心に残る絵を描くためにやるべき3つのこと:上手い下手じゃない

心に残る絵。

 

それは上手い下手ではありません。たしかに絵を描くときに技術はあって損することはありません。でももっと大事なものがあります。そこに技術はいらないという現実があります。下手でも何か伝わってくるものがあるーーーー。そんな絵に出くわしたことってないですか?

歌でいうと「パプリカ」がそれです。

そういう「決してお上手ではないけれど何か心に残る絵」は作者の魂が1枚の紙の上に漏れることなく表現されています。これは数値化できるものでも、可視化できるものでもないので証拠は?と言われても何もお見せすることができません。感じるものです。

絵だけじゃなくて芸術全般に言えることで、心の奥底にドンッ!ってくる作品は上手いとか下手とかそういう次元をはるかに超えてます。

そんな絵を描くために何を考えたらいいか。とりあえず3つだけあげてみました。たぶんほかにもまだまだありますがこれだけはおさえておいてほうがいいよ、というものです。

 

1.技術はあくまで【ナニカ】を伝えるためのもの

 

絵を描くときに必要なもの。それは技術ではなく目に見えない「ナニカ」です。

僕はその力を「ナニカ」って呼んでいるのですが、芸術の魔法みたいな感じです。

詳しくは⇒魅力的な絵を描く方法:上手いか下手かよりも大事なこと

絵は技術を競い合うものじゃありません。スポーツの世界では技術を競い合って勝ち負けを決めたりしますが、絵には正解がないので人や環境によって勝ち負けが変わります。

たとえば絵のコンクールで金賞をとったAさんの絵と何も賞をとれなかったBさんの絵があったとします。

コンクールではAさんが勝ちました。これは誰が見ても明らかです。そりゃそうですよね。金賞はそのコンクールにおいてはいちばん価値のある賞です。でもその後、Bさんの絵はとある大富豪の目に留まっていたことがわかり、Bさんのもとに連絡が入り、何も賞をとれなかったBさんの絵はすごく高値で売れました。

一方Aさんの絵は金賞をとったにもかかわらず、一向に売れることはありませんでした。

さて。どっちが「勝った」のでしょうか?

売れることが「勝ち」なのか、金賞をとることが「勝ち」なのか。その「価値」はその人が決めることであり、これには正解がありません。

コンクールとかは「技術」も評価の対象になったりするので、そのあたりもポイントになってAさんの絵は金賞をとれたのかもしれません。でもBさんの絵はおそらく技術がなかったので賞をとるまでには至らなかったのでしょう。

こんなことはどの世界でも頻繁に起こっています。キングオブコントで準優勝したにゃんこスターが優勝したかまいたちより注目されてたみたいな感じです。(その後はその結果以上に圧倒的にかまいたちのほうが活躍しています。)

絵みたいな「芸術」においてはそういう傾向が顕著に出ています。じゃあ技術を追い求めてもしかたないのか?というとそうでもありません。技術はあくまでも自分の中にあるものを伝えるためのものです。技術を磨けば磨くほどそれはどストレートに伝わってきます。大切なのはあくまで「自分の中にある【ナニカ】」です。

「ナニカ」を紙の上に爆発させて、みた人の心にいつまでも残るーーー。さっきのBさんの絵はとある大富豪の心に深く深く刻み込まれて、それがずっと残っていたんですね。

 

2.普段から自分の心に残るナニカを探す

 

人の「心に残る絵」にするためにはまず、自分の心に残るかどうかが大切なことです。自分の心にも残らない絵がほかの人の心に残る可能性は極めて低いです。残ったとしてもそれはたまたまで、そんな「たまたま」に頼ってしまったらいつまでも成長できません。

そのための基準は、早く描きたい!という欲望がでてくるかどうか、です。

自分が描きたくないものを描いたところでそれはイヤイヤ感が出てしまって描く人も見る人も誰も幸せになれません。

心の底から描きたい!と思うものを描いたほうがほかの人の心には届きやすいし残りやすいです。そのためにやることは日常生活のなかで常にアンテナを張って自分がこれ描きたい!と思えるものを探すことです。

