水墨画家が競馬の魅力を語る

僕が競馬を好きになったのは中学2年生のころ。

一般的には早いと言われる。

よく、「そんな早い時期から!?」

というお褒めの言葉をいただける。笑

しかも当時はスマホも携帯もなく、情報源はテレビと新聞のみ。

 

 

それまでの競馬に対するイメージは

「オッサンばっかり集まって陰気くさいなー」

、とあまりいいイメージはもってなかった。

 

 

(おっちゃんが赤ペンを耳に競馬新聞持ってるような。

今でもそういうおっちゃんはわんさかいる。)

ひとつのゲームにハマったことがきっかけで

僕は競馬の世界の奥の深さを知ることになった。

そのゲームの名は

「ダービースタリオン」

このゲームは知る人ぞ知る名作中の名作。

競走馬育成シミュレーションゲーム。

 

シリーズ化されていて、

その年代によってライバル馬が変わったり、

レーシングプログラムも変わったり、

育成のシステムも少しずつ変わったりしている。

 

このゲームの魅力はなんといっても

自分で配合を考えて競走馬を一から作ることができるということ。

 

血統や相性、距離適性、いろんなことを考えて

競走馬を作らないと強い馬は生まれない。

 

このゲームのおかげでやたら競走馬の血統に

詳しくなってしまったという人は僕だけではないはず。

 

ダービースタリオン、通称「ダビスタ」は

ただ馬を作るだけではなく、調教師として馬を鍛えたり、

レースに出走させて賞金を稼ぐこともできたりと、

競走馬の育成にすべて携わることができる。

 

その賞金でまた繁殖牝馬を購入してまた一から馬を作ったり。

引退させて繁殖にまわしたり。

 

最終的な目標はすべてのG1レースを制覇すること。

 

ただ、全G1レースを制覇すると一応エンディングなんだけど、

そこでゲームが終わるわけではなく、

そのあとも延々と続いて終わりがないのもこのゲームの特徴。

 

そのシステムのおかげでユーザーの間でどの配合が

最強の馬を作れるかという最強馬対決が

いたるところで繰り広げられていた。

 

僕はそういうのに参加したことはないけど、自分なりに考えて

これは最強だという馬を何頭も作った思い出のゲームだ。

 

このゲームをやりたいがために徹夜して

次の日しんどかったことが数え切れないぐらいある。

 

それほどやり込んだゲームはこの「ダビスタ」をおいてほかにはない。

 

育成シミュレーションということで

名前も自分で考えて付けることができるので、

作った馬に対してものすごく愛着が湧く。

 

特に大きいG1レースで最後の直線で競り合いになったりすると、

気持ちが盛り上がってしまって、テレビの前で叫んだこと多数。笑

 

 

そんなふうにしてやり込んでいると、

今度はゲームだけじゃなく現実の競馬にも興味がわいてくる。

 

当時はインターネットもまだそこまで普及してなかったので、

僕は競馬雑誌や競馬新聞を買いまくった。

とにかく競馬に関する知識が欲しくて

手当たり次第いろんな情報を得ようとした。

 

そんなことをしている間に実際の競馬には

ロマンがたくさんあることを知った。

 

一頭の馬に対する情熱、ひとつのレースに懸ける思い、

いたるところにドラマがあった。

 

ゲームでひと通りの競馬の流れは知ったつもりでいたけど、

実際の競馬は想像以上だった。

 

そんな想像以上の世界に僕はドップリハマった。

 

特に僕の中で印象深いのは、

トウカイテイオーが1年ぶりに出走した

「有馬記念」で奇跡の復活を遂げたレース。

 

おそらくほとんどの競馬ファンの中で上位に入るレースだと思う。

 

実際に競馬好きの人と話をすると

あのレースは思い出深いという意見が多数あった。

 

他にも挙げればキリがないほどの感動のレースを知ることによって、

僕の競馬好きはとどまることを知らなかった。

 

それからというもの、僕は毎週の競馬を楽しみにするようになった。

 

 

同じように競馬好きのヤツが偶然同じクラスにいたので

彼と毎週のように競馬を語るようになった。

 

自分の中だけで思うよりも、口に出して話をする事で

よりいっそう想いは強くなり、生で競馬を見てみたいと思うようになった。

 

すると、彼の母親が競馬に連れて行ってくれるというのだ。

 

実際に生で競馬を見た僕はトドメをさされた気分だった。

 

そんなこんなで僕の馬好きは歴史の幕を開けた。

 

そして今も絵の題材にすることでその思いを貫いている。

 

 

いつか競馬場の馬主席から競馬を観戦するのが僕の夢だ。

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