絵を描いて生きていくために必要なこと:上手い下手じゃないナニカ

絵が上手くなるために何が必要なのか?絵を描いて生きていこうと考える人なら必ずぶつかるであろうこの問題。

上手く描けるならそれに越したことはないとは思います。でもこの「上手い」という感覚は個人差があって一概にどうこう言えるものでもないのが実際のところです。そこには各々の美的感覚というのが存在しているので、1+1=2みたいに明確な答えが出るものではありません。

スポーツの世界なら「上手い」というのは結果とか目に見えるもので出てくるのでわかりやすいんですが、絵に関していうと必ずしもそうじゃないんですね。こんな絵だったらさすがに誰も上手いとは言わないでしょうけれど。

でもそれすらもわかんないすよ?これをみて「めっちゃうまいやん!」っていう人がいないとも限らない。

 

そもそも絵が上手いってどういうこと?

 

 

絵が上手いか下手かという基準は個人の感覚によってホントに様々です。仮にAさんが上手い!と絶賛したような絵でもBさんにとってはそうでもなくて「何がいいのかわからない」といった現象があちこちで起こっています。

一般的には「上手い絵」というのは見たものをそのまま描くことができているかどうか。写実的な表現ができるかどうか、なのではないかと思います。

それが細かいところまできっちり表現できていたらその「上手い」というレベルも比例して上がっていくと思います。

 

上手く描けるのは当たり前の話

 

世の中には絵が上手い人がたくさんいらっしゃいます。でも「ただ上手い」だけだと人の心を動かすことはできません。

絵を描いて生きていくなら「上手い」のはもはや当たり前、朝メシ前の話です。

プロ野球選手が野球が上手いのは当たり前です。プラスアルファで何か魅力的な「ナニカ」があるから見たいと思うしそれに触れたいと思うわけですね。

漫画の神様と呼ばれてる手塚治虫でも本業の漫画ではけっこう簡略化されたキャラクターになってますが、漫画じゃなくて本気で絵を描いたらべらぼうにうまかったりします。

ピカソもそうです。描こうと思ったらちゃんと(笑)描けるのに自分を表現するためにあえてあんな絵を描いています。みなさん基本的なところはキチンとおさえてらっしゃいます。#お前誰やねん

 

絵は描くんじゃなくて感じることが大事

 

絵を描くときにいちばん大事なことは自分が感じたことをちゃんと表現できているかどうかです。さきほど申し上げましたように上手いかどうかはその感じたものを的確に表現するために必要なことで、それだけに走ってしまうとつまらない絵しか描けなくなります。

極論言ってしまえば下手でもその絵からナニカを感じ取れればそれでいいんです。

小手先の技術はほっといても後でいくらでもついてくるものです。でもナニカを感じ取れる絵を描くことができるかどうかは日々の生活の中でいろんなことを感じ取ってそれを紙の上に一気に爆発させれるかどうかが大事なことです。

エンピツを持って紙に向かうことよりも少しのことで感動できるかどうか、のほうがよっぽど大事なことだったりします。

虫が飛んでるのを見てその虫がどんなことを考えてるのか、とか。ノラ猫を見てやたら人を警戒してたら過去にどんなことがあってそこまでに至ったのかを考えてみたり。

人間にたとえてみて、もし自分ならどんなふうに生きたらそうなるのかを考えてみたり。音楽を聴いてどんなシーンなのか想像してみたり。

とにかくなんでもそういう「感じる」ということをできるかどうかで絵が上手くなるかどうかがぜんぜん変わってくるんです。

小手先の技術を追いかけるだけでは絶対に得られないものを日々の生活の中で少しでも感じ取ろうとすること。そっちのほうに力を注いだほうが絵って上手くなれます。

僕は人物画を描くのがニガテだったんですけれども。絵を描いて生きていくと決めた以上は、ニガテとか言ってられないと思ってひたすら描きまくって練習しまくりました。そしたらここまで成長しました。

でもこれはただ単に技術を追い求めてやったのではなくて、人物を描くうえで大切なその人が持つ表情とか性格、人間性をどう表現するかということを追い求めた結果です。でも僕の中では技術を追い求めていたという感じはまったくありません。描いたものがちゃんとその人物に見えるか?ということだけを追い求めてひたすら描きまくっていました。

それがなかなか上手くいかなくて、描いて描いて描きまくってようやく自分でも納得できるような絵を描けるまでになりました。

もし技術だけを追い求めてたらここまで描けるようにはならなかったと思います。そこらへんの線引きってすっげぇ難しいですけどね。

 

人の心を動かす絵を描く

 

絵で生きていくには人の心を動かすということがいちばん大事なことです。

ただでさえ芸術に対しての認知度とか価値が低くてそういうところが遅れに遅れまくってる日本という国ですが、これからはそこがめちゃくちゃ大事になってきます。人は心がぐわーーーん!!と動いたとき、行動に移りやすいです。

僕自身も体験したことがありますが、中学生のときにテレビの音楽番組で聴いた曲がめちゃくちゃ心にどんっっ!!ときて次の日にサイフの残高も気にせずソッコーでCDを買いに走ったことがあります。

ぎりぎりで買えたからいいようなものの、お金入ってなかったらどうするつもりだったんだろう…。若いってこわい…。

そんな感じで、人はホントに感動して欲しいと思ったときは、なりふりかまわずサイフのひもがゆるゆるです。

僕の絵を買ってくれた人たちもそうでした。大の大人が目をキラキラさせて感動してくれてる。そんな顔を見るとね、たまらなく幸せな気持ちになるんです。それって誰一人傷ついてないのでめちゃくちゃ素晴らしいことだなぁと思います。

 

人の心が動く絵とは?

 

ではそんな絵を描くためにどすればいいのか?

その答えはすごくシンプルで、自分自身が自分の描いた絵に感動することです。ナルシスト全開ですがそれが本質です。

自分で感動できないものを他の人が見たところでなにも起きませんし、それ以前に自信をもって見せれないと思うんですよね。ラーメン屋さんが「うちの店のラーメンそんなにおいしくないんですけどどうですか?」って言ってたら食べたくなりますか?僕は食べたいと思わないです。

なのでまずは自分自身を感動させる絵を描いてください。

自分が感動できたら、次のステップは人が感動してくれるかというところですが、そこは人それぞれ好き嫌いもあるのであとはセンスのみです。

関連記事⇒センスは自分で作るもの:「センスがない」は何も考えてないだけ

センスは自分で磨けばなんとでもなります。磨けば人の喜びそうなポイントがつかめるようになるので「センスがない」とあきらめないでください。

 

おわりに

 

絵を描いて生きていくということは自分ひとりだけでは絶対に無理です。

いろんな人の支えがあってこそ。独りよがりになってしまうと絵を見てくれなくなるどころか誰にも相手にされなくなってしまいます。

つながりは大事に。

 

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