絵を描くときの基本:上手くなるための意外な豆知識

今現在絵を描いている人もこれから絵を描こうとしている人も是が非でも知っておいてほしいことがあります。

もうそんなこと知ってるよって人はスルーしてもらってかまわないっす。笑

この事実を知っているのとそうでないのとでは今後の絵描きとしての人生が大きく変わることは間違いないと思います。

 

その事実とは・・・

絵は線の集合体ではなく点の集合体であるということ。

なんだ、そんなことか。と思ってしまったあなた。早急にこのページは閉じていただいて結構です。

 

どういうこと!?

と思ったあなたは続きをどうぞ。

 

↓↓↓

 

そもそものハナシ

 

この世に存在するあらゆるモノは小さな物体が集まってできたものであるということ。

僕たち人間だって小さい細胞が何億、何兆個集まってできています。たぶん60兆ぐらい。

その細胞がひとつひとつが生きて動いているから僕たちはいろんな活動ができるし、意思を持って「今日の晩御飯どうしようか」とか「明日の朝ごはんどうしようか」とか考えることだってできます。

真っ白な綿のように見える雪だってよく見たら六角形の結晶が集まってできていることがわかります。

バカでかいように見える海だって水素と酸素がくっついた「水」という液体が大量に集まってできたものです。

こんな当たり前のようなことが実はすごいことなんだという認識をもつだけで絵に対しての意識が大きく変わります。

 

線だって点の集まり

 

 

基本的に絵を描くときは、線をたくさん引いてそれをいっぱい集めて形を作っていくものだと思います。絵は線の集合体です。でもその線すら点がたくさん集まってできたものです。

エンピツにしろ、水彩画にしろ、油絵にしろ、アクリル画にしろ、ひとつひとつの線は小さな物体が集まってできたものです。エンピツなんかは粉が飛び散ったりすることもあるので比較的わかりやすいですが、ほかは水で溶けたりしていて肉眼ではよくわかりません。顕微鏡レベルでみれば店の集まりだってことがわかるぐらいです。

わかりやすいのは新聞の記事の写真です。

遠くで見るとあんまりわからないけど、近くで見ると小さな点が集まってひとつの写真という「絵」を形成しているのがわかります。

昔のテレビだって近くで見ると細かい四角がたくさん集まってできていました。

子どものころ、あれが不思議で不思議でたまらなくて、父ちゃんや母ちゃんに聞いても答えてくれませんでした。

技術がどんどん進んでいってより細かい点を表現できるようになったのが何百、何千万画素というデジタルの画像です。

細かすぎてわからないけど、拡大してみると細かい四角がたくさん集まってしかもそのひとつひとつが細かく色分けされてたりします。

それをしかるべき視点でみたときにキレイな画像として認識できるっていうことですね。

 

点描画という技法

 

そんな事実を裏付けるかのように「点描画」という技法があります。

点描画は細かい点を集合させて表現するひとつの技法で、点だけじゃなくいろんな写真をつなぎ合わせてひとつの大きな絵画をつくるような作品もあります。

近くで見るとよくわからないけど、とおく離れてみたときに僕たちを感動の渦に巻き込んでくれるすごいやつです。

この技法の欠点はおそろしく時間と手間がかかるということ。

時間と手間をかければ必ずしもいいものができるというわけではないけれど、あんまりそういう類のもので感動しなかった例がありません。

それだけの熱意と努力と根性がなければなかなかできるものではない素晴らしい芸術だと思います。

 

まとめ

 

絵は線の集まりではなく点の集まりなんだという認識をもてば、モチーフの細胞ひとつひとつを描くという認識をもてば今後の絵描き人生が大きく変わるというお話でした。

なかなかそんな時間もかけてられないこともあるとはおもいますが、意識をちょこっとだけ変えるだけでも全然違ってくると思います。

 

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