水墨画:馬の描き方の注意点と意識すること。リアルな馬を描こう

おはよーございます。

水墨画家のDと申します。

 

こんな水墨画の馬の描き方を解説していきます。

910mm×727mm

これを左右反転させたやつです。

 

この水墨画はぬり絵感覚で描く水墨画です。

詳しくはコチラに書いてあります。

関連記事⇒初心者でも安心!〚水墨画を簡単に描く方法〛ぬり絵のように簡単です

 

要約すると、エンピツで下描きをしてその枠をどうにかして薄い墨を重ねていく感じの描き方です。どっちかというと水墨画というより水彩画に近い水たっぷりのウエットな感じです。

 

その描き方で描いていきます。

 

水墨画の馬の描き方①体の構造を理解する

 

馬を描く時の最大のポイントは表面的にみえてる部分だけじゃなく、中身の骨とか筋肉を把握して体の構造をちゃんと理解することです。

できれば内蔵とかも把握しておくとお腹の張り具合とかがリアルに再現できるので良きですね。

 

骨格を知れば細かいところの凸凹をリアルに再現できるし、筋肉と骨との位置関係をも把握することができて、形をかなり忠実に再現することができるので、こちらで把握しておいてください。

1500円と少しお高めですが、Horse Anatomyというアプリで馬のより詳しく筋肉や骨格が勉強できます。

 

それがまず第一段階です。

その上で。

まずラフを描いていきます。

関連記事⇒デッサンのコツ:デッサンは描くことよりも観ることが大切

 

水墨画の馬の描き方②単純な形でラフを描く

 

 

まずは下絵を描きます。

ぬり絵の線だけのやつです。

目標はこんな感じで。

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あ、でもたてがみとか尻尾の部分はそんなに多くなくて大丈夫です。

途切れてるところは砂煙を描くところなので省略しております。

 

最初に単純な形でアタリをとります。

アタリとは、キャラクターの顔や体をバランスよく描くため、線を引いて大まかな位置取りをすること

この馬の構図でいちばん大事なところはどこでしょう?大事というか、ここさえ抑えとけば失敗しないっていう箇所ですね。

 

まずはそこのバランスをとるのが大切です。

 

 

こんな感じで大事なところは頭と胴体の位置です。

ここのバランスさえキチンと抑えておけばあとはなんとかなります。

 

大切なことは、この楕円をふたつ描く時に、ただただ楕円という形を描く意識でやるのではなく、これが後々馬の頭と胴体になるんだっていうことをイメージしながら描くことです。

 

それができたら次は頭と胴体をさらに細かく描いていくのですが、その際、先ほど描いた楕円の中にさらに図形を描いてアタリをとります。

 

この時も先ほど出てきた解剖図を参考に骨や筋肉を意識しながら。後々これが頭や胴体になっていくんだ、というイメージをふくらませながらアタリをとるとそれがあとで役に立ちます。特に頭の方は頭蓋骨をイメージして、大きい円と小さい円を描いて線でつなげてみてください。

それが馬っぽくみえたら大成功です。

とったアタリを参考に輪郭を軽く描いてみます。

 

馬の頭のイメージを最大限ふくらませながら描いてください。

ゆっくり丁寧に短い線を何本も重ねていくとうまくいきやすいです。

ここまでくると後は比較的楽チンです。

 

お次は足を描いていきます。

足も先にアタリをとって大まかな線を描きます。

 

とったアタリと解剖学を参考に骨の出っ張ってる部分に円を描きます。

 

その円をつなげて足の細かい部分を描いていきます。

 

これで構造のラフスケッチが完成しました。

できたラフスケッチを参考にいよいよ本格的に輪郭線を描いていきます。

 

できたら先ほどまで大活躍してくれたアタリの線にサヨナラします。

 

サヨナラ・・・アタリ線

ずいぶんスッキリしちゃいましたね。

 

これで下絵が完成しました。

 

 

水墨画の馬の描き方③墨を重ねていく

 

下絵が完成したら、墨を入れていきます。

墨を入れる方法は主に「積墨法」と「たらし込み」の合わせ技です。

 

詳細はコチラ⇒初心者でも安心!〚水墨画を簡単に描く方法〛ぬり絵のように簡単です

 

ふたつとも水墨画の技法です。

 

はじめに全体に軽く墨を入れていきます。

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これで全体をどんな感じにしたらいいか、の指標みたいなものがらみえてきます。

どこを濃くしてどこを薄くするか、っていうことですね。

馬は全身に毛が生えているので、そんなことも意識して毛の一本一本をしっかりイメージしながら墨を入れていくと全体でみた時にイイ感じになりやすいです。

 

そんな感じで少しずつ墨を入れて濃くしていきます。

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墨を入れる時にも、下絵を描く時にやった骨格や筋肉といった内面をイメージして描いていきます。

特にカゲを描く時なんかはそのあたりがどうなっているかをしっかり意識しながら描くと、説得力が増すし、浮いてくるような立体感とかもすごくリアルに表現することができます。

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肌は毛がフサフサしてるというより、どっちかというとテカテカしてる感じで、あんまり毛が生えてるようにはみえません。

かといって、人間みたいに肌丸出しというわけではないのにテカテカしてみえるのは不思議なものですね。

近くでみたらそんなことないのかしら。

いやー…そうでもなかったような気がする。

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目、鼻、口といった顔のパーツは最後の方に描くのがオススメです。

顔は感情を表現できる数少ない箇所です。

中でも特に目はすごく大事。

目が生きてなかったらどれだけ他の部分を頑張っても全体が生きてみえなくなるという不思議。

 

目は口ほどに物を言うっていうことわざがあるぐらいです。

 

逆に考えると目以外のところで感情を表現するのってけっこう難しい。

 

なので、表現力を磨くっていう視点で考えた時、目以外のところで感情を表現できたらそれって素晴らしいことだなって思うんです。

 

なので僕は目を最後の方に描くようにしています。

 

目を入れるまでに感情が表現できたら、最後に目を入れた時にそれが底上げされるっていう考え方です。だから目はできるだけ最後の方に描くのがオススメです。

目を最後に描くのはなかなかハイリスクで、プレッシャーのかかることですが表現力を上げるという観点でみるとかなりいい練習になります。

 

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最終的にこうなります。

 

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まとめ

 

以上、馬の描き方をお送りしてまいりました。

馬の水墨画は下絵がすごく大事でございます。

 

下絵が7割ぐらいを占めてるといっても過言ではありません。

 

そしてこの水墨画の馬の描き方は、こんな描き方もあるよー、っていうほんの一例でしかありません。

 

これをヒントにご自身でさらに深めていくもよし、これを忠実に再現するもよし。

いろんな馬の水墨画を描けるようになります。

こんな水墨画描いてみたい!って思ってもらえたら最高に嬉しいですね。

 

僕のオンライン水墨画教室「水暈墨章」ではさらに細かく丁寧に解説しているので、よろしければのぞいてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

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