心を閉ざす人は閉ざしてるという自覚がない

人は心を閉ざしても「閉ざしてる」っていう自覚がありません。

 

人を信じれなくなったり、人と距離を置くようになって「自分ひとりでなんとかしよう」ってなってたら、それが心を閉ざし始めてる「サイン」です。

 

でもひとりで何とかするのは無理ゲーです。

そして人生を30%ぐらいしか楽しめません。

 

ホントに月並みですが、人ってひとりで生きてるわけでは決してないのです。

それはたとえ人っ子ひとりいない無人島で生活してたとしても同じことで、食べ物を食べるのも寝るのも何かしらの恩恵は受けないと生きていけない。

どうあがいてもそこは地球に生まれてきた以上、自然の摂理で抗えないのです。

 

心を開いていろんな人と深く関わって生きた方が2倍も3倍も人生が豊かになって面白おかしくすごせるので、少しだけ耳を傾けてみてください。

 

あなたのその閉じかかった心が開くきっかけになるかもしれません。

 

 

閉ざしてるという自覚がないのはなぜ

 

心を閉ざしてるのを自覚できないのは、少しずつ閉じていったからです。

扉をゆっくり閉めるように、音も立てずに少しずつ。。。

 

だからいつの間にか閉じてしまってたっていう。

 

 

人の心は目には見えないものなので、閉じてるかどうかっていうのは、他人はおろか、自分でもよくわからないものです。

心を閉ざしてることがわかるのは心を開いた瞬間に「あぁ…あの時心閉ざしてたなぁ…」って気づくぐらい。

そこに気づけるのは明日かもしれないし、10年後かもしれないし、はたまた30年後かもしれません。

 

そんなことは誰にもわかりません。

 

「心を閉ざしてた」っていう事実に気づくのはたぶんまだラッキーな方で、その自覚がないまま生涯を閉じてしまう人の方が多いぐらい。

 

でも、不思議なことに同じような経験をした人にはそれってよくわかるんです。

僕も心を閉ざしてた経験がある人間なので、「あ、この人心開いてないなぁ」っていうのはすぐにわかります。

でもムリヤリ開かせようとしても絶対に開いてくれないのはわかってるので、少し離れたところでそーっと見守ってたりします。

で、どこかのタイミングで話す機会とかがあったら少しずつ開かせる方向にもっていくっていうことをよくします。#僕の場合

 

なんで閉じてしまったのかというと。

心に傷ができてるからです。

心を閉ざしてしまう人はほんの些細なことでも傷ができてしまいます。

 

ちょっとした冗談とか。

向こうは全然そんなつもりないのに仲間はずれにされてるとか。

悪口じゃないのに悪口言われたりとか。

 

その傷は小さな傷が無数にある場合と大きな傷がドンとある場合と人によって様々なのですが、共通してるのは、その傷を見せたくないので、壁を作ってるっていうこと。それも無意識に。

 

壁といってもそんな頑丈なものではないので、その上から攻撃されたら壁の下にある傷がまたえぐられてしまってさらに壁を作るっていう悪循環が生まれてしまいます。

 

心の傷は体にできた傷とは違って、かなり時間をかけないとなかなか治りにくいものなので、傷はどんどん増えていくばかりです。

 

そうやって傷だらけになって壁だらけになって心全体が壁で覆われてしまってるのが「心を閉ざしてる」っていう状態です。

 

 

心を閉ざす人の特徴

 

心を閉ざしてた僕の経験上、心を閉ざす人はとある傾向があることがわかりました。

 

  1. 頭の回転が速い
  2. 繊細で優しい心を持っている
  3. 優柔不断
  4. 不器用で寂しがり屋
  5. 我慢強い

 

あくまで傾向なので必ずしもすべてが当てはまるっていうわけではありませんが、おおよそこんな感じの人は心を閉ざしやすい傾向にあります。

そして大前提として心を閉ざす人はネガティブ思考な傾向にあります。

 

頭の回転が速い

 

