絵が上手くなるためにはコツがあります。
そのコツをしっかりおさえて練習すれば、めちゃくちゃ効率よく、しかもかなりのスピードで上達することができます。
ちなみにワタクシの画力はこんな感じです。
これぐらい描けるようになるまでに、たくさんたくさん描きまくりました。
だがしかしっ。
ただ描きまくるだけだったら絶対にここまで描けるようになってないと思います。
その描きまくった中でつかんだコツがあるのです。
そのコツのお話です。
それではれっつごー。
絵は才能じゃない
絵が上手くなるためにひたすら描きまくってとにかく量をこなすっていうのは、絵が上手くなるためには避けて通ることができません。
でもそれは裏を返せば「描けば描くほど上手くなっていく」っていうことでもあります。
これぐらい絵が描けるようになると、「才能あるからやん💢」とか言われてしまうこともしばしば。
でもね。
断言できるんですけど。
絵は決して才能ではないです。
上手くなるための道筋をしっかり立てて必死こいて練習すれば誰でも上手くなれます。
それにはちゃんと理由がありまして。
絵を描く動作っていうのは、対象物をみてそれを紙に描くだけっていうすごくシンプルなものだからです。
「みる」と「描く」のふたつだけです。
エンピツを持って手を動かせば線を描くことができて、その線がたくさん集まってできた、「線の集合体」が絵です。
ものすごく細かいことを言うと、対象物をみてそれを脳が認識して、一時的にそのイメージを脳みその中に保存します。
その保存したイメージをもとに、手を動かして線を描いて、頭の中のイメージどおりに再現しようとします。
脳みその中に一時保存したイメージはずっと残ってるわけではなくて、時間が経てば経つほどモザイクがかかったように細かいところがわからなくなっていきます。
そんなモザイクがかかったようなイメージのまま描き続けても、ハチャメチャな絵になってしまうことは火を見るより明らかです。
なので、また対象物をみて脳みその中のイメージを上書き保存して、クリアなものにする必要があります。
人間の脳みその性能なんてしょせんそんなモンです。笑
中にはそのイメージがずーっと脳みその中に残ってる…なんて人もいたりしますけれども。。。
なので。少し描いてはまた対象物をみて、少し描いてはまた対象物をみて…を完成するまで延々と繰り返します。
絵が上手くなるためのコツはまさにココです。
描くことよりもみることの方が大事なんです。
じっくり対象物をみて、しっかり脳みその中に保存する。
そして少し描いてはまた対象物をみて、少し描いて。
これの繰り返しです。
こうやって言うと、とても効率が悪いような感じがしますが、慣れてしまえばむしろこっちの方が効率は良くなります。
なので。
絵が上手くなるためには、対象物をじっくり観察するっていうことを意識して練習すれば、爆速で上手くなっていきます。
ここで大事なことは、対象物のどんなところをみればいいのか?ってことなんですけど。
絵の最終的な目的地は、その描いたものが何かをひと目みて一瞬で理解できるか、ってところです。
なので。大きく分けて「形」、「質感」、「カゲ」のみっつができていればとりあえず問題ないかと思います。
とゆーわけで。
このリンゴを描くっていうテイで解説していきたいと思います。
絵が上手くなるためのコツ:形をとらえる
まずは全体の形をしっかりとらえます。
絵はこの形をとらえるっていうのがいちばん大事なところです。
家を建てる時の骨組みみたいなもので、これがしっかり描けてないと、いくらその後を頑張ってもムダ骨です。
逆に言うと、形さえしっかり描けていれば、後は多少グダっても大丈夫ですっ。
まぁ、、、両方しっかりできるのがいちばんなのですが、、、。
しっかりした形を描くためには、とりあえずカンタンな図形でアタリをとります。
このリンゴだったらサッと丸を描いてしまって、バランスをとります。
そうすればその丸がガードレールみたいな役割を果たしはたしてくれるので、描きやすくなります。
リンゴみたいな単純な形をしたものだとわりと描きやすいですが、これがもっと複雑な形をしたものになってくると、この「アタリをとる」っていう作業が非常に重要になってきます。
形が描けたら、自分が描いたものと対象のリンゴをよくみくらべます。
そういう意味での「みる」っていうことも非常に大事なことで、それも上手くなるためのコツなんですわっ。
どこがどう違うのか?
どこか違うところはないのか?
しっかりと見極めてくださいまし。
絵が上手くなるためのコツ:細かいところを描き込む
形をしっかりとらえて描くことができたら次は質感です。
リンゴを一度は手に取ったことがあると思うのですが、光が反射するぐらい、わりとツルツルしておるので、いろんなところがツヤツヤ光を放ってております。
そしてよくみると赤いところと黄色いところがあったり、斑点模様みたいなものがあったりします。
斑点模様を先に描いておくと後が描きやすいです。
エンピツだと白黒なので後で斑点模様を描くことが物理的に不可能です。
消しゴムで消せば可能にはなりますが、とてつもなくめんどくさいことになること間違いナシっ。笑
あと、リンゴの種類にもよりますが、縦線の模様が入ってるものがあります。
そういう細かいところを描きこんでいくと、よりリンゴ感が出てくるし、その縦線の模様をくぼみのところに集めていくとすごくリアルなくぼみが表現できます。
ちなみに。
このくぼみがボコボコしてたら完熟のサインだそうです。笑
茎は木の枝みたいな質感で、上の部分はかなりザラザラした感じになっております。
カゲを描いていく
細かいところと質感ができたら、あとはカゲをつけて、立体感と奥行きを演出していきます。
カゲには「陰」と「影」の2種類が存在しています。
カゲがあるのとないのではその絵の雰囲気とか空気感が全然変わってきて、全体的なクオリティにもかなり影響してきます。
特にエンピツ画だと、白と黒だけなので、カゲは超大切な部分です。
カゲは、光が当たってない部分なので、光がどこからどの方向でどれぐらいの量で当たってるのかをよくみることが大事です。
それによってリンゴの丸みを表現できたり、実際にそこにリンゴがあるかのような存在感をも演出できたりします。
関連記事⇒カゲ(陰影)の描き方・初級編:面を意識すれば立体的な陰影を描ける
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まとめ
結論、絵は描くことも大事ですが、それよりももっと大事なのが「みる」ことです。
対象物を細かいところまでしっかりみたり、自分の描いたものをみたり。
なので。
描く:みるが7:3ぐらいです。
そうやって「みる」の割合をふやすことで、脳みその中の対象物のイメージがより鮮明になっていくので、絵の練習をする時は「みる」を意識的にやるようにしてみてくださいまし。
「みる」を意識して、あとは量をこなせば上達の速度は格段に上がります。
それではまた〜。