カゲの描き方・中級編:明暗をはっきりくっきりさせると立体感が出る

おはよーございます。

Dです。

 

本日は「カゲの描き方・中級編」でございます。

 

先に初級編をみるとより楽しめますのでよろしければそちらもごらんくださいませ。

 

カゲ(陰影)の描き方・初級編:面を意識すれば立体的な陰影を描ける

 

要約すると。

 

カゲはのふたつがあって、

それぞれ面に沿って線を描くとイイ感じになりますよーっていうことを言っております。

 

その面に沿って描くっていうのを言いたいがために線がかなり雑になって線と線の間隔がめっちゃ空いてしまっている次第です。

 

実際に描く時はそんなに間隔を空けることはないです。#キッパリ

 

線が描いてあることがわからなくなるぐらいに線と線の間隔を詰めて描くのが通常営業です。

線を描くというよりかはどっちかというと「塗る」に近い感覚です。

まぁ、どっちでも結局やってることは同じなので、気持ちの問題でもあります。

 

なので。

線の数がベラボーに多くなるのですごく先が遠いような感じがするので、ちょっと気持ちが焦ってしまうんです。

早く完成させたい!って。

 

でも焦りは禁物で。

一本一本の線を丁寧に、ゆっくり少しずつ描いていくっていうのを心がけてください。

 

そうすると立体感が出て浮いてくるような存在感が出たり、シチュエーションまで演出してくれる素晴らしいカゲになります。

 

 

円柱と球体だけ

 

唐突ですが。

 

この世の中には直線で表現するものってビルとか機械みたいな人工物とか地平線水平線ぐらいしかないんです。

他のものはだいたい曲線の組み合わせで表現するものです。

 

なので。

 

カゲってほぼほぼ曲線で表現することが多いので、その基本である円柱と球体を描けるようになったら他のあらゆるものがだいたい描けるようになります。

マンガみたいな線画で表現するような絵は直線でカゲを描くことも多いですけどね。

 

というわけで。

 

円柱と球体のカゲをより立体的に表現できるように描いていきます。

こんな感じでですね。

円柱の面に沿って丁寧に一本一本線を描いていくんですけど。

その時に大事なのが

円柱のこの丸みを帯びてる形をイメージすることです。

近くに円柱のものがあったら

それに触れてみたらイメージがわきやすいと思うのでやってみてください。

で。

線を丁寧に描こうとするとけっこう力が入ってしまいがちなので、

力を抜いて優しく線を描くことを心がけてください。

そうするとね。

線が薄くなってしまうので

より一層気持ちが焦っちゃうんです。

 

早く完成させたい!っていう。

 

わがりますっ。

 

でも気持ちがはやると線と線の間隔が空いてしまって

雑な仕上がりになってしまうので。

そこはグッとこらえてですね。

 

丁寧に一本一本ゆっくり丁寧に優しく描いてください。

 

球体も同じく線を一本一本丁寧に描いていくのですが、

円柱は線が一定の長さと角度になるので比較的描きやすいんです。

 

初級編で球体は地球儀の線をイメージして描くといいって言ったんですけど。

そもそもあの網目状の線を描くのがけっこう難しいんですよね。笑

これはですね。

何もなしで描くのはなかなかハードルが高いので、

地球儀の実物とか写真とかをみながら描いてください。

もしくはこういうワイヤーフレームというやつをみながらの方が分かりやすいかなと。

f:id:godgod23:20240228115205j:image

これはね、練習あるのみです。

何回も失敗してください。

 

慣れたら何もなしでも描けるようになります。

 

で。

これってめっちゃ線と線の間隔空いてるんですね。

その空いてるところをどないすんねんって話なんですけど。

 

最初はこの絵みたいに大まかな線を描いて、

そこから少しずつ間隔を詰めていきます。

 

目に近いところはすごく直線に近い線なんです。

目から離れていくとともにちょっとずつ角度がついて丸みを帯びていくっていう。

これはもう何回も練習して感覚をつかんでいくしかないので、がんばって何回も失敗してください。

 

 

明暗の差をハッキリくっきりさせる

 

カゲは光が当たってない暗い部分です。

地面が暗くなってる部分が陰影の影。

これは落ち影ともいいまして。

英語ではSHADOWと言います。

 

本体が暗くなってる部分は陰影の陰。これは英語でSHADEと言います。

 

でですね。

立方体みたいな丸みを帯びてないもののSHADEの部分って

暗くなってる部分の色の濃さが一定なんですよ。これは光が当たってない部分が平になってるからなんですね。

 

だからそういうのはただただ何も考えずに

線の濃さを一定にすればいいだけなんです。

反射光とかそういうのもあるので

すべてが一定かというとそうでもないんですけど。

それはまた上級編で詳しく解説します。

 

大まかな考え方としては

立方体みたいな面が平になってるものの

SHADEの部分は濃さが一定であるということを頭の片隅に入れとけば大丈夫です。

 

でも円柱とか球体っていうのはSHADEになってる部分が丸みを帯びてるので、

暗くなる部分の色の濃さが一定ではないんですね。

ごらんの通り、

グラデーションになってるのがおわかりいただけるかと思います。

 

なので。

 

線を描く時に暗い方から明るい方に向かって

エンピツを走らせるとちょうどいい塩梅になります。

 

っていうのも。

線っていうのは、薄い状態から濃くしていくよりも、

反対の濃い状態から薄くしていく方が描きやすいんですね。

 

これは字を書く時の「はらい」の原理と同じです。

「人」っていう字を書く時って

最初の方に力入れてだんだん力抜いていくでしょ?

あんな感じです。

 

そんな感じで

暗いところから明るいところに向かってエンピツを走らせると

イイ感じのSHADEを表現できます。

 

これはSHADOWの方のカゲも同じで、

暗いところから明るいところに向かってエンピツを走らせると

すごくイイ感じのカゲを描くことができます。

特にモチーフから離れた部分のカゲはボヤけてることが多いので。

 

で。

これは全カゲに共通することなんですけど。

 

接地面っていう、モチーフと地面が接触してるところがあるんですけど。

 

この部分はこれでもか!ってぐらい濃くするんです。

で。

明るいところに向かって徐々に薄くしていきます。

そうやって明るい所と暗い所の差を激しくすると。

 

すごく立体感が出るのと同時に、

絵全体がすごく引き締まってみえるっていう、

一石二鳥効果が生まれるんです。

 

とゆーわけで。

カゲの描き方・中級編でした。

 

それではまた上級編で〜。