【絵を売る】絵の価値は思ってる以上に高いので安売りしてはいけない

こんにちは。水墨画家のDと申します。

今回は「絵の価値は思ってる以上に高いので安売りしてはいけない」というテーマで能書きをたれていこうと思います。

絵の価値なんてのはその絵をみた人によって様々です。それこそ日本では「絵」そのものの価値よりも、「誰が描いたか」とか「歴史的な価値」とかに重きをおいていたりします。

たとえばこの絵。

この絵には100億円以上の値段がついてたりします。

何も知らない人がこの絵をみたらたぶん「この絵のどこがいいの?」ってなるハズ。

 

でも「これは有名な『ピカソ』が描いた『アルジェの女』という絵です。」って説明されたら納得がいくと思います。

ピカソは学校で習うような世界的に有名な芸術家なので、億を超えるようなべらぼーな値段がついていたとしてもそこまで驚くことはないと思います。

日本人でも芸能人が描いたそれこそ「どこがいいの?」っていうすんげえヘタクソな絵でも何十万円とかで買う人もいます。これは決して悪口でもなんでもありません。

絵の価値はその絵をみた人によってホントにさまざまで、自分で思ってる以上に価値を感じてくれて、ビックリするぐらいの値段で買ってくれることもあるので安売りはしないほうがいいよっていう希望を語っています。

とはいえ、自分で自分の絵の価値を認めないことには人は買ってくれません。

というわけで絵の価値を上げる方法について能書きをたれていこうと思います。

 

絵の価値を上げる方法①画力を上げる

 

絵の価値を上げるには「画力」は絶対にあったほうがいいと思います。

画力がある=絵が上手いととらえがちですが、ホントのところはもっと深い意味があります。絵が上手く描けるのはもちろんのこと、そのもう一歩先の画面を構成する力を「画力」と言います。

僕の知り合いのカメラマンさんは絵を描くのはあまり上手ではないですが、めちゃくちゃステキな写真を撮ることができるので画面を構成する力はあります。

絵は上手く描けないけど「画力」がある典型的なパターンですね。

詳しくはコチラの記事に書いてあります。

 

 

【画力を上げる方法】画力にはいろんな要素があるから描くだけじゃダメなんです

要は人の心を揺さぶるような作品を作れるかどうかってことです。

 

絵の価値を上げる方法②賞はすごい価値を生んでくれる

 

なんでもいいのですが「賞」は自分の価値を高めるという意味ではものすごい効果を発揮してくれます。

賞状が1枚でもあるということは、どこかの団体に認められたということになって、価値を感じてくれやすくなります。

…というか全然違います。

少しだけ僕の話をします。

僕が公募展に応募しようと思ったきっかけは賞には1ミリも興味がなかったのですが、まだ水墨画を描き始めたばっかりで水墨画の世界のことなんかまったくわからなかったので、とりあえず腕試しをしてみようと思って出してみると思いのほか賞をいただくことができました。

その賞状を見た人は「ヘェ〜、すごいね」とか「遠い存在になっちゃったね」と言ってくださって、周囲の反応が変わったなという印象を受けました。

実際にその賞を見て「へぇ~、すごいじゃん」ってなって買ってくれる人もいらっしゃいました。

M-1でチャンピオンになったら次の日から仕事のスケジュールが真っ黒になるのと同じような感じですね。#一緒にすんな

 

絵の価値を上げる方法③人間的な魅力を上げる

 

絵に限らずですが、人間的に魅力を感じるとその人のところに行きたいとか、その人と触れ合いたいって思うことってありませんか?

たとえば味は普通なんだけどそのマスターとしゃべってると楽しくてついそのお店に行っちゃう…とか。

 

絵に価値を感じてくれて買ってくれる人もどっちかっていうと人の中身を見て買ってくれることが多いです。どんな人間なのか、どんなふうにその絵を描こうと思ったのか、どんな人生を送ってきたのか。

…などなど、描いた人の中身によって絵の価値も比例して高まってるような感じです。

 

逆にめちゃくちゃファンだったミュージシャンがいて、人間的にあんまり面白くないなって感じてしまったら、その瞬間に歌に説得力がなくなる…なんてこともあるかと思います。昔だったらその人の素の部分とかってあんまりみれなかったですけど、今じゃSNSとかで全部丸見えになっちゃってますもんね。

絵の技術を磨くのってもちろん大事なことですが、それと同時に人間としての魅力を磨くということもすごく大切なことだなぁと思っています。

 

絵の価値を上げる方法④過大評価でも自惚れでも高めに設定する

 

僕は描き始めた当初、本当に自分の描いた絵に自信が持てませんでした。たぶんこれを読んでるあなたもそうだと思います。

でも描き上げた瞬間は自信満々で「よっしゃ!いいのが描けた!」って思ったハズ。

その気持ちは絶対に忘れないでください。

僕はあまりにも自信がなさすぎてせっかく依頼されて描いた絵を、たったの1万円で売ってしまったことがあります。1万円でもすごいことですが、描くのに使った時間とか労力とか精神的なエネルギーとかを考えると安すぎました。

思い返したらなんてことをしてしまったんだと肩を落としてしまいましたが、それはそれですごくいい経験になりました。

自分の価値を自分で下げてしまってはこの先、どんなことをしても生きていくことはできないということを学ばせてもらったのでよかったと思っています。

この経験から言えることは自信過剰でも自惚れでもいいから高めに設定したほうがいいなっていうことです。「高くね?」って言われることもあると思います。「そんな高いんだったらいらない」とか言われることもあるかと思います。

でもそれはその人にとってはその程度でしかなかった、っていうだけです。

絵の価値は人それぞれなので、高い値段でも買ってくれる人がいつか現れます。

僕は水墨画家ですが別に有名でもなんでもありません。

そんなヤツの絵でも何十万円という値段で買ってくれる人もいます。

この絵は910mm×727mmのF30号っていう少し大き目のサイズで描いた僕の水墨画です。

これを「自信過剰の自惚れ価格」でも30万円ぐらいかなと思っていました。そしたらとある奥様に「え!?そんなに安いの??もっと高くていいよ!?」といわれて度肝を抜かれたことがあります。結果的にこの絵には50万円の値段がつきました。20万円の差はかなり大きいですよね。

当時は自分ではそこまで価値があるとは思ってなかったですが、自分が思ってる以上に自分の絵に価値を感じてくれて相応の値段をつけてくれたことでかなり自分に自信がつきました。

絵を売るということがどういうことなのか

自分というものの価値がどういうものなのか

、ということをあらためて考え直すいい機会にもなりました。

 

まとめ

 

今回は「絵の価値は思ってるより高いので安売りしてはいけない」というテーマでお送りしてまいりました。

人によってまったく異なる「絵の価値」ですが、高い値段で買ってくれたら率直に嬉しいし、それだけ自分の絵に価値がついたんだという自信にもなります。その自信は絵描きとして活動をしていくうえでかなりプラスに働いてくれます。

買ってくれた人も高いお金を払ってくれているぶん、めちゃくちゃ大切にしてくれてます。逆に僕はそれだけのお金をもらうのだから、それに見合った作品を仕上げようとめちゃくちゃ気合いが入ります。

値段を高く設定すると簡単には買ってもらいにくくはなりますが、そのぶん買ってくれたときの喜びとかはふくれあがって返ってきます。

どうか自分の絵の価値を見誤らないで、自分にとっても相手にとってもワクワクするような値段をつけてみてください。

 

 

 

 

 

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