パースは絵に奥行きや遠近感を与えるための技法です

絵を描いていてパースという言葉を聞いたことがあるものの、イマイチよくわからないし、今さら誰にも聞けない、、、。

そんなお悩みを解決いたします。

結論から言いますと、パースを理解していなくても絵は描けます。

必修ではありませんが、知っておいて損はないし、理解すれば絵の表現力が高まって作品にも深みが増す、ぐらいに思っておけばいいかなと思います。絵を描く技術とか理論的なことは星の数ほど存在していますがそこばっかりに目がいくと作品が小ざかしいものになってしまうのでそんなに深入りしてしまわないように注意してください。

 

パースはものの形、特に建物などを描く場合には意識して描くと出来上がりに不自然さが少なくなります。

要はそういうことなんです。作品をより豊かなものにみせるためには不自然さがあってはいくら題材がよくても画面に引き込まれる前に足踏みしてしまいます。

その足踏みしてしまう要素を極力減らして作品を見る人を画面に引き込むためのものという程度に理解すればいいと思います。

実際にこのパースを完全に無視した作品があります。

誰もが知る国民的アニメの「ちびまる子ちゃん」がまさにそれです。

引用:youtube

画像はかなり昔のものです。

最近ではそんなこともないですが、完全にパースを無視しています。

はじめてみたのは小学生のときでしたがかなり衝撃的でした。

逆にちびまる子ちゃんにパースを使うとなんからしくなくなるような感じもします。

※完全に個人的な意見です

 

まあ要は中身です。パースを知らなくても絵は描けます。むしろ知らないで描くほうが僕個人的にはいいと思います。

あとで勉強して理解して「ああ、これがパースだったのね」ぐらいがちょうどいいかのなと思います。

僕はそんな感じだったので。

 

パースとは

 

 

パースは英語で「Perspective」(パースペクティブ)です。

日本語に直訳すると「展望」や「眺め」などの意味です。絵画の知識としてのパースは「遠近法」という意味でとらえておけば大丈夫です。

 

「建築パース」というものもありますが、これは建築士が建築の外観や室内の空間のイメージがわかりやすいように立体的に描いた透視図のことです。

設計者とお客さんがイメージを共有するために使います。なので意味合い的には建築パースのほうが英語に近いかなと思います。

 

絵画の技法としてのパース

 

 

絵画の技法でのパースは遠近法です。

遠近法というのは近くのものは大きく、遠くのものは小さく描くことをいいます。

その際に遠くにいくほどどんどん小さくなっていってやがてみえなくなります。この線が集まる1点のことを「消失点」といい、絵を描くときは消失点を設定してそこに集まるようにして消えるように描いていきます。

消失点の数で表現方法がそれぞれ変わってきます。

 

 

大きく分けて3つあります。

・1点透視図法

・2点透視図法

・3点透視図法

この3つです。

 

それぞれには「アイレベル」というまた新たな言葉が出てきますが、アイレベルは要するに「目線の高さ」です。

 

そのまんまです。

どの高さにカメラを置くかということですね。このアイレベルが水平線になり、消失点を設定するときの基準にもなります。

 

アイレベルの設定によって世界観がかなり変わってきます。

 

 

一点透視図法

 

一点透視図法はいちばんわかりやすい遠近法です。

消失点がひとつに設定されているのですべてのものがそこに集まって消えていく感じです。

駅の構内や廊下などで使うと効果的ですね。

また、水平線を意図的に傾けることで鳥が飛ぶダイナミックさを演出したのがこちらです。

こんなふうに必ずしも水平線は紙と平行でなければならないということはありません。

作品の意図によってはそんなふうに使うのもアリです。パースの基本的な知識はだいたいこんな感じです。

 

あとは2点、3点と消失点がふたつになるかみっつになるかだけの違いです。

 

が。

 

パースはそれだけで一冊の本ができあがってしまうほど、奥が深いものでもあります。

なのでサクっと説明します。

 

2点透視図法

 

1点透視図法は水平線に対して消失点がひとつなのに対して2点透視図法は消失点がふたつあります。

なので画面の中の線がふたつの点に向かって消えていく感じです。2点透視図法はわかりやすく言うと建物を真正面からみたものではなく、少し右か左に移動して見たときの画像のことです。

こんな感じです。

消失点がふたつあります。

2点透視図法は消失点がふたつあるのでそのぶん奥行き感が増えて画面によりダイナミックな印象が生まれます。

角度を変えることによって印象もさまざまです。

状況に応じて使い分けるのが理想です。

 

3点透視図法

 

3点透視図法は消失点が3つになります。

2点透視図法にもうひとつ消失点をくわえることで画面に高さを印象づけることができます。

 

下から見上げるような構図や上から見下ろすような構図が3点透視図法です。

 

 

まとめ

 

以上サクっと超絶カンタンにまとめてみました。

消失点やアイレベルの位置をどう設定するかで描く絵が劇的に変わることもありますが、それだけを意識して描いてしまうとそれはそれでつまらないものにもなりかねないのであくまでも自分の世界観を表現するための「ひとつの技法」として理解すれば大丈夫かと思います。

パースを知らないと絵を描けないということでは決してないので。

繰り返しになりますが、パースを勉強してから絵を描く、ということは絶対やめたほうがいいです。

それよりも自分の感覚で描いてある程度上達してからパースを勉強するほうがはるかに理解できるスピードが速いです。

 

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