芸術で成功するために才能はいらない:目の前の人を喜ばせる

芸術に携わる人なら一度はこの問題に

ぶち当たったことがあるであろう、才能の問題。

「自分には芸術の才能がない」

「必死で努力しているけど才能あふれる人をみると
嫉妬心で心が焼きつくされそうになる。」

そんな経験を誰しも言わないだけでもっているのではないでしょうか?

かくいう僕もそんな経験があるからこそ

この問題を取り上げてみようと思った次第です。

 

芸術に才能はいるのか?

 

芸術をやるのに才能は必須アイテムなのでしょうか?

僕はそうは思いません。

僕自身は絵と音楽、両方関わってきましたが、

どちらも才能うんぬんで悩んだことはあります。

でも悩んだところで結局は何も生まれません。

自分で自分の作品を良いと思えるがどうかだと思います。

才能という言葉

 

そもそも才能という言葉自体に違和感を感じてしまいます。

才能は辞書によると

物事をうまくなしとげるすぐれた能力。
技術、学問、芸能などについての素質や能力。

とあります。

あの人は絵の才能があるなあ、なんて思ったことが一度はあると思います。

僕もそういうネガティヴな考えに至ったことは数え切れないぐらいあります。

でもそれってあくまでも今の自分と比べて、

という前置きがあるのではないでしょうか?

もしかしたら、今のあなたに対して

同じように思ってくれてる人もいるかもしれません。

才能っていう言葉ってしょせんそんなものなんだと思います。

・才能があるかどうかは自分で決めない

 

才能があるのかどうかを自分で決めることほど愚かなことはありません。

「才能がない」なんてたぶんこの世で最も愚かな考えです。

そりゃ自分よりもステキな絵を描く人をみれば

「自分にはそんな力がない」と自分を卑下してしまうかもしれませんが、

もしかしたらそのステキな絵を描く人も何年か前はあなたと

同じように心を打ちのめされてしまってたかもしれません。

そこから人の何倍も努力を重ねて、いろんなことを考えて

そんなふうにステキな絵を描けるようになったかもしれません。

その人にはその人なりの苦労や努力があったかもしれない

ということを忘れてはいけないのです。

なので現時点で「才能がない」のならどうすれば

「才能がある人」になれるのかを考えればいいんです。

自分で自分を「才能ない人」にしてしまっては元も子もないのでないでしょうか。

芸術という言葉

 

芸術にはスポーツの世界のような「一番」という概念がありません。

何かの公募展などでは最優秀作品みたいなものはあっても

必ずしもそれが一番優れているかというとそうでもないのです。

公募展では「審査員の人たちの中で最も優れた作品」にそういう賞が送られます。

でも一般の人たちも多くみる公募展などでは

「なんでこの作品が最優秀作品なの?」

という会話があちこちで起こったりしています。

音楽の世界でも「なんでこの歌がオリコン1位なの?」

と思ったことはよくあります。

ほかの分野でも、たとえば漫才ナンバーワンを決めるM-1グランプリでも

優勝したグループが必ずしも面白いかといえばそうでもないですよね。

中にはあのコンビの漫才のほうがダントツで面白かったのに、

なんてこともあるかと思います。

そういうコンテストで優勝したからといってその後も継続的に

仕事があるかといえばそうでもないこともあります。

芸術ってそんなもんですよ。

ひとりでは芸術は成り立たない

 

芸術はひとりでは成り立ちません。

ウィキペディア先生によると

芸術は表現者と鑑賞者が相互に作用するもの

とあります。

もし仮にこの世に自分ひとりしかいなかったとしたら

絵を描いてもそれが良いのか悪いのかを判断できるのは自分のみです。

見てくれる人がいてはじめて芸術は意味を成すのです。

じゃあ絵を描いていて誰も見てくれないと仮定して描けばそれでいいのでは?

まずはそれを目標にして自分が見たときに自分で満足できるものを描けばいいのです。

それって実はなかなかできるものではないんですよね。

もっと上手く、もっと上手く、っていう欲が生まれるんです。

絵に完成はないのです。

思いやりの心が名作を生む

 

芸術はひとりでは成り立たないものですが、だれかひとりでも

その作品に感動する人がいてくれるのならそれだけで大成功だと思います。

音楽の世界でも誰か一人のためだけに書いた曲ってけっこう名曲が多いんです。

サザンの「エリー」とか。

それってその人が喜んでくれるって仮定して作ったものだから

すごい限定されるんだけどそのぶんそこに込められたパワーは

すごい強力なものなのかなと思います。

そんなことを踏まえて練習するとしたら「誰かひとりのために」

絵を描いてみるのもいい練習になるのではないかと。

もちろん、その人だけではなく、自分自身が描いてて楽しい、

かつ納得ができるようなものでないとダメですが。

 

芸術で成功するための秘訣

 

これまでの話を要約すると芸術で成功するためには

才能という言葉は何にも役に立たないということがわかります。

仮に才能があったとしても、

それを伸ばす努力や訓練を怠ればそこで終わってしまいます。

僕自身、バンド時代にそんな苦い思い出があります。

「自分で自分を才能がある」なんて思ってしまえば

そこから伸びようとしないのです。

成功するための秘訣は以下の3つです。

自分が何に心が動かされるかを考える

 

まずは自分自身が心を動かされる人になること。

普段からいろんなものを見たり聞いたりして感じる力を養う。

それは才能でもなんでもなく、感覚の問題です。

絵を描くときに必要なのは観る力です。

見るところが細かければ細かいほど作品に活かされます。

とにかくいろんな人に知ってもらう

 

自分自身が納得できる作品ができたら

それをいろんな人に見てもらうようにすることです。

一人が感動した作品は多くの人を感動させることができる可能性が高いです。

10人に見てもらうよりも100人、1000人に

見てもらうほうが可能性は高まります。

作品に入り込めるかどうかってすごい大事

 

芸術の根本的なことですが、自分の作り出した世界観に

自分で入り込めるかどうかってすごい大事なことです。

集中力の問題もあるかもしれませんが、

その作品によってどういう感情になるのかということですね。

たとえばこの作品の場合、

狼が遠吠えしてる絵なんですけどどんな感情になりますか?

作った僕はタイタニックのテーマ曲のような世界観を想像しながら描きました。

あんな感じの叙情的な感情で描いた絵です。

言葉ではなかなか表現が難しいですが、僕は絵を描くときは

だいたいヘッドホンで外界との接点を断ち切ります。

そうやって自分の作品の世界に入り込むのです。

音楽は情報が耳からしか入ってこないのでそれだけで感情が高ぶります。

その結果、高ぶった感情が脳から手に伝わることで絵にもいい影響が生まれます。

これは才能でもなんでもなく、どうしたら自分の絵が最高の環境で

最高のパフォーマンスを発揮できるか考えて生み出した僕なりの方法です。

才能ではなく泥臭く考えた結果です。

芸術には才能なんていらないんです。

才能っていう言葉は英語で「talento」ですが、その語源は

ラテン語の「talenta」からきています。その意味は重さです。

、ってことは作品にどれだけ自分の重みが詰め込まれているか

ということが大事なのではないでしょうか。

作品が重くなればなるほどみる人にとっては心地よいものと感じる

人もいるでしょうし、重苦しいと感じる人もいるでしょう。

そんな賛否両論になればなるほど「芸術」として深みが出てくるのでは

ないでしょうか。

 

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