【水墨画の構図】考えないよりは考えたほうがいいと思うこと

水墨画を描くときに必要なもの、それは構図です。

これはなにも水墨画に限ったことではありませんが、

絵というジャンルにおいては骨格のようなもの。

たとえどんな絵でも構図はその画面の中に収まっている情報を

的確に伝えるかという大事な役割を持っています。

漫画や絵画のような静止画はもちろん、映画やアニメなどの動画でもそうです。

ひとつの画面の中でどういう構図にすればその中のストーリーや感情が伝わるかが決まります。

今回は水墨画の構図について語ってみます。

 

水墨画は白黒なので構図が命

 

絵は構図が命です。

水墨画においては構図は命よりも大事なものな気がしてます。

、というのも水墨画には色という概念がありません。

色があればすぐに伝わるようなものでも水墨画は白黒なので伝わりにくいんです。

たとえばこちらをご覧ください。

この写真は夕焼けの写真ですが、

色があるからすぐにあれ?夕焼けかな?って考えになりますよね。

でも白黒だとどうでしょう?

なんのこっちゃサッパリわかりませんよね。

かろうじて空と雲ということはわかるかもしれませんが

夕焼けなのかどうなのかまでははっきりいってよくわからないと思います。

このように色という情報があるから伝わるようなものは

水墨画の構図としては少々物足りないのです。

ではこの絵ではどうでしょう?

この絵は僕が描いた絵の一部です。

この絵だと太陽の位置、人物の影などから太陽が沈んでいる、

もしくは昇っている途中だということがわかります。

これが朝焼けなのか夕焼けなのかは完全に見る側に委ねていますが、

描いた本人はどっちでもいいと思ってます。

朝焼けと夕焼けの違いが僕にはよくわかっていないので。笑

この絵では太陽が地平線近くにあるときの神秘的でノスタルジックな

感じを表現したかったので朝焼けか夕焼けかはどちらでもよかったのです。

 

こんなふうに水墨画では構図を考えるときにどうやったら見る人に

その場面を瞬時に判断してもらえるか、ということを考える必要があります。

それが白黒ならではの面白さでもあります。

色という情報が皆無なので「形」や「配置」がストレートに伝わります。

 

水墨画の構図についての考えかた

 

水墨画において構図は非常に大事なものです。

構図次第で見た人を感動させれるかどうかが決まります。

どうせなら「すごい!」って言わせたいですよね。

ではどうすれば「すごい!」、と感動の渦に巻き込むことができるでしょうか。

それは自分自身が感動することです。

水墨画に限らず芸術全般に言えることですが、

自分で感動できないものが人が見て感動することはまれです。

たまにそういうことも起こるのは事実です。

これのどこがいいの?って自分で思ってたものが

ものすごくウケがいい、なんてことも起こることはあります。

が。

基本的には自分で感動しないと人には見せれないですよね。

 

構図という概念自体が後付けの理論

 

構図がどうのこうのとうるさく言ってますが、

そもそもそれ自体が後付けの理論であることは間違いありません。

僕自身水墨画の構図を考えるときにいちいち

これがどうだからとかそんなことを細かく考えてません。

まったく考えないわけではありません。

考えるのはある程度こんな感じの絵が描きたいなというのが決まってからです。

構図がひらめいたときはまったくそんなこと考えてなくて、

ラフで描いて少しずつ修正していくときにもうちょっとこうしたほうが

いいかな、とかこれはいらないな、とか考えるぐらいです。

基本的には思いつきです。

後から細かいことを考えます。

 

構図力をつける

 

構図を考えるには、いろんなものからヒントを得て自分の中に取り込みます。

自分がどんな構図で感動するのか。

日々生きていく中で情報はこれでもかというぐらいあふれています。

 

日常のちょっとした出来ごと、テレビ、漫画、ネット、映画、などなど。

いろんなところにアンテナを張っていればそこらじゅうに宝が落ちてます。

それを拾って自分の中に取り込んでそれをどう自分の作品に活かすか、です。

テレビのCMなんかはわりとキャッチーなものが多いので僕は重宝してます。

 

構図における小手先のテクニック

 

ここからは少し小手先のテクニックをご紹介します。

こうすれば作品が良くなるといったものではありません。

あくまでこんな理論があるよっていう教科書的な感じです。

名画と呼ばれる絵にはこういう構図が多いのでそんな理論ができたのでしょう。

 

三角構図

 

絵の構図を考えるときのお手軽な方法です。

ひとつの画面の中に三角形の形に配置すればいい印象を受けやすいと言われています。

これは僕の作品ですが上手く三角形の形に収まってます。

決して意識してそうしたわけではないのですが、そうなってました。笑

不思議なことに芸術の世界では「3」という数字にまつわることがけっこうあります。

三分割法

こちらも数字の3ですね。

今度は分割してます。

画面を三分割にしてその交差点にモチーフを配置するとバランスが良く見えるというものです。

さっきと同じ絵ですがこちらも上手いこと三分割法にのっとってできています。

これも意識してやったわけではないです。

黄金比

黄金比は1対1.618の比です。

「もっとも美しく見える構図」と言われている構図です。

あの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」もこの黄金比だそうです。

 

これらの小手先のテクニックはあくまでも小手先にすぎません。

なのでこうすれば良い作品ができるとは限りません。

むしろあまり意識しすぎるとかえってつまらないものになってしまうかも。

なので頭の片隅に置いとく程度でいいと思います。

 

縦にするか横にするか問題

 

画面を縦にするか横にするかでその水墨画が与える印象は全然違ってきます。

まあ、ケースバイケースですが。笑

画面を縦にした場合はモチーフをクローズアップして見せることができます。

画面を横にした場合は広がりを強調できるので風景とかだとモチーフを活かすことができます。

画面に対してあえて平行感覚をずらすことで躍動感を生むこともできます。

上の絵はそれを実践してみた絵です。

鳥が飛んでるダイナミックさを表現できました。

目線によっても構図は変わります。

目線を下に下げれば犬やネコが見てるような視界を演出できます。

逆に目線を上にあげれば鳥が見てるような視界を演出できます。

正直このへんはもう感覚の問題なので

僕がどうこう言えるものでもありません。(ないんかいっ)

やりたいようにやればそれでオーケーです。笑

大事なことは見た人が感動できるかどうかなので。

 

まとめ

 

いろいろとごたくを並べてみましたが、本質は感動できるかどうかなので

あまり考えすぎずに自分の描きたいものを描くのがベストです。

そこは水墨画だろうがなんだろうが同じです。

あまり理論的なことは気にしないほうがいいものは描けます。

これは経験者なのでわかります。

気持ちだけを500%ぐらい詰め込んであとはひたすら描き続けるだけ。

描いて描いて描きまくって自分の型みたいなのが見えてくるときがあります。

そのときが来たら理論的なことを考えてみてもいいかもしれません。

参考になれば幸いです。

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