絵にリアルな質感や立体感を生む描き方

絵を描くときにリアルな質感や立体感を表現することは

絵を見た人をグッと引き寄せるための引っ掛かりになります。

 

リアルな絵を描くために対象物をしっかり観察する

 

リアルな絵を描くためにはまずは

対象物を細かく分析することが必須です。

観察なくしてリアルな絵は描けません。

大事なのはどこをどんなふうに観察するかってことですね。

 

今回は写真をみてカブトムシの絵を描いたものを例に解説していきます。

 

形を観察する

 

まずは対象物の形をしっかり把握することです。

細かいところまでしっかり見てみましょう。

たとえばこのカブトムシだったら、頭、胴体、腹と3つに分かれています。

頭には眼、触覚、口がついていて、大きな角が生えています。

頭の下には胴体があります。

胴体から小さい角が1本生えています。

胴体のおなかには足が2本ついていて

腹から4本の足がついています。

腹の背中にあたる部分には羽が生えています。

このように、この写真からだけでも

それだけの情報を読み取ることができます。

リアルな絵を描くにはできるだけ多くの情報があったほうがいいですね。

 

・質感を観察する

 

次に質感です。

写真をみるとテカテカしていて光沢があるのがわかります。

そしてけっこうゴツゴツしているのがわかります。

よく見るとうぶ毛みたいな毛が生えています。

質感は見るだけでなく、実際に触ってみたほうがよくわかります。

カブトムシってけっこう硬いんです。

最近はさわることもめっきり少なくなりましたが・・・。

 

画面から読み取れる情報を整理する

 

今回は対象物を写真にしています。

写真からの情報とネットの情報、プラスアルファ僕自身が

小さいころにカブトムシを飼ったり、捕まえに出かけたり

したときの経験値をもとに描いたものがこれです。

これはHBのエンピツ1本でコピー用紙に描いたものです。

それだけでもこんなにリアルなカブトムシを描くこともできます。

もっといろんな種類のエンピツを使って時間をかけて描けば

さらにリアルなカブトムシに昇華させることもできます。

これを描いたときはただの練習で描いただけなので

そこまでクオリティは求めていません。

かけた時間もたぶん30分から1時間ぐらいです。

割と短時間で描けたほうだと思います。

時短で描けるようになったのは画面に対して対象物が

どんな方向に位置しているのかということを考えて描いたからです。

たとえばこんな感じです。

ものにはなんでも方向が存在します。

円柱ならこんな感じ、

球体ならこんな感じで、

CGでコンピュータ的に3Dを表現するとしたらこんな考えかたになります。

こんなふうにイメージすることでものの形をとらえやすくなります。

実際には方向なんて存在するかどうかなんてわかりません。

ただ、絵を描くときのイメージとして方向があったほうが

よりとらえやすいのでそんな考えかたにたどり着いたというだけです。

そしてこの方向に合わせてより細かい細胞が存在しています。

 

リアルな絵を描くために線を意識して描く

 

ここまでは絵を描くために情報を整理してきました。

今度はその取り入れた情報を紙の上に描いていきます。

とりあえず今回は対象物をカブトムシに設定しています。

画材も誰でもすぐに用意できるHBのエンピツ1本とコピー用紙です。

 

リアルな絵を描くための注意点

 

エンピツの持ちかたに気をつける

 

最初に全体を描きますが、そのときには軽くエンピツを持ちます。

エンピツを立てるのではなく寝かせて使う感じです。

 

線は1本1本大事に

 

線はテキトーに引いてはいけません。

1本1本をきちんと説明できるぐらいまで考えて描いていきましょう。

 

方向を意識して描く

 

観察の段階で対象物の方向の話をしましたが、

あれは描くときのことを考えてのことです。

線を引くときにその方向に沿って描いていくことで

よりリアルな表現になります。

 

大きく全体を描く

 

絵を描くときの基本的なことですが、最初から細かいところを

描こうとすると全体のバランスが取りにくくなります。

全体のバランスが取れれば細かいところを描くときに集中しやすいです。

 

光と陰を意識して描く

 

このカブトムシの絵でどこから光が当たってそれが

どんな陰を作り出すのかということは重要なことです。

特に白と黒だけのモノクロの世界では光と陰でしか

質感や立体感を表現することができないので。

今回のカブトムシの場合だと陰を見る限りでは

少し左の上の方から光が当たっていることがわかります。

 

質感を表現する

 

リアルな絵を描くうえで質感の表現がいちばんのヤマではないかと思います。

カブトムシでいうと、甲虫と呼ばれているぐらいなのでテカテカして光沢があります。

それをどう表現するかということがカギになります。

テカテカしている光沢は光の当たりかたでその質感を表現することができます。

金属のようにツルッとした表面ではなく、

少しざらついた感じがあるのでそれが光を分散させています。

分散してるということはところどころに陰があります。

このぶつぶつの感じがあることでツルンとした印象をなくしています。

これは意識的にランダムに点を少し強めの筆圧で描くことで表現ができます。

そのうえで方向を意識して線を引いていくとこのような感じになります。

まとめ

 

今回のような写真を基にしたリアルな絵の描きかたは僕がそうなのですが

あくまで練習ということを前提においたほうがいいかもしれないということです。

 

自分で構図を考えて描いたほうがオリジナリティはでます。

そのための勉強の一環としてこのような方法で練習するのは

画力がアップすることは間違いないので全然ありです!