わりと波乱万丈な人生です⑧半日で・・・

M先生が一生懸命力を尽くしてくれたおかげで、僕は高校を卒業したら就職することが決まりました。

すごく尊敬してるようなことゆーとりますが、M先生のことは「せんせい」と呼んだことはなく、いつもエッちゃんエッちゃんと呼んでおり、敬語も使ったことはありません。笑

 

オカンのような存在でした。

ある意味実のオカンよりもオカンでした。

 

そんなエッちゃんが頑張ってくれた就職先は、海鮮居酒屋みたいなところで厨房のお仕事です。

 

料理は好きだったので、この時は、将来料理人にでもなってやろうかしらと企んでいました。

 

しかしっ。ここで大きな問題が。

 

僕は海鮮料理、特に魚以外の海の生き物が苦手です。貝、イカ、カニ、タコ、エビ、その他もろもろ。

 

食感と匂いがダメで、口にすると高確率でえずいてしまいます。

生まれてこの方、それらを美味しいと思ったことは一度足りともありません。

 

さて、どうしようかしら??

 

海鮮料理が苦手な料理人など何の役にも立たないのでは…?

そのことを会社の人たちに言おうかどうしようか悩みながら、あれよあれよという間に最終面接へ。

そして見事に内定をいただいてしまいました。

まーでもとりあえず入ってしまえば後はどうにでもなるか、と思い結局言わずじまいのまま。

 

とりあえず春から社会人です。

 

そして念願の家を出ます。

 

高2の途中、僕がいちびりヤンキーになって髪の毛を染めたりしていた時ぐらいから、両親、特に父親との仲がすこぶる悪く、夜遊んで朝家に帰ると玄関のドアを開けた瞬間襲いかかってきて、ボッコボコ…なんてことがしょっちゅうありました。しかも無言で。

ただでさえ信じれてないのに、仲悪いわシバかれるわで、こんな家とっとと出ていきたい!と強く願っていました。

デスノートがほしい。

この時の僕の目はホントに死んでた…というか、かなりドギツイ目をしていたらしく、後年、妹たちに当時の様子を聞いてみたところ、ホンマに嫌いやった、と。本気で〇ねって思ってた。

とっとと出ていってほしかった、とのこと。

そりゃーそうだな。

 

 

幸いなことに、僕は高校を卒業したら家を出る、ということが決まっていたみたいで、それを聞いた瞬間、飛び上がって喜びました。

でもそれは仲が悪いから出ていけ、ではなく、そもそも18歳になったら家を出す、ということは生まれた瞬間から決まっていた模様。

 

何にしてもこの家から離れれることは僕にとってはパラダイスです。

しかもひとり暮らしではなく、当時つき合っていた彼女との同棲。

 

しかし。

 

僕の心の中にはひとつの迷いがありました。

 

音楽はどうした?

 

そんな状態で音楽をやるなんてムチャは出来ないし、何よりもそんな時間なんてたぶんとれないしなー。

しかも初めて親元を離れての生活でわからないことだらけ。

 

いろいろ自分の中で悶々としつつも、せっかくエッちゃんが頑張ってくれたんだから、と自分に言い聞かせて、そこは自分も頑張ろう!と心に決めました。

 

とりあえず無事に高校を卒業することができました。あんなに停学くらったのに。よくぞ。

 

そしてその足ですぐに引越しです。

高校の同級生たちが手伝ってくれて、荷物も少なかったのであっという間に引越しは完了。

 

高校卒業と同時に同棲するなんて、同年代からするとうらやましい限りみたいで、毎日誰かが遊びにきていました。

 

卒業してから入社式までは1ヶ月ぐらい期間があったので、その間はのんびり同棲生活を満喫しているようにみえました。

でも、実際は僕の心はスッカラカンだったのと、ホントにこれでよかったんだろうか…?という迷いがあったのとで、どこか浮かない様子。

 

この何もしない期間がより一層その気持ちを増幅させていました。

 

そんな宙ぶらりんのまま迎えた入社式。

 

ここで事件が勃発します。

他の新入社員の皆さん、なんとスーツで来ているではありませんか。

 

僕ひとりだけジーパンにジャンパーの超普段着。

しかも髪の毛は茶色くてフワフワパーマをあてていて、かなりの視聴率を獲得しました。

ナンジャこいつ?と言わんばかりの熱い目線が僕に降り注ぎます。

 

