水墨画の墨は種類が多くてよくわからないけど結局は黒1色だから一緒

水墨画で使う道具のひとつに墨があります。

この墨があるからこそ真っ白な紙に幻想的な世界を生み出せるのです。

 

でもこの墨。

 

種類が多くて何を使えばいいのかわからないという問題が発生します。

そこで今回は墨のウンチクについて語ってみたいと思います。

 

それではどうぞ〜。

 

そもそも墨ってどんなもの?

 

 

書道、水墨画で使う墨は菜種油とかごま油から取った

煤(すす)を膠(にかわ)という接着剤みたいなもので

練って固めたもののことです。

これを水とあわせて擦って液状にして文字を書いたり絵を描いたりします。

 

もともとは中国で紀元前1100年ぐらいから使われてたものが

日本に伝わったのが西暦806年ぐらいとされておりまして。

 

なので歴史的にいうと3000年ぐらいは墨を使って

文字を書いたり、絵を描いたりしているということになります。

すごいですね。

文明が急速に発達しだしてまだ100年もたってないことから

考えるとずいぶん長い間形を変えることなく使ってらっしゃる。

 

それだけの歴史があるからこそ

水墨画って古臭いイメージが抜けないんですね、きっと。

 

水墨画で使う墨の種類

 

水墨画に使う墨といいましたが、厳密には水墨画用の墨は存在しません。

 

墨の種類には大きく分けて2種類あります。

青墨と呼ばれる松煙墨と茶墨や朱墨の油煙墨のふたつです。

朱墨以外は基本的には黒い色で青っぽいとか

茶色っぽいとかがあるだけでそんなに変わりません。

 

これが青墨です。

 

これが茶墨です。

 

この画像ではわかりにくいかもしれませんが

茶墨のほうが暖かみがある感じがしますね。

 

選ぶ墨は大部分は個人のお好みで

あとは何を描きたいかによって決めていいと思います。

 

古墨と新墨

 

作られてから長い年月が経った「古墨」と呼ばれるものもあります。

墨は乾燥したほうが膠が分解されてのびがいいらしいです。

作られてから年月が経ったほうが墨としては貴重なものなんです。

作りたての墨は水分が多くて膠の成分が出過ぎて

粘度があるので紙に書くときに滲みがわかりにくくなります。

 

まだお目にかかったことはありませんが

使ってみたいと興味がわくようになりました。

 

ちなみに僕は茶墨と青墨を使ったことがありますが、

僕の好みとしては青墨のほうが好きです。

お値段は安いものは1000円以内のものから

高いものになるとウン万円。ひぃぃっっ。

 

墨汁ではダメなの?

 

 

結論からいうと墨汁でも何も問題はありません。

小学校の書道の時間とかでは

墨をするのがめんどくさくて墨汁を使うことがありました。

いや、むしろ墨汁しか使ってなかったです。笑

 

あれは半紙に黒だけで字を書くので墨汁でもいいのですが、

水墨画の場合は水でうすめてにじませたり、

ぼかしたりして表現することが多いのです。

 

墨汁ではそのにじみとかぼかしとかがやりにくいんです。

 

、というのも、墨を水で擦って作った墨液は天然ものなので

いわばものすごく細かい黒い粉の集まったものです。

 

それに対して墨汁は煤の代わりに

化学的に作られたカーボンと膠の代わりに

合成樹脂で作られているので少々扱いにくい感じです。

 

でも僕もやり始めたころは墨汁を使っていたので

初心者ではそんなこと気にせずに使えばいいと思います。

 

やっているうちに少し腕が上がってきて

こだわりが出始めると墨汁では物足りなくなるぐらいです。

 

まとめ

 

 

結論言っちゃうと墨は筆と同じでなんでもいいです。

高いものを使えばいい絵が描けるとか

そんなことは絶対にありえないので。

 

逆に小学校の書道の時間に使うような墨でも、極端な話

インクでも素晴らしい絵を描こうと思えばいくらでも描けます。

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素晴らしい絵を描いて「これ安いやつで描いてますねん」

っていうほうがカッコいい。

 

高い墨だと10万円近くするものもあって、

ようやく僕もどんな墨なんだろう?と興味がわくようになりました。

 

最初のころはそんなもの使いこなせるわけがないので手が震えてました。笑

 

水墨画は道具じゃないんです。

 

ウデで決まるんです。

そのウデを僕は伝えていきたいと考えています。