あなたの中にある魅力を最大限引き出して絵を描くための方法

こんにちは。水墨画家のDと申します。

今回は「あなたの中にある魅力を最大限引き出して絵を描くための方法」というテーマで能書きをたれていこうと思います。

「描いた絵に魅力がない」

「魅力的な絵って何?」

「上手いけど魅力がない」

そんな悩みを持つあなたでもこの記事を読めば自分の魅力を最大限に引き出した絵が描けるようになります。

 

魅力的な絵ってナニ?

 

魅力的な絵とは、人をきつけるのある絵で、簡単にいうと人を感動させることができる絵のことです。

ひとくちに魅力的と言っても、その感じかたは人それぞれなので一概にこれといった基準はないのが困りモノです。

絵はスポーツとか勉強みたいに数字っていうわかりやすい結果が出るものじゃありません。打率が4割超えだとか、テストで満点取ったとかだと、たぶん誰もが「おぉ…すげえ…!」ってなることでしょう。

でも絵はたとえ1億円の価値がついたとしても、値段に関しては「すげえ…!」ってなるかもしれませんが、誰もがその絵に魅力を感じるのかというとそうでもありません。ピカソの絵なんかがわかりやすいですね。たぶんほとんどの人が「おれでも描けるやん」っていう感想を持つと思います。

人が感動するとか「これ好き♡」っていうポイントはホントにバラバラだからです。

とはいえ、人が魅力を感じる

じゃあどうすれば魅力、人を魅きつける力を持つことができるのか?

 

 

自分が魅力的だと思うものを知る

 

 

要は自分が何に対して心の底から感動するのか、

ということを研究すればいい。

 

実はこれがすでに答えでもある。

 

魅力というのは絵以外でもなんでもそうだけど、

一生懸命魂を込めてやっていれば不思議とほかの人にも伝わるもので。

 

この魂のことを僕は『ナニカ』と呼んでいる。

 

その『ナニカ』を込めることができるかどうかが最大のカギになる。

 

僕自身、この法則を発見するまでにずいぶん遠回りをしたと思う。

 

だけど結局ものごとの本質はいつだってシンプルなモンで、

そこにたどり着くまでにいろんな道を歩いていれば

シンプルなのに深みが出るという魔法がかかる。

 

だから僕は遠回りはするべきなのだと思う。

 

話がそれたけど、要するに一生懸命、真剣にものごとに

取り組んでいればそれはイヤでもほかの人に伝わるということ。

 

わかりやすいたとえでいうと、夏の高校野球。

彼らが一生懸命やっている姿に感動して涙を流す人も多い。

 

 

日本では夏の風物詩ともいえる夏の甲子園。

 

彼らの普段の生活の様子とかを見ると

ホントにただの普通の高校生なんだけど、

ひとたびユニフォームを着てグラウンドに立てば

雰囲気がガラッと変わる。

 

なんかこう、大人びたような感じになる。

だいぶ年上になったはずなのになぜか年上に

見えたりしてしまう。

 

 

そこにはいくつものドラマが潜んでいる。

 

「女手ひとつで育ててくれた母のために

甲子園での勝利をプレゼントしたい」

なんて言われたらそれだけでその選手を応援したくなるし

もし負けてしまった場合、その選手の涙は多くの人の涙を誘う。

 

 

彼らはなによりも野球が心の底から好きで、

ただただ勝つために一生懸命野球をやっている。

 

なぜなら負けてしまえば終わりだからだ。

勝つためなら卑怯者と罵しられようが

ブーイングを浴びようがなんでもする。

 

星稜明徳義塾の松井秀喜選手の5連続敬遠なんて

まさにそれで、20年以上経った今でも語り草になるほど

世間の注目を集めるできごとだった。

 

そこにはいろんな議論があった。

 

ワザと歩かせるのも立派な作戦といえばそれも野球だし、

正々堂々と勝負するのも野球。

 

どちらが正しいかなんて答えは出ない。

 

そこには多くの人を魅きつける力、『ナニカ』があふれている。

 

 

県代表としてひとつでも多く勝たせてあげたいという明徳の監督。

 

甲子園で男と男の勝負をしてほしかったという星稜の監督。

 

お互いの一生懸命な『ナニカ』がぶつかり合って人を魅了した。

 

 

絵で魅力を引き出すためにやることは?

 

 

魅力というのは一生懸命ものごとに取り組むことで

出てくる『ナニカ』だという話をお伝えした。

 

野球の場合はリアルタイムで魅力が伝わってくる。

 

でも絵の場合はライブペイントのような場合を除いて、

だいたいは描き終えたものを見ることのほうが多い。

 

そこから魅力を感じることのできる作品にするためには?

 

絵に『ナニカ』を最大限込めること。

 

まずは頭の中で、

どんな絵が自分が心の底から感動できる絵なのか?

、ということをひたすら考えてみる。

 

この段階で自分が感動できなければ

それはたとえ絶妙に上手く描けたとしても

人を魅了することはできない。

 

自分が心の底から感動できる絵というのは、

ラフスケッチの段階でワクワクしてくるもの。

 

この「ワクワク」が『ナニカ』の正体だ。

 

僕は頭の中で素晴らしい構図が浮かんだら、

まずその時点でニヤニヤしてしまう。

 

そしてそれをラフスケッチしたときにそのニヤニヤはさらに増える。

 

そこから下描きをするときも早く筆を入れたいという

気持ちでいっぱいになり、さらにワクワク感が増してくる。

 

本チャンの筆入れもひと筆ひと筆が楽しくてしかたない。

 

そこには必ず最高の『ナニカ』が込められている。

 

そして最高のニヤニヤした顔ができあがる。笑

 

はたから見るともう本当に

ただの気持ち悪いオッサンにしかならない。

 

だけど、とりあえずはそんなことは一切気にせずに

自分の世界に浸って自分の奥を探ろう。

 

この段階でまわりの目を気にしてしまうと

自分の奥の深いところまでいくことはできない。

 

どこかで歯止めがかかってしまって

その領域まで到達できなくなってしまう。

 

なのでまずはまわりを気にせずに自分の世界に浸ること。

気持ち悪くてもイイ。

ニヤニヤしてもイイ。

 

『ナニカ』がそこに込められるのであれば。

 

ちょっとしたコツ

 

 

自分の世界に浸るための手段として、

好きな音楽を聴きながらやるという方法がある。

 

僕はよくこの方法で絵のアイデアを思いつく。

 

できるならヘッドホンかイヤホンで

ほかの情報を一切遮断してやるのがベスト。

 

さらにいえば目を閉じてやったほうがいい。

 

目を開けてしまうと目から余計な情報が入ってきて集中できないので。

 

 

音楽は耳から情報が入ってきて、

絵は目から情報が入ってくるので、非常に相性がいい。

 

やってみる価値はおおいにある。

 

 

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