世の中はシンプルなはずなのに複雑にみえてしまうのはなぜか

人間が猿から進化していちばん最初に築いた文明が紀元前9000年頃のお話。

 

それから現代に至るまで1万年ちょっと。

今では小さな箱ひとつで意思の疎通ができたり、いろんなコンテンツを楽しめたり、仕事までできるようになりました。

 

そんな人間の社会はいろんなことがすごく複雑に絡んでいるようにみえます。

 

が。

 

いちばん深い根っこのところはすごくシンプルです。

いちばんのシンプルなところは人間も他の動物と同じ哺乳類で、食べて寝てを繰り返してやがて死んでいくっていうこと。

そこはどれだけ文明が進んでいろんな技術が開発されても何も変わっていません。

 

他の動物と大差ないはずなのに、知能が飛び抜けて発達したおかげでいろんなことを考えれるようになりました。その知能をフルに活用して文明を築き、それに比例するようにどんどん複雑になっていきました。

 

その複雑さはいったいどこからくるんだろう?と考えたところ、どうやら複雑に絡んでるのは文明どうこうじゃなくて、いろんな感情が交錯してるんだ、という結論にたどり着きました。

 

ほとんどの動物は感情は持ってはいるものの、そこまで複雑ではなく、どっちかというと本能をむき出しで生きているので、人間みたいに余計ないざこざが起こりません。

 

人間は感情が豊かだから、笑ったり喜びを感じたり、相手を思いやったり慈しんだりできます。

そういうプラスの感情はいろんな人を幸せにできる反面、それが気に入らなくて怒ったり悲しんだり、その人たちを憎んだり妬んだり、というマイナスな感情を生み出してしまうことが多々あります。

 

このマイナスな感情が世の中を複雑にしてるいちばんの原因です。

マイナスな感情は誰も幸せにしないのに勝手に連鎖してどんどん大きくなって関係ない人までも巻き込んでしまいます。

 

マイナスな感情の代表的なものに「恨み」があります。

「虐められた」「傷つけられた」「殺された」などなど。

 

恨みの感情は本人次第ですがほぼ一生消えることはありません。がんばって感情を押し殺そうとしても、すぐそばにあるので、ちょっとしたことでもすぐにフラッシュバックしてよみがえってしまいます。そしてその感情は自分の中だけで完結することはできず、いろんな人を巻き込んでどんどん膨らんでいきます。特に殺されたとかになると、もう戻ってくることはない命を奪われてしまったので、果てしなく大きな感情です。残された遺族の人は一生を棒に振ってしまうことも珍しくない。

 

マイナスの感情は表に出してしまうと、ほぼ他人を巻き込んでその人たちもマイナスな感情を抱くことになってしまいます。

 

そしてそのマイナスな感情の多くは加害者に向けられて、今度は加害者がマイナスの感情の被害者になります。

こうしてマイナスの感情は留まることを知らず、連鎖を生んでどんどん膨らんでいきます。

 

それは時に人を残酷な行動に駆り立ててしまうこともあります。

殺人、強盗、強姦、脅迫、、、。

 

その最たるものが戦争です。

国と国との争いということになっていますが、結局は国のトップ同士の意見の食い違いとかだったりします。

 

国民の皆さまは誰一人としてそんなこと一切望んでもなくて、なんならほとんどの人は戦争に反対してるのにそんなこと関係なく、ほぼ個人的なマイナスの感情のみで全然関係ない罪のない人たちを巻き込んでしまっています。

 

権力者がマイナスな感情を抱くと、下につく人たちは間違いなく巻き込まれてしまって、時には世界を巻き込むほどの大事件に発展してしまいます。

 

そしてテレビとかで報道されるのはイジメを苦に自殺とか、殺人事件とか、戦争とか視聴者がマイナスな感情を抱くようなものが多い。

これは製作側がマイナスな感情の方が伝播しやすいことを知っていて、視聴率が稼ぎやすいからですね。

 

そして世の中は複雑になっていく。。。

 

1 個のコメント

  • なら より:

    世間知らずもいいところだよ。毎日人が殺されてたり、裏社会で恐ろしい闇取引してたり 強欲や争いに満ちて ちゃんと世の中を見てたら本当に人間はこんなに複雑で恐ろしい世界かよく分かるよ イスラム国とかメキシコのギャングとか

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