頭の回転が速いといろんなことを瞬間的に考えれるので、余計なことにまで頭が回ってしまいます。その余計なことで勝手に傷ついてどんどん傷が増えていくっていうパターンです。

でも頭の回転が速いっていうのはすごくイイことなので、そこは伸ばしていったほうがいいんです。できればポジティブな方向に考えれるように。

方法としては、ネガティブな方向にいくならとことんいってしまって、自分の中での最悪のパターンをシミュレーションしてしまうんです。

考えたくもないかもしれませんが、ネガティブを中途半端なところで止めてしまうからしんどくなるんです。

それなら最悪のところまでいってしまって、それを受け入れることができたら後は上がっていくしかなくなるので、結果ポジティブな方向にもっていくことができます。

 

繊細で優しい心を持っている

 

これはさっきの「頭の回転が速い」っていうのに通ずるところがあるのですが、繊細で優しい心を持ってるから他人に対しても「そこまで考えちゃうの?」っていうかなり深いところまで、いろんなパターンを考えてしまいます。

 

その優しさがちゃんと相手に届けば何も問題なくて、むしろいい関係を築けるのですが、おおよそそうでないことの方が多いのが人間社会です。

繊細がゆえに気づいてくれないことの方が圧倒的に多くて、それが心に小さな傷を作ってしまうんですね。

反対に優しさが届いたにも関わらず「余計なお世話」的な感じになっちゃって相手を傷つけてしまう、なんてこともあります。

そしてその傷つけてしまったっていう事実がまた心に小さな傷を作ってしまうっていう、なんとも悲しいパターンもあります。

 

繊細な優しい心を持つ人はそんなにいないので貴重な存在です。その繊細な優しさをキチンと理解して受け止めてくれる人は必ずいます。

まだ出会ってないだけです。

そんな人と出会うことができたらすごく報われた気持ちになります。

あきらめないで。

 

優柔不断

 

頭の回転が速くて繊細な優しい心を持っているとどうしても優柔不断になりがちです。

いろんなパターンを瞬時にたくさん考えてしまって、さらに自分のことよりもまわりのことを考えてしまうからです。

優柔不断っていうとどうしても聞こえが悪いし、それによってまわりの人を傷つけてしまうこともあるので、あまりいい印象ではないかもしれませんが、僕は素晴らしいことだと思います。

決めきれないってことは、それだけ優しい心を持っているっていう証拠です。

 

お父さんとお母さんどっちが好き?

みたいな質問を子どもに投げかけてものすごく困って困ってあげく「どっちも!」って答えてたら微笑ましいでしょ?

 

そんな優しい世界もこの世の中にはあります。

まだ出会ってないだけで。

 

我慢強い

 

頭の回転が速くて繊細で優しい心を持っていて優柔不断だとどうしても我慢してしまいます。

全然大丈夫じゃないのに「大丈夫!」とか言ってしまいがち。

ホントはめちゃくちゃ傷ついてるのに誰にもそれを見せれない。

我慢したからといって心の傷が治るわけでもなく、傷はどんどん増えてしまいます。

そうやって心が閉じていってしまいます。

でもその我慢強さは後々人生で必ず役に立つ時がきます。

なのでそのままでいいのです。

 

不器用で寂しがり屋

 

これらのことがいろいろ重なってしまって、その結果、自分の考えてることや気持ちをまわりの人にうまく伝えることができなくなってしまいます。

「どうせ伝わらないんだろうな…」とか、「これを言ってしまうことで相手を傷つけてしまわないだろうか…?」みたいなことを考えてしまいがち。

そして結局タイミングを逃してしまって伝えることができずに終わっちゃうっていう。

 

ホントはみんなと混ざってワイワイしたいし分かち合いたい。でもいろんなことが邪魔してそこに踏み切れない。

そんな不器用な寂しがり屋さんです。

 

いいんですよ。不器用で。

それを理解して受け止めてくれる人は必ず存在しますから。

まだ出会ってないだけです。

 

閉ざした心を解放するには

 

