水墨画は習うは必要か?独学でやったほうが効率がいい

水墨画を始めたいと思ってるけど何をすればいいの?
独学で始めても大丈夫かな?
誰かに習ったほうがいいのかな?

そんな悩みにお答えしようと思います。

結論から言うと水墨画は習わなくても描けるよつになります。

僕は独学で水墨画を始めて試行錯誤を重ねて

今のような絵が描けるようになりました。

 

水墨画にありがちな師匠につくということ

 

どの分野でもそうですが、誰か上手な人に習うというもの。

憧れの人に教えてもらうことはステキなことだと思います。

そういう憧れの人を師匠と崇めて、そのような人に習うと

いろんな技術や知識、ノウハウを吸収することで

自分のレベルアップができるからです。

憧れるということは波長が合うということなので、

その知識やノウハウは自分にとって役に立つことのほうが多いです。

でもそれは本当に心の底から尊敬できてその人の作品が好きだからこそ成り立つものです。

仮に技術や知識が優れていたとしてもその人の作品やスタイル、

はたまた人間性が自分と合わないとなるとそれは決して上手くいくものではありません。

 

余談ですが、僕がドラムをやっていたころにだれか上手い人に

教えてもらったほうがいいと言われたので知り合いの

プロドラマーの人に習いに行ったことがあります。

技術や知識はたしかにすごかったのですがどうも波長が合わず、

結局数回行っただけでお断りしました。

「この人に習っても面白くない」

、と思ったのです。

そういう経験があったので水墨画を始めたときにも

誰か上手な人に習いに行ったほうがいいと散々言われましたが

断固拒否して独学でやろうと決めました。笑

 

僕が独学で知識も経験もゼロから水墨画を始めたのは

近くにそういう憧れの人が存在しなかったためです。

もし近くにそういう人がいれば押しかけてでも教えてもらいに行ったことでしょう。

僕は"しかたなく"独学で水墨画を始めただけです。笑

 

水墨画は個性が出しにくい?

 

これは僕の肌感覚でしかありませんが、巷であふれてる水墨画

というのはあまりにも個性がないなぁというのが僕の個人的な感覚です。

平たくいえば「つまらない」です。

水墨画というのは絵画のひとつの芸術です。

芸術の世界は「個性」がなによりも大事なものです。

僕は基本的に個性という言葉はあまり好きではありませんが、

より伝わりやすくするためにあえて使います。

 

人はそれぞれ生まれた環境、育った環境が違います。

感じかた、考えかた、どんなことに感動するかというのはその人特有のものがあります。

どんな人でも。

それが日本の教育では「みんな同じ」に修正されていってしまいます。

水墨画の世界ではこの考えかたがより顕著に感じてしまいます。

僕は実際に体験したことはありませんが、一部の公募展などでは

「どこかの偉い先生の下で習わないと大きい賞は取れない」

みたいな話もチラホラ聞いたりするんです。

実際にどうなのかは知りませんが、

火のないところに煙は立たないので可能性は大いにありますね。

そんなことしてたら芸術に必要な「個性」はどんどん失われてしまいます。

育ちません。

僕は「個性」というのはじっくり育てるものだという考えを持っています。

環境によって伸ばすか封じ込めるかです。

日本という国はまだまだ「個」が出せない環境にあると思います。

そのうえでさらに水墨画の世界では「個」がないような気がしてなりません。

なので誰かに習うことよりも失敗や苦労が絶えませんが

独学のほうが「個性」は育ちやすいんじゃないかなと思っています。

 

水墨画は習うより慣れろ

 

水墨画に限らずですが、芸術は誰かに教わったりすることよりも、

とりあえず自分なりにやってみる、なんでもいいから描いてみることが大事なことです。

ヘタクソでも失敗しても自分の思うがままに紙の上で筆を走らせてみることです。

その行為自体が楽しいものなんです。

本来は。

僕はいまだに紙の上に墨をのせるときはドキドキワクワクしてます。

楽しいんです。

楽しいという感覚がなくなってしまうともはやそれはただの作業でしかありません。

「習う」ということはいろいろ「やらねばならぬ」

になってしまうので面白くなくなってしまいがちです。

「これはこう教えてもらったからこうしないと」

とか考えながら描いてても楽しくないですよね?

僕は楽しくないです!

どうせやるなら楽しくやりましょ。

 

水墨画の技法とかは後からでも大丈夫

 

 

水墨画にはいろいろな技法が存在しています。

ひとつの筆の中に薄い墨と濃い墨をふくませて

ひと筆でグラデーションを表現したりするヤツとか。

それらのいろんな技法を駆使すれば表現の幅が広がることは間違いありません。

僕も最初はそういう技法を使ってやろうと練習しました。

でも…けっこう難しいんですよね。笑

それだけでかなりの時間を取られてしまうので違う方向から攻めてみようと断念しました。

 

まずは自分ができること、なおかつやってて楽しいことから始めよう、

と思ってたどり着いたのが今の手法です。

結果としてそれが「こんな水墨画みたことない」

、と言われるぐらいにまで成長しました。

技法なんてのはそんなものだと思います。

誰かがやったことを効率よくまとめたものが技法です。

そこにたどり着くまでにはいろんな試行錯誤の積み重ねなんです。

だから僕は自分なりのやりかたでやっていくことが

遠回りなようで近道であると確信してます。

失敗しますよ?

苦労もしますよ?

心折れかけますよ?

でも楽しいんです。

できたときが。

その快感を味わいたいがためにやってます。

作品は自分の魂の写し鏡です。

自分で苦労して考えて得たものほど作品にもそれが現れやすいです。

自分の中である程度腕が上がってきたなと思ったときに

いろんな技法や理論とかを学ぶとプラスアルファになります。

でもいきなり技法とか理論とかから入ると自分の魂の叫びは届きにくいです。

まとめ

 

水墨画を始める際は

・水墨画は習わない
・習うと個性が出にくい
・習うより慣れろ
・まず自分なりにやってみる

こんなことを意識して始めてみてはいかがでしょうか。

めっちゃしんどい上に成果もわかりにくいですが

試してみる価値はありかと思います。

困ったときはお問い合わせからご相談ください。

⇒お問い合わせ

1 個のコメント

  • 松尾京子 より:

    独学するという学び方を選びたいと思います。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください