おはよーございます。
Dです。
絵が上手く描けない原因っていろいろあるんですけど、その中のひとつにですね。
イメージができてない
っていうのがあります。
頭の中でこんな絵描きたいなーっていうイメージがね、あると思うのですが。
でもそれをいざ描こうとすると、アレ?ここってどうなってたっけ?って、細かいところがわからなくなる現象が起こるんです。そんな経験ってよくあると思うんですけれども。
例えばみんな大好きドラえもんを描きたいってなった場合。
こうやって実際に画像があるとね、あーここはこうなってるのねーとか、細かいところまで把握できた気になるんです。
じゃあこれを描いてくださいってなった時に、この元の画像がパッとなくなったらどうでしょうか?
はじめのうちはこのイメージが頭の中に鮮明に残ってると思うんですけど、描いてるうちに目の位置とか鼻の位置とか、その位置関係とかその他もろもろ細かいところがよくわからなくなるんですね。
頭の中にある記憶をたどろうとしても、イマイチそのイメージがハッキリしてなくて、たぶんこんな状態になってると思うんです。
こんな感じでモザイクがかかったようにどこにどんな線が描いてあったかがハッキリクッキリわからない状態になるんです。
絵は細い線の集合体なので、自分で描こうと思ったら細かいところまで把握しておかないと描けないんですね。
なので、これだとなんとなくの形しかわからなくて、細かいところをどう描いたらいいのかがサッパリわからないんです。
こういうのって初心者はもちろん、プロの絵描きでもけっこうあるあるなんです。だから写真とか映像の資料をたくさん準備したり、取材にいったりして細かいところまで把握しようとするんですね。
参考⇒【「もののけ姫」はこうして生まれた】DVDの内容とその面白さ
ちなみに僕はドラえもんは何もみなくてもすぐにシャシャッと描くことができるんですけど、それは僕がドラえもんで育った人間だからです。
大人になっても夜寝る時は子守唄代わりにドラえもんのアニメを流しながら寝て、そのまま朝までテレビつけっぱなしで朝起きたら画面がザーーーーってなってることなんてしょっちゅうあったし、セリフも一言一句覚えてるぐらい、ドラえもんが大好きな人間です。#大山のぶ代版
だからドラえもんはもう何万回とみてるし、何万回と自分の手で描いてるので、ドラえもんのイメージが頭の中にこまかいところまで鮮明にあるんです。だから、いつでもどこでもシャシャッと描くことができるんです。
でね。
このドラえもん現象は、僕ら日本人なら誰でも経験してるんです。
それが「字」です。
たとえば五十音。ありますよね。あいうえおかきくけこさしすせそ%$1♪☆〆$…。
あんなもん何もみなくてもスラスラ書けますよね。なんなら目を瞑ってても書けてしまうレベルです。
これはね。
思い出してください。
小学校1年生あたりのことを。
早い人だったら幼稚園の年中とか年少とかでも書けるようになる人っていると思うのですが、だいたいそのあたりの年代の時に、覚えるまでひたすらみて書いてみて書いてを繰り返すじゃないですか。繰り返させられると言ってもいいですけど。。。
その時の過酷な訓練により、頭の中にはひらがなのすべての形が完全にインプットされてしまってるんです。
ひらがなだけじゃなくてカタカナも。なんならいろんな漢字も。
漢字は個人差がありますけど、ひらがなカタカナは書けない人はほぼいないでしょう。
だから字は何もみなくても、目を瞑っててもすらすら書けるんです。
でね。
字も絵も同じで直線と曲線を組み合わせてできたものなんです。
そういうふうに考えると字が書けたら絵も描けるハズなんです。
たとえばね?
オニギリとかスマイルみたいに線の数が少ない、すごく単純で簡単な絵だったら誰でも描けるハズなんですよ。
スマイルなんかは〇描いてチョンチョンってやってニュッてやったらもうできあがりです。
線の数でいうとたった4本で構成されております。このスマイルちゃん。
ひらがなでいうと「な」とか「き」とか「た」と同じレベルです。
オニギリに至っては線が曲がってるとはいえ、たったの2本の線で構成されております。
ひらがなの「な」とか「き」よりも少ないんです。
それを上手く描けるかどうかっていうのは別にして。今まで生きてきた中ではさすがにこれを描けないっていう人はみたことがありません。
こういう、線の数がアホみたいに少ない、簡単な絵は、どれだけ絵に自信がない人でもサラッと描けるんです。なんならこれも目を瞑ってでも描けるレベル。
ところがですね。
さっきのドラえもんは線の数だけでいうと40本近くあります。
こうなるともうイメージを脳で処理しきれなくて、描けない人が圧倒的多数になります。
でも絵描きにとってはドラえもんでもめちゃくちゃ単純で簡単な方です。
それがもっと複雑な形とかになってくるともっと線の数は増えて、もっとややこしくなるのです。
そうなるともう頭の中のイメージが完全にボヤけちゃって細かいところがわからなくなって描けないんですね。
なのでそういうとこだけを切り取って考えると。
絵を描くのって根本的にはめちゃくちゃ面倒くさいことなんですよね。どんだけ線を描かなあかんねんっていう。笑
これは世の中の全絵描きの本音だと思うんです。なんでこんなめんどくさいことしてるんやろっていう。笑
それでもめんどくさいよりも出来上がった時の喜びの方が圧倒的に勝ってしまってるから懲りずに絵を描き続けてしまうわけですが。
そんな感じでですね。
人は頭の中にないものを描くっていうことはどうやらできない生き物なのですっ。
だから絵が上手く描けない人は頭の中の描こうとしてるイメージがすぐに消えてなくなっちゃってるんです。
でもね。
今これをここまで読んでくれてるあなたもっ。
字は書けるハズです。
てことは形を記憶する脳のシステムは正常に作動してるってことなんですよ。
ただね。
字は書けるけど絵は描けないっていう人ってけっこういらっしゃるんですよ。
なので。
字を書くための記憶のシステムと絵を描くための記憶のシステムが別モノっていう可能性もあるわけです。
しらんけど。#突然の投げやり
仮にそうだとしたら、絵の記憶のシステムが正常に動いてないっていうだけなのですが。
どっちみち。絵の記憶システムが単独であろうがなかろうがやることはひとつで。
その脳を正常に機能させるには鍛えないとダメなんです。そのためには、描く対象をよくみるっていうことをすればいいだけです。
細かいところまでしっかりと。
舐め回すように♥️
絵を描くのって描くことよりもみることの方が大事で、みると描くの割合でいうと7:3ぐらいです。
8:2でもいいぐらい。
絵が上手く描けない人が対象物をよくみるようにしただけで一瞬で上手く描けるようになることもあるんです。
関連記事⇒【絵が上手くなる方法】たった30分で劇的に絵が上手くなった生徒さんの話:初心者必見
そこは個人差があるので時間がかかる人もいます。
でも時間がかかっても、根気よくやってれば確実に絵の脳は鍛えられていきます。
とゆーわけで。
絵が上手くならないってお悩みの場合はですね、絵をよくみて絵の脳を鍛えるっていうことを意識してやってみてください。
ありがとうございました。
それではまた〜。