なぜこうなったのか。

 

この時の僕は一般常識をまったく知りません。その状態で親元を離れたもんだから入社式にはスーツで行く、なんて誰も教えてくれず、聞くこともしませんでした。

しかもスーツなんか持ってなかったし。笑

 

社長はなんだか不機嫌です。

そりゃそうだ。

ビシッとキメたいところにひとりだけ普段着のチャラチャラしたヤツが混じってるんだもの。

 

事情を説明したところ、とりあえず服はもうそのままでいいから髪の毛を何とかしてこい、それまで待っててやる、とおっしゃっていただきました。

 

僕は悪気はまったくなかったのですが、高校を卒業したばっかりの18のお子さまなんだからもうちょっと優しくしてくれても…とちょっと不満に思いながらも、こんなところでワガママをしてしまうと尽力してくれたエッちゃんに顔向けできません。ここは素直に受け入れて、髪の毛を切るためいったんスゴスゴ帰宅。

 

どうせ切るなら丸坊主にしたら誠意を示せるかな?と思い立ち、せっかくあてたパーマをバッサリ。#当たり前ぢゃ

 

これで社長のご機嫌も直ったらいいなー、と不安と期待を胸に会社に戻りました。

さぁっ。笑顔で出迎えてくれるかしら???

 

…アレ?

 

なんか様子がおかしいぞ?

 

社長さんはなぜか不機嫌モード継続中。

 

坊主にしたのに???

 

なぜ?Why??

 

どうやら不機嫌の原因は、ちょっとだけ抵抗して残したモミアゲが気に入らなかった模様。

飲食店なんだから当たり前なんですけども。笑

 

終始不機嫌な顔で一度も表情が崩れることもなく、なんなら怒り口調でモミアゲを剃ってこいと言われました。

 

プチン。

 

僕の中で何かが切れた音がしました。

 

ただでさえ不信感を抱いていたのに。

それでも誠意を精一杯見せようと坊主にしたのに、その覚悟とかをフル無視してモミアゲ剃ってこいと。

 

それから二度とそこに行くことはなく、僕の就職生活は半日も持たずに終わってしまいました。

 

社会って厳しいんだなー、と自分の無力さを痛感しながら悔しいやら情けないやら、いろんな感情を抱えながら帰りの電車の中でワナワナ震えていました。

 

…と同時に、もうこうなってしまったら、音楽に身を捧げるしかない、と腹をくくりました。

 

っていうよりも。

 

むしろこうなってよかった、と少しホッとした自分がいました。

そりゃーあれだけモヤモヤしてたらそうなるよね。

 

エッちゃんごめんっ。

今度会ったら謝るっ。

 

でもそんなことで怒ったりするような人ではない、という絶大な信頼があって、むしろ「アンタらしいわww」とか言って笑ってくれる人です。

 

実際、再開した時にその話をしたら案の定でした。笑

アンタが元気でいてくれたらそれでいいよ、と。

オカンかよっ。泣

 

ホントにステキな先生に巡り会えたなーとしみじみ。

 

就職を半日ももたずに辞めた僕は、その日のうちに髪の毛を金髪に仕上げました。

金髪坊主のできあがり。

#18歳だから

#後先考えず

#大暴走

 

音楽に身を捧げると腹を括ったものの、僕には何のツテもありません。

 

さてどうしようかしら。

 

とりあえず同棲を始めたばかりで無職のニートです。

どうにかこうにかお金を稼がないとっ。

 

かといって就職すると音楽する時間は無いし。

てゆーかこんな金髪坊主で就職なんかできるわけねぇし。笑

 

てなわけで僕はTOSHIBAの工場でアルバイトをすることにしました。そこなら髪の毛も自由だし、時給も高いし、この時の僕には最高の場所でした。

 

そして同棲生活が2ヶ月ほど続いた頃、ある事件が勃発します。

僕の稼ぎは工場のアルバイトなのでたかが知れていました。

そして彼女も働いてはいましたが、ふたり合わせてもギリギリの生活です。

そんな中、僕はとあるものを発見します。

続く⇒わりと波乱万丈な人生です⑨ついにメジャーデビュー?