肩こりがひどくなると頭や目まで痛くなることがあります。
パソコン仕事なんかしてると特に。
ヒドイ時はその痛みが原因で気分が悪くなることも。
そんな時に肩を揉みほぐすと少し和らぐのですが、中には全然なんの効果もない時があります。
そんな時は背中の筋肉が硬くなってることが原因だったりするので、ぜひ背中をもみほぐしてみてください。
背中といってもわりと範囲が広いので、探りながら硬くなってるところをもみほぐしてみてください。
なぜ背中???
頭や目が痛いのになぜ背中に原因があるのでしょうか。
答えはシンプルで、背中の筋肉は頭の付け根のところまでつながっているからです。
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一見、なんの繋がりもなさそうな場所ですが、筋肉とか腱とかその他組織がつながっているとそういうことが至るところで起こるのが人間の体の不思議なところです。
他にもわかりやすいところでいうと、前腕のヒジの近くの筋肉が硬くなると手首が痛くなることがあります。
二の腕の力こぶのところの筋肉が硬くなると肩が痛くなることがあります。
ふくらはぎの横あたりの筋肉が硬くなると足首が痛くなることがあります。
こんな感じで一見関係なさそうなところの筋肉が硬くなって起こる痛みがいくつかありますが、これらは全部硬くなった筋肉から痛くなる場所までが腱でつながっています。
同じように、頭や目が痛くなるのは背中の筋肉が頭の付け根のところまでつながっているからなのです。
脳は体中に張り巡らされた神経からの情報をもれなく感知する優秀な組織なのですが、先ほどのようにつながっている場所を痛いと勘違いすることがわりとあります。
頭や目が痛くなるのはなぜ???
筋肉が硬くなると、付着している部分が必要以上に強く引っ張られます。
それはちょうど髪の毛を引っ張られるような感じです。
髪の毛を強く引っ張ると痛いのと同じで、筋肉が骨に付着してる部分を強く引っ張ると痛みが生じます。
背中の筋肉は頭の付け根のところに付着しているので、そこを強く引っ張ると頭が痛くなるのです。
表面だけが痛くなることもあれば奥の方にまで痛みが及ぶことがありますが、それは肩の凝り具合とかによって変わってきて、めちゃくちゃ肩が凝ってる状態だと頭の奥の方にまで影響しやすいです。
脳は場所によって「支配領域」というのがありまして。
それでいうと背中の筋肉が付着している後頭部のあたりは、視覚野というところと密接な関係にあります。
ここらへんが刺激、圧迫されることによって目が痛くなる、と考えられています。
なので、背中の筋肉をほぐすと引っ張られる力が弱まって圧迫も弱くなるので、スッキリ改善ということになるわけですね。
筋肉が硬くなる仕組み
筋肉は伸びたり縮んだりすることで、土台である骨を動かしています。
伸びたり縮んだりするのにはエネルギーが必要です。
エネルギーは血管を通って全身の細かいところまで行き渡ります。
そのエネルギーを燃やしてその熱で筋肉を伸びたり縮んだりさせています。
車がガソリンを燃やしてエンジンを回すようなイメージしてもらうとわかりやすいと思います。
車ガソリンを燃やすと排気ガスを排気口から出します。
筋肉もエネルギーを燃やすと老廃物が出ます。
でも人間の体には車の排気口のように老廃物を外に出すシステムがないので、いったん血管を通して心臓に戻します。
心臓に戻った血液は肺でガス交換が行われ、新たにエネルギーをもらってまた全身に行き渡ります。
これを循環と呼んでいます。
筋肉で出た老廃物は100%心臓に戻るわけではなく、その場に少しだけ留まります。それは脳が感知できないほどの微妙な量で、その場にずーっと留まり続けます。
排水口にゴミが少しずつたまっていくようなイメージです。
排水口にゴミがたまると水の流れが悪くなって、さらにゴミがたまっていく、という悪循環が生まれます。
悪循環の最終的な末路は、たまりにたまったゴミが大きくなって、硬くなることです。
がんばってイメージしてみてください。
これと同じことが筋肉でも起きます。
筋肉で出た老廃物も血管にたまることによって血流が悪くなります。
排水口のゴミと同じようにたまりにたまった老廃物はどんどん大きくなって硬くなります。
これが筋肉が硬くなる仕組みです。
これをほぐすためにはマッサージをしたりストレッチをしたりと、外から何かしらの力を加えないとなかなかほぐれてくれません。
背中の筋肉はなかなかストレッチがしにくい場所なので、マッサージを受けてほぐすことをオススメします。
ご自愛ください。
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