水墨画の基本は「絵を描くこと」それ以上でも以下でもない

水墨画ってカッコいいですよね。
白黒ってだけで独特なカッコよさがあります。

さらに「水墨画」という名前だけでもなんかカッコいいという、

独特な雰囲気を持っているのが水墨画です。

水墨画の基本は「絵を描くこと」

これを理解できれば先入観を持たずに水墨画を楽しいものにできるはず。

そんな思いをぶちまけてみました。

 

水墨画の基本:鎖国文化的な考えかた

 

水墨画が日本で独自の発展を遂げてきたのは島国だったからです。

歴史はものすごく古くて中国で産声を上げて日本に伝わったのが奈良時代。

奈良時代といえばまだなにもなかった時代。←さよなら語彙力

そんな時代から日本にずっとあった芸術が水墨画です。

だからこそのいわゆる「日本的」な文化や考えかたが根深いのもまた水墨画です。

日本の文化の悪いところは古き良きを重んじすぎるところ。

古き良き自体は素晴らしいことです。

古き良きを知ってこそ学ぶべきものは間違いなくある。

でも残念ながら古き良きに偏りすぎてて新しいものを

取り入れることをなかなか許容してくれないのも日本の文化です。

水墨画に関していえば、誰か師匠に教えを請い、

その上であらゆる技術を学び、そこから人脈を広げて自分もそれにあやかるという。

それ自体は悪くはないと思うんですが、そこに固執してしまうのはいかがなものかと。

 

僕もいろんな人に

「誰かに弟子入りして教えてもらったほうがいいんじゃない?」

みたいなことを言われたことがあります。

中には「別にいい」といっているにもかかわらず、しつこく

「誰かに習ったほうがいい」といってくる人もいたぐらい。

「うるせえよ」って感じですね。

 

自分が納得してこの人についていきたい

と思うような人がいれば全然ついていきますよ。

ただ、たまたま僕の身近にそういう人がいなかったのでなんか違うなと。

無理やり誰かに教えてもらったところで何も得るものはないです。

それはドラムをやっていたときに痛感したので何がなんでも拒絶してきました。

そんな経験から、一度原点に立ち戻って考えてみようと思いました。

 

水墨画の基本:絵を描く道具が墨しかなかった時代

 

水墨画は日本の文化の発展とともにその考えかたも

こり固まっていきました。

じゃあもっと以前はどうだったんだろう?

人は何のために「絵を描く」という行為をしたのだろう?と。

特に何かを調べたわけじゃないですよ?

本質を考えただけです。

日本だけじゃなく、いろんな国で「絵を描く」という行為は

物事を正確に伝えるための補助的なものだったはずです。

たとえば現代だったら何かを説明するときに言葉だけじゃなくて

写真とか動画とかがあればより伝わりやすいですよね。

それこそ今だったらスマホとかタブレットがあるので言葉プラス写真や

動画があればより正確に相手にイメージを伝えやすい。

はるか昔、そんなものがなかった時代においては

紙やほかの媒体に描いて説明してたと思うんです。

それが「絵を描く」ことの原点。

相手により正確に物事を伝えること。

それが娯楽になり、仕事にする者が現れた。

絵を描くために使われたのが日本では墨が主流だった。

時代劇とかでも硯で墨をすって手紙を書くシーンがよくみられます。

それぐらい絵を描いたり文字を書くことは墨が当たり前の文化だったのです。

僕は水墨画の基本はまさにそこにあると考えてます。

今でも水墨画はどこかとっつきにくいというか、

格式高いというか、独特な雰囲気を持っています。

だけど、水墨画といえどもしょせん絵画のいちジャンルにすぎません。

水と墨を使って絵を描いたもの。

それが水墨画です。

 

現在では絵を描くといえば油絵や水彩画などが大半なのではないかなと思います。

わざわざ白と黒しか使えない水墨画を描こうとする人なんて稀でしょう。

でも白黒だけに限って言えば、インスタを見てたらわかりますが、

モノクロ写真はけっこういろんなところで使われているんです。

インスタの白黒関連のハッシュタグの投稿数はめちゃくちゃ多いんです。

雑誌の表紙とかでも白黒写真が使われることはそんなに珍しくありません。

ということは白黒はアートとしてはじゅうぶん成立するはずなんです。

でも水墨画がそうかというとそんなにです。

これは水墨画がいかにとっつきにくいかということの表れだと思います。

僕も水墨画を始める前はそんな印象を持っていたので、ドキドキしながら始めました。

だからこそ原点に立ち戻る必要があったのです。

 

水墨画の基本は「絵を描くこと」

 

水墨画だけに限らず、どんなジャンルの絵、

油絵、水彩画、アクリル画、漫画、イラストレーター。

あらゆる「絵を描く」仕事において線を引いて形を作ることは共通しています。

それも日本だけじゃなく世界共通のことです。

水墨画でいえば、かの有名な水墨画家の「雪舟」は、

絵を描くことが好きすぎて柱に体を縛り付けられても涙で

足を使って床にネズミの絵を描いた、という話は超有名な逸話です。

関連記事⇒水墨画で有名な雪舟の生涯と作品をしらべてみた

 

いろんなジャンルの絵が存在する現在では絵を描く手段も選びたい放題です。

アナログだけじゃなくデジタルでも思い通りに絵を描くことが簡単にできる時代です。

その中から水墨画を選ぶのは少し変わり者の証です。笑

僕も変わり者とよく言われます。

水墨画は白黒だからこその面白さがあります。

でも基本は「絵を描くこと」。

それだけは昔も今も変わらないこと。

そこさえ理解すれば水墨画を楽しんでできるはず。

 

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