絵を上達させるために何が必要なのでしょうか。
ひとつは「情報」を知ることです。
上手くなるための方法を知ってるのと知らないのでは
雲泥の差があります。
世の中にはいろんな情報があります。
ネット上なんかは特にいろんな絵を上達させるための
ノウハウがあちこちに転がっています。
が。
基本的には上達させるために必要なことはたった1つです。
僕は水墨画を描いています。
ありがたいことにお金を出して買ってくれる人もいます。
独学で美大にも行かず専門学校にもいかず
誰にも教わることなくここまできました。
そんな僕がたどりついた絵の上達法は
「描きまくること」
これだけです。
いくら情報を知っていたとしてもそれを実際に自分の中で
昇華しないことには上達はありえません。
ただ、描きまくるにも少しコツが必要です。
今回は描きまくる上でのコツのお話をしていこうと思います。
絵を上達させるにはひたすら描きまくること
繰り返します。
絵を上達させるためにはただひたすら描きまくることです。
これ以外に方法はありません。
近道もありません。
絵で活躍している人たちが皆通ってきた道です。
僕も同じようにひたすら描くという道を通ってきました。
僕が絵を描くようになったのは記憶にあるのは5歳ぐらいの頃です。
その時はドラえもんの絵を描いてました。
その当時から僕は絵を描くのが大好きな子どもでした。
なんで絵を描こうと思ったのかは知りません。笑
僕の中で流行っていたのはドラえもんとドラゴンボールで、
それを毎日毎日紙とヒマさえあればマネして描いていました。
「寸暇を惜しんで」描いていました。この言葉は母が僕によく
言っていた言葉です。そんなことはどうでもいいのです。
でも描いても描いてもなかなか納得のいくものには
仕上がらなかったのを覚えています。
描き終わって見てみると明らかに何かが違う。
その違うのがイヤで次こそはと思ってさらに何回も描く。
でもやっぱりどれだけ頑張って描いても何かが違うのは明らかでした。
結局当時自分で満足のいく絵は描けませんでした。
そりゃちんちくりんのクソガキがプロにかなうはずがないのは
当たり前の話です。
それでも描いてる時は楽しくて
時間の経つのも忘れてひたすら没頭していました。
今考えるとその時のひたすら描いてたっていうのがあったから、
絵を描くことが楽しくて仕方なくて、ひたすら量をこなして
いたからこその今があるんだなーと思います。
僕が本格的に絵を描き始めたのは30歳を超えてからです。
そこからわりとすぐ上達していったのは小さいころに築いた
土台があったからだと思います。
もちろんそれだけじゃなくそこから必死に描きまくって
ひたすら絵の練習を重ねたからだということはいうまでもありませんが。
絵を描く事に夢中になれた理由
当時僕はドラゴンボールを読むのが大好きな少年でした。
20年以上経った今でも子どもみたいに夢中になって読んでます。笑
その作者である鳥山明氏がコミックスの
表紙の裏の作者の自己紹介みたいな場所で
「僕は欲しいものがあるとそらを手に入れるまで、
あるいは興味がなくってしまうまで、絵に描き続けるクセがある。」
と語っていたことがあります。それを読んで
「こんな素敵な絵を描く人でもそんなことがあったのか!」
、と思って嬉しくなり、じゃあ僕もそうしよう!
と思ったのがきっかけで同じようにただひたすら描きまくりました。
そうすればこんな素敵な絵が描けるようになるんだと信じて。
そのおかげで自分で納得いかなくてもまわりの人が
褒めてくれるぐらいには絵を描くのがうまくなりました。
このひたすら描きまくるというのが
絵を上達させる1番の方法で他に方法はないかと思います。
楽器でもスポーツでも、とにかく最初のうちは同じことを
反復して繰り返しやることで体に覚えさすのが当たり前です。
絵も同じで、絵を描くという手の動きを体で覚えるしかありません。
水墨画は水墨画でひたすら描かないと意味がない
僕が水墨画を描こうと思ったのは
単純に色をつけることが苦手だったからです。
ある夏休みの時に写生の宿題がありました。
僕は近所の木がたくさん生えて
森みたいになっている所の絵を描きました。
その絵を見た妹が「うますぎてビックリした。」と
思っていたというのを後で聞きました。
でも鉛筆だけで描いたものは良かったのに
絵の具で色をのせたとたん全然ダメになったといいます。笑
それを聞いて僕は色をつけるのはやめようと思いました。
色をつけないで済む絵なんて何があるかなーと思ったら
鉛筆で描くか墨で描く水墨画ぐらいしかなかった、という話です。
、でいざ水墨画を始めた僕はエンピツで上手くかけるから
水墨画でもすぐに描けるようになるだろうとタカをくくっていました。
どっこい、すぐに壁にぶちあたりました
実際にやってみるとこれが全然うまくいきません。
完全にナメてました。
それまで鉛筆でしか描いてこなかった僕は筆なんか使ったことがありません。
まして水なんて使おうと思ったこともありません。
頭の中で思い描いているものが紙の上で表現できないことへの苛立ち。
頭の中と手がまるで別人みたいになっているような感覚になりました。
すごく悔しかったのを覚えています。
悔しすぎてそれから毎日毎日子どもの頃のようにひたすら描きまくりました。
寝ても覚めても頭の中は絵をうまく描くことでいっぱいになりました。
うまく描けたと思ったとしても、次の瞬間には
「ここをもうちょっとこうしたらもっとイケるな」
とか考えて結局破って捨てたり。
でもそうすることで少しずつ自分の思うように上達して
絵で人を喜ばせることができるようになっていきました。
絵を上達させるには
こうして僕は絵を描くことが上手になりました。
その過程で感じたことは、絵を上達させるにはとにかく
ひたすら描きまくる事が何よりも大事なんだということ。
描いて描いて描きまくって1枚描き終わっても
その描いてる最中にも腕は上がります。
だから描き終わるころにはまったく別の自分になっていて、
過去のものになってしまいます。だから結局納得いかない。
納得いかないからまた次の絵を描く。
そんなサイクルを死ぬまで繰り返す。
あとは自分が好きなものを描いたり好きな人の絵のマネをしたり。
そしてそれらを自分が描いたものと見比べます。
- 何が違うのか?
- どこでそうなったのか?
- この線はいるのか、いらないのか?
などなどいろんな視点で見てみて次に描くときの目標にするのです。
あとはYouTubeなどでもいろんな人が描く様子を動画にして
アップしてるのでそれを参考にしたりもしました。
細かく観察してどんな筆を使ってどんな筆の運びで、とか。
YouTubeはかなり参考になりますよ。
なによりも絵の上達に必要なのは「絵を描きたい」という気持ちです。
これさえあれば誰でも上手くなれると僕は確信しています。
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