絵が上達しない。。。
絵が上手くなるにはどうしたらいいの?
絵の上達には模写がいいっていうけど実際のところどうなの?
こんな人にオススメです。
絵が上達する過程で「模写」は最適な練習方法です。
今回はその「模写」を紐解いてみましょう。
模写とは?
模写の意味
模写は読んで字のごとく模倣して写すという意味です。
模倣とは人の真似をするということです。真似をして写すのが模写です。…って国語辞典みたら書いてました。
要するに人の絵や写真をそのまま写して描くというのが模写です。
絵が上手くなる過程ではこの模写がいちばんの近道であり、入り口でもあります。
絵を描く仕事をしている人でも趣味で絵を描いている人でも、上手い人はだいたい、憧れの人の絵を真似することから始めると思います。
子どもが絵を描くのなんてまさにそうですよね?ドラえもんとかアンパンマンといったキャラクターを真似して絵を描いてお父さんやお母さんに見せてほめてもらってそれで嬉しくなってまた描くという。
僕自身がそうでしたが、描くのが楽しいというのと褒めてもらえるというのが嬉しくてまた何回も何回も描きます。
そうやって描いているうちにどんどん技術が向上していくのです。
絵の上達にはとにかく1枚でも多く絵を描くことです。
模写にはそれを楽しくできる要素がたくさん含まれています。中でも、「楽しんで描く」ということがいちばん大切です。
模写した絵と元の絵を比べてみて違うところがあれば修正して元の絵に少しでも近づける。それの繰り返しで絵は上達していきます。
そのときにどこが違うのか、どうやったら修正できるのかということを常に考えながら描けば驚くほど上達は早くなります。
関連記事⇒模写のコツ:絵が上達したいなら線を見たらダメ、形や雰囲気、空気感を見る
何も考えずにただ描いていても上達するのは限りなく遅くなると思います。
絵がなかなか上達しない人は考えることを足すだけでかなり速度が上がると思います。
気をつけないといけないのは、余計なことばかり考えてしまって本質のところを忘れてしまうことです。
余計なことというのは「模写することで個性が失われてしまうんじゃないか」とか「どれぐらいの時間やれば上手くなるのか」とかそういうことっす。
模写をすることで個性が失われるということはありません。個性は少しずつ自分で育てていくものなので自分が描きたいものを明確にするという意味でも模写は最適な方法です。
元になる絵を選ぶ時点で自分が描きたい!って心底思えるものを選ぶんです。それが後々個性というものに繋がっていきます。
なので誰かにこれをやりなさいと言われた模写ではあまり意味がないです。それが描いてて楽しいものなら何にも問題ナッシングですが、描いてても楽しくないものであれば1秒でやめたほうがいいと思います。時間のムダです。
どれぐらい時間をかければというのは人それぞれだと思います。ただ時間をかければ成果が上がるようなものではないです。
早ければ1ヶ月もあれば上達する人もいるでしょうし、1年かけてもなかなか上達しない人もいます。
人それぞれ成長の速度というのがあります。あせらずにコツコツと積み上げていけば、いつかそれが実を結ぶときがきます。
なんでも最初は真似することから始める
先ほども言いましたが、人のマネをすることは上達の最大の近道であり、入り口であり、そんでもってめちゃくちゃ効率的がいいです。
スポーツでも楽器でもやり始めは誰かの真似をすることが上達するための近道でした。僕は元ドラマーなので。
絵でも同じです。
でも、大人になればなるほど先ほどのような余計なことばかり考えてしまいがちなので純粋に絵を描くことを楽しむことができるように精神状態を持っていくことが大切です。
とりあえず描き始めはカンタンなものから始めると良いと思います。
アンパンマンとかドラえもんとかわかりやすいキャラクターとかが最高です。恥ずかしいという気持ちが生まれるかもしれませんが、ものは考えようです。テレビで流れてるアンパンマンとかドラえもんの絵を描いてるのはいい歳した大人ばっかりです。安心してください。
なんでわかりやすいキャラクターのアンパンマンやドラえもんがいいかというと、彼らは顔の構成がすっごくシンプルだからです。
シンプルなのにキャラには豊かな表情がある。これがミソです。
シンプルなものほど実はいちばん難しかったりします。
絵が上手な人が描いても表情が出にくかったりします。無表情な絵に仕上がってしまうこともあります。
でも、シンプルな〇とか□とかすっごく単純な形を描くのは絵の練習にはもってこいです。ひとつの練習方法としておススメです。僕もたまに描きますが、案外うまくいかなかったりします。泣
ホントにそんなもんですよ。
模写はオリジナリティを生む
先ほどちょろっと言いましたが、模写をすることでオリジナリティが育ちます。
模写をした元の絵にはその作者の想いや魂がたっぷり込められています。
同じ人の絵ばっかり模写してしまうとそれだけになってしまいますが、いろんな人の絵を模写することでいろんな人の想いや魂を自分の中に蓄積することができます。
蓄積したものを掛け合わせればそれが自分のものになっていきます。
わかりやすい例を挙げると手塚治虫先生と藤子不二雄先生です。
お二(三)人とも漫画界の巨匠です。
藤子不二雄先生は手塚治虫先生に憧れて漫画を描き始めました。
初期のころの作品を見ると限りなく手塚治虫先生のコピーのように見えます。
それこそ最初は真似をして描いていたそうです。
でも何回も描いているうちに真似ではなく、オリジナリティが生まれていきました。
こんな例がほかにもたくさんあります。特に漫画家さんなんかは多いと思います。
いろんな人の影響を受けてそれを自分の中でかみ砕いて育てていくことで自分らしさが生まれます。
模写にはそんな効果もあるのです。
模写のまとめ
絵を描いていると必ずどこかで「模写」という言葉を耳にします。
僕もとあるおじさまに模写は大事だということをさんざん言われました。
確かに模写って上達するためには最大の近道だと思います。やりかたと考えかたさえ間違っていなければ。
でもまず模写どうこうよりも、「描きたい」という気持ちがいちばん大事なことなのではないかなと思います。
学校の授業みたいに「やらされる」ことには何の意味もないです。
「描きたい」という強い欲望は脳がいろいろなところで反応してくれます。
描きたいものがなければひたすら探してみましょう。
どこかには必ずあるはずです。
それが見つかればひたすらそれを真似て練習するだけです。
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