絵を本格的に始めてたった1年で売ることができてわかった3つのこと

ただ絵を描くだけじゃ人は買ってくれない。絵を買ってもらうために何が必要なのか?

 

僕は絵を本格的に描き始めて一年経ったとき

「お金を払うから絵を描いて欲しい」

「描いた絵を売って欲しい」

と頼まれました。

そんなことが自分の身に起こるなんて始めたころは思ってもいなかったので夢のような出来事でした。

あとで分析してみてどうしてそういうことが起きたのかを考えてみました。

 

上手いとか下手とかじゃない

 

 

その当時の僕は自分では画力に関してはほとんど自信がない状態でした。

なので「胸を張って自分の作品をみてくれ!」という心境では全然なかったんです。

それでもこうやってお金を出してでも欲しいと思ってくれる人がいるということは絵を見た人が僕の絵に込められた「ナニカ」に反応してくれたということだということです。

その「ナニカ」を込めることに関しては自信を持って100%以上やったと自信をもって言えることではあります。

世の中にいろんな作品がある中でなんでこんなにヘタなのに売れるんだ??と思ったことがあるのではないでしょうか?

これは絵だけじゃなくてもそうです。歌なんかだとすごくわかりやすい。素人目にみても「いや、ヘタくそやん」っていう歌手でも大ヒット!みたいなことって普通に起こっています。アイドル歌手とかがまさにそれです。歌唱力はそんなに高くなくて、生の歌番組とかでまあひどい歌を披露している人でもミリオンヒット、っていうことは日常的にある話です。

漫画とかでもそういうことは起こっています。絵がそこまで上手ではないけど内容がめちゃくちゃ面白かったらどんどん読み進めてしまって気がついたら続きが気になってついつい買ってしまったりすることも多々あるのが現実です。

これは流行りとかそういうことももちろん関係してくるとは思うんですが、どの時代でも基本的なところは何ひとつ変わっていないと思います。

伝えたいこと、自分のやりたいことを思いっきりその作品に込めることができるか。そしてそれをキチンと人に届けれるかどうか。

上手く描けるかということよりもそこが一番大事なことなんだということがよくわかりました。

 

自分がどんな人間かということを伝える

 

日本では絵を見ただけで買おうという人は極めて少ないと思います。僕の絵を買ってくれた人たちも絵を見ていきなり買ってくれたということではないです。絵を見て「凄い絵だ」と思ってくれたとしても、そこからいきなり「買う」という行為には至ってないです。

その絵を描いたDという人がどんな人間なのかを知ってもらうことで作品の魅力がより伝わったんだなという感じです。そうやってDという人間のファンになってくれた人たちが僕の絵を買ってくれました。

そんな関係性を築くためには人とコミュニケーションをとることが何よりも大事なことです。そういう絵とはまったく関係ないようなことも絵を買ってもらうためには必須なんだということがわかりました。

ただただ「良い作品を作っていれば売れる」というのは大きな間違いです。音楽をやっていたころは完全にその精神でやっていたので、同じことを繰り返さずにすんでよかったなと思います。

 

大前提は人に喜んでもらうこと

 

絵を買ってもらうというところに至るまでにはまずはその絵に何かひっかかるものがないと何も始まらないと思うんです。絵をじっくり見るという行為は最低でも2,3分、ヘタしたら10分以上の時間をその人から奪っているということです。奪えるほどのナニカがなければそもそも「じっくり絵を見る」というところまでたどり着かないんです。

興味のない絵をわざわざ立ち止まって見ようとは思わないですよね?

じっくり立ち止まって絵をみてくれたとしてもそこからその絵の背景とか、どんな想いでその絵を描いたのかとか、どれぐらいの時間をかけて描いたのかなどその絵に関する情報を知りたいと思ってくれる人なんてホントにまれだと思います。それがただ飾ってあるだけなんだったらなおさら。でもたった一枚の絵を見ただけでそこまでたどり着いてくれる人っていうのは、多少その絵の作者にも興味を持ってくれた人です。

仮に絵の作者が近くにいたとしたら、その人はどんな気持ちでいるでしょうか?絵に関することとか、作者のこととかをいろいろ聞きたいと思ってくれてると思うんですね。そんな状況が何回もありました。このときに大事なことはその人をいかにして喜ばすことができるか?で、多少人生経験を積んでいる僕はあの手この手でその人が喜んでくれるであろうことをしゃべりまくりました。

僕は見た目はまわりの同世代よりも10歳は若くみえるので、そのギャップだけでも人は喜んでくれます。くわえて離婚の有無とか、バンドでメジャーデビュー直前までいったという話をするともう大喜びです。そういうコミュニケーション能力は持ち合わせているんだなぁと、自分でもびっくりするときがけっこうあります。

そういうところから仲良くなって買ってもらったり絵を依頼されるというところに至ったんだと思います。

これはどんな職業でも一緒だと思うんですが、相手に喜んでもらうために何をすべきかということはいちばんに考えないといけないことなんだぁと思います。

お店にいってただ淡々と仕事されるより、その人のいろんな面がみえたほうがまたこの人にお願いしたいなと思うのはどんな人でも同じだと思うので。

 

まとめ

絵を買ってもらうだけじゃなくて、人にお金を使って何かを買ってもらうということはめちゃくちゃ当たり前のことなんだけど、人と人のつながりがいちばん大事なんだということがよくわかりました。

そのつながりの中でどうやって喜んでもらえるところまでもっていけるか。そこには相性とかの問題もあるので一概にどうこう言えるものではないけれど、一人ひとりにちゃんと向き合うことでしか得られないものが確実に存在してるなぁというのが今回の結論です。

 

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