今この文章をここまで読んでくれてるってことは、十中八九心を閉ざしてしまってると思われます。

冒頭でもお話しましたが、心を閉ざしてしまうとなかなか生きにくくなってしまいます。

確実に心は開いた方がいいのですが、なかなか簡単にはいきません。

 

経験上、心が開けていったのは、「自分自身が心を閉ざしてしまっている」っていうことを受け入れた時からです。

たまだ自分の近くにいた人が心を閉ざしていてですね、その人をみて「あーこの人心閉ざしてしまってるなぁー…」っていうのを感じたんです。

その時にふと我に返って「ん?待てよ?…自分はどうなんだ??」と、思いまして。

 

その時に初めて自分の心が閉ざしてしまっていることに気づいて、なんでそうなってしまったのか?を身がちぎれそうになるぐらい考えました。

 

そうやった考えたまくった結果、過去のいろんなことが積み重なって少しずつ心を閉ざしてしまったんだということがわかりました。

「そりゃ心閉ざすよね〜。仕方ない。」って自分を慰めてあげるのもすごく大切なことだと思います。

心を閉ざしてしまう人はけっこう「自分が我慢してりゃいいや」っていう思考に陥ってしまいがちです。

その「自己犠牲精神」は社会で生きていく上で最強の武器にもなるのでたいへん素晴らしいのですが、諸刃の剣でもあるので自分自身をも傷つけてしまいます。

その結果として心が閉じてしまったので、もうちょっと、いや、だいぶワガママに、自分本位になって生きていきましょう。

 

ワガママになっても理解してくれる人は理解してくれます。

むしろワガママになった方が理解してくれて、より良い関係を築けることもあります。

 

ワガママになって離れるような人はしょせんその程度なので、離れた方が幸せなことです。

 

これまではまわりに迷惑かけまいと必死になって生きてきたと思いますが(それはホントに素晴らしいこと!)、そういう思考になったのはそもそもまわりの人たちがその優しさに甘えに甘えた結果そうなってしまったんです。

だからたまたま人に恵まれてなかったっていうことなんです。

心を解放するにはすごく時間がかかります。

エネルギーもたくさん使います。

でも、そんな自分を認めてあげて一歩だけでも前に進むと、そこから運気が変わるというか、人との関わり方が少しずつ変わっていきます。

 

そしたらいつか、ちゃんと自分のことを理解して受け止めてくれる人が目の前に現れて、一歩前進したことが間違いじゃなかったって思える時がきます。

決してあきらめないで。

 

思いっきり余談ですが、僕が自分で心を閉ざしてるなぁって気づいた時に手塚治虫氏の「ブッダ」という漫画を読んだんです。

内容がその時の自分にすごくリンクして心に深く深く突き刺さって、「生きる」っていうことが何なのかをめちゃくちゃ考えさせられて、それが前に進む一歩を踏み出せたひとつの要因にもなりました。

なのでお時間があればぜひ読んでみてください。

 

 

6 件のコメント

  • 加藤 章子 より:

    ありがとうございます。
    Dさん初めまして、加藤 アイタロウです。3回も、読んで感想が自分だけでない、私はこれが辛かったことだ❗と附に落ちています。
    そしてやはり、自分と同じくらい繊細な心の持ち主に先週4年ぶりに会い自分も、心を閉ざす癖から抜け出せそうです。心から感謝しております。✨

  • 威風堂々 より:

    今のあなたの心は閉じていませんか?

  • しょうちゃん より:

    読み進めながら泣けてきました。

    • daisuke より:

      嬉しいお言葉ありがとうございます。泣いてください。

  • 妖桜&小夜 より:

    私は心を閉ざして、消えていこうと思っていました。
    もしかしたらもう、心を閉ざしはじめているのかもしれない。
    私は、傷ついていても、大丈夫ではなくても「大丈夫!心配しないで!」って言っていたので…

    • daisuke より:

      「思っていた」ってことはちょっと持ち直された感じでしょうか。
      まだ大丈夫ですよ。優しい世界はあります。

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