【水墨画の魅力】白黒だからこそ表現できることがある

水墨画。

真っ白な紙の上に墨と水だけで表現する世界。

白と黒だけだからこそ表現できることがあります。

最終的に行き着くところはみんなシンプルなものです。

 

シンプルイズベストです。

 

太陽の光が白く見えるのはいろんな色の光が

混ざることで白くみえるように。

シンプルだからこそ奥が深い表現があります

 

これは世の常ですね。

 

そんな白と黒だけの水墨画の魅力をたっぷり解説していこうと思います。

 

 

 

水墨画の魅力:抽象的な世界観

 

水墨画には色がありません。白黒だけの世界です。

そんな白黒とは対照的な色のついた油絵とか水彩画とか。

色彩がきれいですね。

 

色が付いた絵画は現実を忠実に再現する

ことができるので「具体的」な情報を観る人に与えることができます。

テレビとか写真が白黒からカラーになったのは

"具体的な情報を観る人に伝える"

という目的が根本的なところにあるからです。

 

カラーだからこそ表現できることも無数にあります。

それはそれで素晴らしいことです。

 

 

だけど、水墨画の魅力は「色がない抽象的な世界観」というところにあります。

 

だからこそ僕は水墨画という色のない絵画を選びました。

、というより勝手にそうなってました。

 

色付きに比べて観る側からすると

色がないぶん画面からの情報は圧倒的に少なくなります。

 

そういう意味では白黒はすごく「抽象的」なものになります。

 

 

 

それはちょうど昔のロールプレイングゲーム、

ドラクエ」や「FF」が画像が荒いのに

名作が多いというのに似ていますね。(←わかる人にはわかる)

 

今の時代では考えられないようなカクカクした

キャラクターや風景がテレビ画面の中にはありました。

 

 

でも画像が荒いからこそ緻密に練り込まれたストーリー、キャラクター設定、

セリフまわしなど、いろいろな工夫をがあって

絶妙で素晴らしい世界観が作られていました。

 

極めつけはそれを引き立たせてくれる音楽。

あんなに荒い画面で音も決して良いとは言えるものではありません。

ピコピコなってるだけのようなものです。

参考動画↓↓↓

それなのに20年以上経った今でも

強烈に頭に残ってるし聴いた人、見た人を

圧倒的に魅了してくれてます。

 

僕も何回やったかわからないぐらいやりまくっていました。

今でもYoutubeとかでみたらその都度感動してます。笑

 

 

観る人と表現者の相互作用

 

色がない白と黒の世界は「抽象的」であるがゆえの面白さがあります。

水墨画で使う色は白と黒とその間のグレー、

この3つだけです。

 

色という情報が完全に欠落してるので足りないものを観る人が頭の中で

想像してそれを埋めようとしてくれます。

 

ときには作り手側の予想の遥か上をいく意外な色を言ってくれることもあります。

観た人とそんな話ができるのも白黒だからこそ。

 

 

 

そんなときは「そういう解釈もありだな」

、と僕の中で新たな発見も生まれたりします。

 

あるとき夕焼けの空の絵を描いたとき、

 

「朝焼けがステキなオレンジ色に輝いてるね」

 

、と言われたことがあります。

 

すごく表現者冥利につきる言葉だったのを覚えています。

でも僕としては夕焼けを描いたつもりでいたのですが、

どうやらその人の目には朝焼けに映ったようです。

まあどっちも大してかわりませんが。笑

 

その絵は朝焼けととる人と夕焼けととる人と

だいたい半々ぐらいでした。(その絵↑↑↑)

 

それを受けて

「どうやったら夕焼けと朝焼けの違いを表現できるんだろう」

ということを考えるきっかけにもなりました。

 

表現者と鑑賞者が相互に作用しあうという

芸術の根本がそこにはありました。

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形と構図だけで世界を表現する

 

水墨画には色という概念がありません。

色がないからいかにして表現するか。

ということを常に考えなくてはなりません。

 

例えば画面が青一色で染まっていたら何を想像しますか?

 

おそらくほとんどの人がをイメージするのではないでしょうか?