絵はその人の感情とか生き様がモロに出てしまうので、普段の何気ない一瞬の出来事をどう感じるか、というところがカギになってきます。で、普段からいろいろ探していると「こんなん描いてみたいなー」って思うものってけっこうあったりします。その中でたまに瞬間的にいいなって思ったやつがずーーっと頭の中に残っていることがあります。それが「心に残る絵」の始まりです。これを「事件が起こる」と呼んでいます。そういうのを描くときってすごくワクワクするし、早く描いてみたい!っていう欲がすごく出てくるんです。

んでいざ描いてみると自分で「うおおおおお!!!!」って思える作品が出来上がります。

何に対してそういう事件が起こるかは人それぞれ違いますが、常にアンテナを張っていると思いもよらないところでゾワゾワっと描きたい願望が押し寄せてくるときがあります。

すっごく地道な作業ですが、そういう地道なことの積み重ねが心に残る絵のエネルギーになるので超地道にやってみましょう。

 

音楽とともに

 

そういう事件を起こすには音楽の力を借りるのもひとつの方法です。

たとえば自分が好きな音楽を聴きながら近所を散歩するだけでも普段とは違う景色にみえたりして事件が起こりやすくなります。たとえば夕日とかを見るときにタイタニックのセリーヌ・ディオンの曲を聴いてみるとか。これだけでも全然違う景色になります!

めっちゃいいですよ!

ほかにも個人的な偏見入りまくりの曲をいくつか。

 

『the pillows』というバンドの「Swanky Street」という曲を聴きながら夕日を見るとなんとも言えない感情が生まれます。

切ないような温かいような。。

『植松伸夫』氏の「仲間を求めて」という曲を聴きながらだとすごく勇気が湧いてきます。物語の中で世界が崩壊して仲間がバラバラになって、くじけずにがんばろう!みたいな場面で流れる曲です。(語彙力なさすぎて安く感じるなー)

音楽を聴くことによって、自分の感情が高ぶるので絵描きにとってはすごく創作意欲のエネルギーの源になります。

 

3.構図に命をかける

 

構図って人の心に残すためにはもんのすごく大事なことで、構図が少し違うだけでその作品から伝わってくる「ナニカ」が全然違うものになります。自分の中で「起こった事件」がはっきり明確ならその通りに描けば問題ないですが、多くの場合はボンヤリとしたイメージしかありません。そのイメージを明確に形にしていく作業が必要です。

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たとえばさっきの夕日を描くにしても、ただ単に夕日だけを描くのか、ほかにモチーフを付け加えるのか、正面から見るのか横から見るのか。

これだけでも表現方法は何通りも生まれますし、自分の中で起きた事件と比べてどうかということを検証できます。

それをどう表現すれば人にも伝わるか、を死ぬほど考えます。同じ絵でも構図が少し変われば伝わってくるものがまったく違うなんてこともあります。

余談ですが、ちょっと前にフェルメールの代表作「牛乳を注ぐ女」の構図が少し違うバージョンがふたつ並べられていてどっちが正解?みたいな広告がありまして。それが妙に頭に残って、「どっちが正解もくそもないよなぁ…」なんて夜な夜な考えたことがあります。

これはホントにいろんな構図を試してみて自分で見てうおおっ!と思えるものでないと、胸を張ってほかの人に見せることができません。

すべては「心に残る」ということが最終的な目的地です。

 

まとめ

 

絵はしょせんと言ったらアレですが、1枚の紙の上で、しかも限られた枠の中でいかに「ナニカ」を表現するか、です。

まずは自分の心に残らないと、人の心に残すことなんてできません

それでも届かないときは人の感覚と自分の感覚との間に大きなズレがあるということになります。

そんなときはまず、人が何に対してオッと思うのかを分析して研究しないと人の心に残る絵を描くというのはなかなかムズカしくなります。

それでも自分の感覚だけで描いて死んでから名を馳せた芸術家はたくさんいます。

どうせやるなら生きてるうちにそうなったほうが嬉しいし、死んでしまったら何にもわかりませんよね。

 

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