中国の漢の時代で始まった絵画のジャンルのひとつで創造の景色が描かれることが多くて風景画とはちょっと違うみたいです。

細かいトコはよくわからないけど、水墨画といえばこんな感じの絵だったり、

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E5%A2%A8%E7%94%BB

こんな感じの絵が浮かぶんじゃないかと思います。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E5%A2%A8%E7%94%BB

僕もそうでした。これはこれで素晴らしいのですが、ちょっとマニアックすぎて若い人たちにはあまり興味がいかないかもしれないなと思ってしまいました。

じゃあどうするか?です。

 

水墨画の現状と今後について

 

 

墨を使って文字を書くということは、小学校の授業で書道の時間があるので誰もが経験していることと思います。

僕ももちろんそのうちのひとり。

だけど同じ墨と筆を使って絵を描く水墨画というと、どうしても"古くさい"というイメージがあると思います。

なのでどっちかというと、若者がやる絵画というよりは、"おじいちゃんおばあちゃんが老後の趣味でやる"という感じがあるのは否めませんでした。

そしてそれはまさに的中していました。

それは僕は実際にこの目で確かめたことなのでまぎれもない事実です。

全国公募の水墨画展で入賞して表彰式に参加させてもらったことがあります。そのときのあまりの平均年齢の高さに完全に自分が浮いていたのを覚えています。

だから水墨画ってあんまり認知されてないんだろうなぁと痛感してしまいました。

さらにそのときにとあるおじさまに言われたひと言が「誰か師匠をもったほうがいいぞ」というのがかなりの衝撃的なできごとでした。

そのおじさまはおそらく何も悪気はなく、純粋にそのほうがもっとよくなるよということを言いたかったのだと思います。

でもぼくの考えとしては、師匠についておしえてもらうことよりも遠回りでもいいから、失敗しながら実験を重ねて自分ひとりでやったほうが後々の伸び率は確実に高いと思うし、オリジナリティは絶対ひとりでやったほうが生まれやすいという考えを持っています。

なので大変申し訳なくて失礼なことを言いますが、おじさまの言葉が水墨画の黒い歴史のすべてを物語っているような感じがしてなりませんでした。

それと同時に日本のアート業界が低迷してるというのもそういうところにあるのかなと。

そしてここにものすごいチャンスが眠っているということも。

認知されていないのであれば今からいくらでも拡大する伸びシロが残っているということです。現に今のところ、絵描きに関するサイトはたくさんありますが、水墨画にフォーカスしまくってるいるサイトはこの「白と黒の世界」のほかに見当たりません。

これはチャンスです。頑張ります。応援してください。

 

モノクロはカッコイイ

 

 

同じ白と黒だけしか使ってないものにモノクロームがあります。

これは写真だけじゃなくてテレビとか映画とかでも使われる手法で、使うところさえ間違わなければそれだけでもなんか雰囲気が出てカッコよくみえます。

 

関連記事⇒【水墨画の魅力】白黒だからこそ表現できることがある

 

白黒だけだとシンプルすぎて、できることが少ないというデメリットのほうが勝っちゃっているのであまりやりたがる人がいないのかもしれません。

似顔絵を描くとき、白黒だけだとどうしても遺影みたいになっちゃったりするので。

でもモノクロはそれだけでカッコいいという認識があります。これを使わない手はありません。こういうおしゃれな表現とか、若い人たちにも受け入れてもらえるようなカッコイイ作品を水墨画で描けば認知度はもっと高くなるんじゃないか?と思っています。物語を作ってそれを水墨画の絵本にしたり、漫画を全編水墨画で表現したりするのも面白いと思います。漫画に関してはすでにバガボンドの井上雄彦氏がやっておられますが、もっといろんな人がそういうことをすればもっともっと水墨画が世に出るだろうなぁと、ワクワクします。

 

まとめ

 

歴史的なことにくわえてそもそも日本という国ではアートというものに対しての関心があまり高くないのが現状です。

そんな中で輪をかけるように流派とかそういった類の団体が存在していてそれがまた拍車をかけているのだと思います。

 

絵なんて各個人でやるもんだから流派もくそもないのになぁとか考えたり。

どこかの先生のところに弟子入りしないと公募展で賞をとれない・・・みたいなこともよく聞く話。

水墨画は歴史が深すぎて、そしてそれが日本という鎖国国家で発達してしまった。

でも逆をいうと、鎖国的な考えがあったからこそ、今日まで無くなることもなくひっそりと伝承してきたというのも事実です。だからこそ僕も水墨画と出会えたわけですし。これからはそのいいトコロを守りつつ、さらに発展するような何かをやっていかないといけないなぁと思っています。僕がその"ハシリ"になっていきたいと考えています。具体的にはこういった形で発信していくことで少しずつでも水墨画の認知度を上げていけたらなと思っています。共感してくださったら応援してもらえると嬉しいです。

 

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