男尊女卑ーー。
そんな言葉が出てきたのはいつの時代からなんだろう。
調べてみると江戸時代から
そういった考えかたはすでにあったそうな。
江戸時代といえば、
徳川家康が関ヶ原の戦いに勝って征夷大将軍になり、
そこから300年も続く徳川幕府の時代。
でもこれはただの憶測なんだけど、もっとはるか昔から
そういう考えかたがあったのではないかと僕は思う。
武士という職業が正式に誕生したのが
鎌倉幕府のときなので、約1000年もの間、
ずーっと男が家の権力を握っていたということになる。
武士はいわば国から給料をもらっていたので
今でいえば政治家みたいなもの。
何もしなくても自動的に収入は入っていたので
女性や子どもは何も言わず、従うしかなかったのではないか。
いや、そもそも天皇が誕生したときからすでに
女よりも男が優位な立場にあった。
そして天皇がすべての権力を握っていたため、
それに憧れたりうらやんだりするバカな男どもが
マネをして家庭の権力を握っていたのではないか。
まあ、詳しい歴史のことはよくわからんので
そのうち調べるとして、僕が言いたいのはそんなことじゃない。
武士が権力を握れていたのは、
社会の中で唯一刀を持てたからだろう。
力さえ強ければ男は支配できた。
刀は簡単に人を殺すことができるので
それだけでも偉いとされた世の中だった。
だから男は調子に乗った。
もっと歴史を掘り下げれば狩をしていた時代。
男のほうが力があって体格もよかったので狩に出かける。
女の人はその帰りを待って自分たちの家を守っていた。
この構図は今の社会でもあまり変わらない。
男が獲物を捕らえてそれを家族に分け与える。
これはただの役割分担であって、決して男が偉いということではない。
それをおバカなやつが勘違いして男は偉いのだ
、みたいなことになってしまって、
そこから男尊女卑という考えになってしまった。
でも僕は男は弱い生き物だと考える。
男には出産のときの激痛に耐えうるだけの精神力はない。
高齢になって仕事も引退した男は何もせず、
家で邪魔モノ扱いされて肩身のせまい思いをしている人も多い。
それは男が偉いと勘違いしてしまった人の末路だ。
仕事をしてるんだから家のことは何もしなくていい。
そんなバカな考えを持ってるから熟年離婚される。
どうしてそんなことが起きてしまうのか?
男は本来精神的に弱い生き物なのだ。
弱いくせに強がっていばるからそんなことになる。
そしてその弱いということを認めたくないから
さらに力でねじ伏せようとする。
悪循環だ。
弱いから権力に頼って人を支配しようとする。
弱いから心に余裕がない。
余裕がないから家を守ってくれていることも忘れてしまう。
そうやって嫁や家族に見捨てられる。
男尊女卑が生まれたのは
おそらくそういうことが根本にあると僕は考える。
弱いから力で劣る女の人を蔑むことでしか
自分を保てなかった、と考えるのが男尊女卑が
始まった根っこのところだろう。
精神的に強くなれば、権力なんてなくても生きていける。
自分が弱いことを認めればまわりに助けを求めることだってできる。
本来そんなもんだと思うけどな。
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