 

 

赤い液体が無造作にポトっと落ちていたら

「え?血!?」、と怖くなったりしますよね。

 

 

こんなふうに「色」がもつ情報はそれだけで

それが何かを想像させるほど具体的で且つ強いことがわかります。

 

ところがどっこい。

 

白黒の世界では空を表現しようと思ったら他の何かを共演させないと

それがいったい何なのかを理解させるのは難しいのです。

 

水墨画で空を表現しようとしたら、ただ単にグレー1色ではそれが

何を表現しているのかわかりません。下の画像みてもなんのこっちゃ

さっぱりわかりませんよね。↓↓↓

ほかのもの、たとえば雲とか太陽とかを共演させることで

はじめて「これは空なんだ」と認識できるようになります。

血を表現しようとしたら、それが「血」であるということを

理解させるためには

 

観る人の想像力を掻き立てる何かを共演させないと

それが赤いのかどうかなんてわかりません。

 

たとえば刃物が刺さってて傷がある、とか。

包丁に液体が付着してたらおそらく誰もが「血?」と思うはず。

 

漫画とかだと前後の話の展開とかで

それが「血」だとすぐに認識できますが、

一枚の白黒だけの絵画ではそれはなかなか難しいことです。

 

光と影

 

色を表現するためには画面の構図とそれが

何を表しているかという「形」が重要な要素になります。

 

そしてそれは絵を描くにあたって最も重要な要素のひとつ。

 

どんな絵でもエンピツで描く「デッサン」が

基本になるのにはそういう理由があります。

 

関連記事⇒【絵の初心者必見】デッサンが教えてくれる7つの練習方法

 

そしてその「形」を表現するためには

光と影をどんな加減で表現すればそのものが持つ

形や雰囲気を一番引き出すことができるかと

いうことも考えないといけません。

 

それを学ぶためにデッサンをたくさんして

そのものの特徴をつかむというトレーニングをします。

 

そして最終的に絵というものを決定づけるのが「構図」

 

決められた画面の中にどの位置関係で

描けばその場面の雰囲気や世界観が出せるか。

 

 

これはその場面や意図によってさまざまですが、

たとえば場合によってはコントラストを強くして

グレーという微妙な域すらも消すことで

インパクトの強い絵が出来上がったりします。

 

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«Always dream and shoot higher than you know you can do. Do not bother just to be better than your contemporaries or predecessors. Try to be better than yourself». (William Faulkner) —————————————————————————- Всегда мечтайте и стремитесь превысить предел ваших возможностей. Не ставьте целью быть лучше, чем ваши современники или предшественники. Стремитесь быть лучше самих себя. Уильям Фолкнер, писатель Чёрно-белые фото в Instagram . . . . . . . . . #blackandwhite #blackandwhitephotography #blackandwhiteonly #blackandwhitephoto #bnw #bnw_society #bnw_life #bnw_captures #monochrome #monochromatic #instablackandwhite #monoart #insta_bw #bw #bwstyles_gf #чб #чбфото #черный #белый #чернобелое #чернобелоефото #черное #белое #инстаграманет #инстатаг #черно #черная #чернобелый #черноебелое

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なのでものによってはほとんど白と黒だけで、

グレーがあんまりないような表現も存在します。

 

 

これは「森山大道」という写真家の作品。

モノクロの写真だけどこれはほとんど白と黒だけです。

 

グレーもほとんどなく、色というものを

極限まで削ったからこそ表現できる秀逸な作品です。

 

この写真だと画面ギリギリいっぱいに犬を収めてますが、

余白の部分を大きくとってもそれはそれでまた違ったニュアンスになって

面白いかもしれませんね。

 

少ない情報でいかに世界観を表現できるか

 

水墨画はその絵のもつ情報が限りなく少ない絵画です。

少ないからこそ観た人が感じ取る雰囲気、物語性、世界観が異なってきます。

それは日本人ならではの奥ゆかしさがある伝統的なものでもあります。

同じように日本の伝統的なものに俳句や短歌があります。

 

多くて5.7.5.7.731文字。

少ないと5.7.5のたった17文字しかありません。

 

僕は俳句にもすごく魅かれるところがあって、

これだけ少ない文字でその場面や雰囲気を

見事に表現してるというところで

水墨画と同じ匂いを感じるからなのかもしれません。

 

俳句と水墨画を合わせた

「俳画」という表現方法もあるぐらいなので。

 

白黒だからこそ。

情報が少ないからこそ表現できることがあります。

そんな水墨画というひとつの

芸術の魅力を追い求め続けようと思います。

 

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