究極の絵の上達方法:デッサンを片目で練習すれば爆速で上達する

こんにちは。水墨画家のDと申します。

今回は「片目を閉じてデッサンすれば絵が爆速で上達する」というテーマで能書きをたれていこうと思います。

 

デッサンは実際にそこにあるモチーフを紙の上に写しとる技法で、絵の練習方法として重宝されています。

モチーフをみるときにふたつの目でみるよりも片方の目だけでみたほうが上手くなれるのでは?という話です。

僕自身、左の目がほとんどみえておりません。以前は普通にみえていましたが、とあるできごとによって左の目にモザイクがかかったようになっております。その瞬間から(ほぼ)片目での生活を余儀なくされました。

なので左目で文字が読めません。絵も描けません。距離感がつかめないのでキャッチボールとか卓球とかが極度にニガテになりました。

でも絵が上手くなるのは普通よりもべらぼーに早かったです。めっちゃ考えてめっちゃ練習した結果、こんな絵が描けるようになりました。

そんな「(ほぼ)片目オトコ」の実体験です。

 

なんで片目???

 

なぜに片目で絵を描くのがいいのかといいますと、僕らはふたつの目でモノをみたとき、必要以上に立体的にみえてしまってるからです。

僕ら人間はふたつの目が正面にいい感じの距離感で並んでて、片方の目だけでみえてる映像ってわりと平面的で、言ってしまえばテレビとかの映像をみてるようなものなので、そこまで立体的な感じはしないですよね。

その平面的なふたつの映像はまったく同じじゃなくて実はちょっとずつ違ってるんですね。

わかりやすい実験があるのでやってみてほしいのですが、両手の人差し指を目の前に違う距離で立てて片目ずつ交互にみてみてください。

左右の目で人差し指と人差し指の距離が若干違ってみえるでしょ?

こんなふうに実際にはまったく同じじゃなくて、このぐらい誤差のある平面的な映像を脳みそがうまいこと処理してくれることでひとつの映像としてみせてくれています。

で、その誤差によって奥行きと空間を脳みその中でイメージできてモノと自分との距離感も感じ取れるからより立体的にみえるんです。

 

普通に生活をする上ではこの能力はなくてはならないぐらいすごく役に立つのですが、絵はそもそも平面的なモノなので、むしろ平面的な片目の映像のほうが都合がいいんです。

 

つまり、平面的にみえてる映像を処理してひとつの映像にして、すごく立体的にみせてくれてるんだけど、それをまたさらにもう一回平面的なものに処理しないといけない、っていう二度手間が発生してるんです。

 

それなら最初から平面的な片目の映像のほうが効率がいいよね?っていう話です。

 

◾️平面で立体的にみせる方法

 

実際に片目でみて絵を描いていくのですが、片目でみた映像が完全に平面的で立体的にみえないのかというと全然そんなことなくて、片目でもある程度立体的にはみえるし、テレビとか映画とかでも平面なのにちゃんと立体的にみえたりします。

 

じゃあ僕らはそれをどこで判断してるのかというと、「奥行き」です。立体的をもう少し分解してみると「高さ×横幅×奥行き」になるので、奥行きを平面的な画面上で表現できたら立体的にみえる、っていうスンポーデス。

 

たとえば立方体を真正面からみたらただの正方形ですけど少し視点をずらしてみるとちゃんと「箱」にみえます。

これは、視点をずらしたことによって奥行きが生まれたから立体的な箱にみえたんですね。

 

平面的な画面上で奥行きを表現する方法はいくつかあって、陰影と大きさです。

 

たとえばこれはただの円です。

このただの円に簡単に陰をつけただけでもちょっと奥行きが生まれてただの円が立体的な「球」になります。

これに影をつけるとさらに球の存在感が増してより奥行きを感じることができて、画面に「空間」が生まれるほど立体的になります。

 

さらにただの正方形の下に影をつけるだけでも奥行きが生まれて、影の位置とか大きさにによって奥行きの距離を変化させることができます。

こんなふうに陰影をつけると奥行きが生まれて立体的な表現になります。

 

もうひとつは大きさです。

近くのモノは大きく、遠くにあるモノは小さくみえて奥行きを感じることができます。実際は全然大きさが違う太陽と月でも地球からみたら同じ大きさにみえたりするし、大きさの違う正方形がただ横に並んでるだけでも小さいのは遠くにあるのかな?なんて錯覚してしまったりしますよね。

この現象を最大限利用したのが遠近法です。遠近法は近くのモノを大きく、遠くのモノを小さく描くことで画面に奥行きを表現するポピュラーな表現手法です。

さらに遠近法は近くのモノをハッキリクッキリ描いて遠くにあるものは薄くボンヤリ表現することで、より奥行きを感じることができます。

 

こんな感じで大きさを変えるだけでも奥行きを表現できます。

 

まとめ

 

以上、「片目を閉じてデッサンすれば絵が爆速で上達する」というテーマでお送りしてまいりました。

あくまでこれは僕が強制的にそうせざるを得ない状況になってしまったから生まれてきた練習法です。片方の目がみえなくはなりましたけど、それでもちゃんと立体的な絵は描けたので、そこに「なんでやろ?」ってふと思ったのがきっかけで、めちゃくちゃ考えました。

そしたらふたつの目があってそれを脳みそが処理してくれて立体的にみえるんだな、っていうのがわかって、じゃあはじめから片目でやれば上達早くなるんじゃない?っていう考えに至りました。

でもよく考えたらじゃあこの先ずっと片目で絵を描くのかい?ってなっちゃうので(笑)これだけ長々と説明しといてなんですが、あんまりやらないほうがいいかもしれません。笑

両目でみて感じた立体感に勝るものはないので、目はちゃんとケアして大事にしてステキな絵を描けるように頑張ってください。

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