これから絵を始める人、まだ始めて間もない初心者の人がぶち当たる壁みたいなものがあります。
その壁にぶつかると心が萎えてしまってあきらめてしまうみたいです。
でもその壁がどんなものかあらかじめわかっていれば対処できるので、心が萎えることなくがんばろうという気持ちになれるのではないかと思ってこんなことを言っています。
安西先生じゃないですが「あきらめたらそこで試合終了」です。絵は描いたら描いたぶんだけ上手くなります。大丈夫です。
マジメなことを申し上げますとカンタンに絵が上手くなれる方法なんてこの世には存在しないと思うのです。絵だけじゃなくてなんでもそう。
地道にコツコツやることでしか得られないものってあると思います。
どうやら心を鬼にして自分を追い込んで描きまくるしかないみたいです。
がんばりませう。
それでは5つの壁をご説明いたします。
圧倒的に作業量が少ない
絵の初心者の前にいちばん立ちはだかるのがこれです。
やめてしまう人の8割ぐらいはこれなんじゃないかなと思います。
作業量が圧倒的に少なすぎるのです。絵っていうのは体に覚えさせないとダメなんです。勝手に体が動くぐらいまで何回も何百回も何万回も描きまくったら体が勝手に動きます。
圧倒的に作業量少ないのにやめてしまうのはめっちゃもったいないっす。
究極な話、何も考えずにひたすら描き続けるだけでもある程度は誰でも上手くなれると思っておりまして。
ある程度はね。
そんなもんですよ。
これは絵に限ったことではないですね。楽器でもスポーツでもなんでもそう。スラムダンクで桜木花道がひたすらドリブル練習しかさせてもらえなかったように、基礎練習の反復って誰もが通る道だと思います。
やればやるだけ上手くなります。
そして一度体が覚えたものは忘れることがありません。自転車にのるのとか泳ぐのとかって一度覚えたら忘れないですよね?
あれと同じことが絵でも言えます。
僕自身絵を描くことから10年以上離れていましたが、10数年ぶりに描いたら体が覚えていたのか、すごいいい感じに描けました。
だから絵でやっていこうと決意したのです。シンプルにバカです。
難しく考えすぎ
絵を描くための知識とか技術って無数に存在しています。
特に今の時代はネットがあるのでそれこそ星の数ほどの情報があふれかえっています。その情報をいい感じに自分に都合のいいように取捨選択してできればいいのですが、いろいろ考えすぎてしまってわけがわからなくなるというパターンです。
何も難しいことなんかありません。ただ絵を描くだけですから。
知識も技術もひたすら描いていれば勝手に身についていくものです。
それを描く前から余計なことを考えてしまうと描くことに集中できないのです。
無心でやるのがいちばんです。何も考えずに。楽しく描くのがいちばんです。
何も考えてない
考えすぎもよくないですが、逆に何も考えずにただボーッと描いてても上手くなることはありません。
知識とか技術とかそんなことはあとでいくらでもついてくるのでそれは放っておきましょう。大事なことはシンプルに自分の描いた絵が自分で感動できるかどうかです。
自分の描いた絵を見てどこがダメだとか、ここをもっとこうすれば良くなるだとか、そういうことはむしろ考えるとすごく悔しくなります。なぜこんなに下手なんだ?ってね。その悔しさがバネになってもっと上手くなってやろう!という気持ちが強くなるので勝手に上手くなっていきます。
ここらへんのバランスの取りかたが若干難しいですが、たくさん描いていくうちにそれも自然とできるようになっていきます。一回は「考えすぎ」ゾーンに入ってしまったほうがいいかもしれません。考えすぎってこういうことか!って身をもって覚えたら二度とそこには行きたくなくなるので。
人のマネをしない
絵が上手くなるためのいちばんの近道は人のマネをすることです。
自分が好きなマンガのキャラ、風景、動物、、、。
なんでもいいです。自分が描きたいと思うものをマネして描くことです。
カッコつけていきなりオリジナルの絵を描こうもんならそれもひとつの選択肢ではあると思いますが、めちゃくちゃ効率が悪いです。
めちゃくちゃ遠回りでかなりムダな時間を過ごすことになってしまうことでしょう。
模写って素晴らしい練習方法なのです。
雰囲気とか空気感とかつかめるし、構図とかの勉強にもなるし。
まあ、そんな小難しいことはまだまだ先の話なので自分が憧れてる画家さんの絵とか写真とかをマネて描くといいです。
この方法だとなかなか上手くいかなくても描いてる時間が楽しくなるはずです。
とりあえず小さくて描きやすいものから始めることをおススメします。
いきなり大作を描こうとすると途中で投げ出したくなります。笑
ハガキサイズぐらいがちょうどいいんじゃないでしょうか。
なんならハガキの半分ぐらいのサイズとかでも。
小さいサイズから始めると途中で投げ出さずにすみます。
楽しめてない
これが本質です。今まで述べたようなことを楽しんでやることが何より自分を成長させてくれます。
楽しくもないものを義務的にやったところで何の意味もないし、できたとしても成果は出にくいです。
そして最終的に絵を描くこと自体が苦痛になってしまいます。
楽しんでできなければもういっそやめたほうがマシです。
とはいえ、楽しむということも基準があいまいものではあります。
わかりやすい判断基準として「描きたい」というワクワクする気持ちがあるかどうかです。
絵は芸術なのでそのときの心情だったり気分だったりがモロに作品に反映されます。
ワクワクした気持ちで描いたもののほうが見る人もワクワクすることでしょう。