白と黒だけの水墨画で何ができるのか考えてみた

絵画といえば油絵や水彩画などの

色が付いたものを想像するのが一般的な考え方だと思う。

 

そんな中で水墨画というジャンルは白と黒だけの絵画だ。

 

実際に使う色は紙の白と墨の黒一色だけなので、

厳密にいうと墨の黒だけで濃淡をつけて楽しむ絵画なんだけども。

 

そんないわば黒だけの絵画で何を表現できるのか?

 

 

色がないからこその面白さ

 

 

水墨画には色という概念がない。

似たようなジャンルで日本画というものがある。

この日本画の中に水墨画というものが含まれてるんだけど、

日本画では岩絵具という絵の具が使われていて色を付けることができる。

 

人間はこの色という情報を目から頭に入れることで

いろんな刺激を脳に与えることができる。

森の緑を見て気分が落ち着いたり。

真っ赤に燃える炎を見て気分が高まったり。

赤や黄色、ピンクと色とりどりの花を見て感動したり。

 

もし色という概念がこの世に存在しなかったら

人間はここまで感情が豊かにはならなかったのではないか?

 

まして日本という国では四季がはっきりと分かれている。

春はピンク、夏は青や緑、秋は赤や黄色、冬は白や水色。

 

 

こんなふうに色だけでその季節を感じることもできる。

 

色がなかったら桜の花をみてお花見なんてことも

しなかっただろうし、わざわざ紅葉を見にいって

感動するなんてこともなかっただろう。

 

 

この色という概念を

あえてなくすことで出てくる面白さがある。

それは物の形や画面の構成がモロに出てくるということ。

 

たとえばデッサン。

 

 

デッサンは絵画の基本中の基本であり、

ものの形のとらえ方だったり、影のつけかた、

光の入れ方など、絵を描く基礎を身につけるための

練習方法としては絶大な効果を発揮する。

 

デッサンができていなければそれは

キャッチボールができない野球選手のようなもの。

 

白と黒だけで絵を描くからこそ、

そのものの形や雰囲気、光と影を

どう捉えるかということがものすごく重要なこと。

 

それをひとつの絵画として構成するとき、どんな角度、

どんなフレーミングで構成すればいいか?とか考える力も身につく。

 

まずはデッサンできないと絵を描くということに

おいてはなにもできないのと同じこと。

 

プロの画家、それも一線で活躍するような人ほど

このデッサンをすごく大事にする。

 

 

モノクロ写真も同じことが言える

 

 

同じように白と黒だけで表現するものとしてモノクロ写真がある。

 

写真の世界でも同じことが言えるようだ。

 

写真家のなかにはあえてモノクロの写真を撮ることで

写真の構図や光の加減などを練習するといった風潮がある。

 

白と黒だけでいい写真が撮れなければ

色を使った写真を撮ったところで

それはいい写真にはならないといった具合に、

白と黒だけの世界には物の形を

ストレートに表現できるという素晴らしい効果がある。

 

絵画と写真で共通して白黒だけで練習するというのは

そういうところに目的があったわけだ。

 

そして中にはそんな白と黒だけで表現することに

取り憑かれたアーティストがこの世にはゴロゴロ存在する。

 

もちろん僕もそのひとりであることは間違いない。

 

彼らは

「自分の中にあるものを表現するのに色なんていらない」

といわんばかりに見事に白と黒だけだ。

 

いや、むしろ色という情報が邪魔とすら感じているに違いない。笑

 

まとめ

 

白と黒。

 

シンプルだからこその奥深さ。

 

水墨画というジャンルではまだまだこの

奥深さに片足すら踏み入れれてない。

 

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