肩こりや腰痛は筋肉が原因です。
筋肉が硬くなって痛みを発生させております。
どうなって筋肉が硬くなるかを解説します。
要約するとこんな感じです。
①人は24時間筋肉を使ってる
↓
②老廃物が出る
↓
③血管の中に老廃物がたまる
↓
④血流が悪くなって筋肉が硬くなる
詳しく解説します。
筋肉が硬くなる仕組み①人は24時間筋肉を使ってる
人の体には約640個の筋肉があります。
その筋肉が204個の骨にくっついて、伸び縮みすることで体を動かしています。
筋肉は日々の生活の中で休むヒマもなく活動してくれています。
起きてる間はもちろんのことですが、ただボケーっと座ってるだけでも筋肉は活動しているのです。
そして寝てる間も筋肉は活動していて、常に伸びたり縮んだりしています。
ふだんそんなことを意識することはないと思いますが、実はものすごく負担がかかっているのです。
たとえば、足をケガした時って、全然力入らないじゃないですか。
あれは力を入れると危険な状態におちいってしまうから、脳が痛みを起こす命令を出して、てできるだけ安静にするようにコントロールしてくれてるんです。
そんな感じで、ふだん何気なくやってることでも実はすごいエネルギーを使っています。
それを24時間365日ずーっと休まずやってくれているのが筋肉なのです。
そんな筋肉のエネルギー源は心臓から血管を通って運ばれてくる酸素や栄養素です。
それを燃やしてその熱で筋肉は伸びたり縮んだりすることができます。
ガソリンを燃やしてエンジンを回す車みたいな感じです。スピードを上げるとエンジンの回転数も上がってガソリンの消費が激しくなるように、人間の筋肉も激しい動きをすると酸素がほとんど筋肉に回って、肺に酸素が足りなくなって呼吸が激しくなります。
車が交差点でも常に少ない回転数でエンジンが回ってるように、人間の筋肉も常に少ない回転数で活動をしています。
筋肉が硬くなる仕組み②老廃物が出て血管の中にたまる
車はガソリンを燃やしてエンジンを回しますが、その時に煙が出ます。
筋肉も酸素や栄養素を燃やして伸び縮みする時に同じように老廃物が出ます。
車は排気口から煙を外に出しますが、筋肉は老廃物をその場で体の外に出すことはできません。
じゃあどうするのかというと、血管を通していったん心臓に老廃物を戻します。
それが肺に流れて呼吸をしてガス交換することで、老廃物をキレイサッパリ体の外に出して、酸素を取り込みます。
筋肉で出た老廃物は、すべてが心臓に戻るわけではなく、ほんの少しだけその場に留まります。
それはごくわずかな量なので、脳は感知することができません。
激しい運動をした場合は大量の老廃物が出るので、さすがに脳も感知できますが、日常生活程度の運動であれば、その時に出た老廃物はスルーされます。
でもその老廃物はずーっとその場に留まってるので、日々少しずつ増えていきます。
チリも積もればなんとやらです。
それは、ちょうど排水口にゴミが少しずつたまっていくのと似ています。
そのたまった老廃物が一定の基準を超えると、脳が感知して、それが僕らにとってはダルいとか疲れた、という感覚になるわけです。
このダルいとか疲れたっていう感覚は人それぞれ基準が違うので、まったく感じない人もいます。
筋肉が硬くなる仕組み③血流が悪くなる
排水口にゴミがたまると水の流れが悪くなるように、血管の中に老廃物がたまると血流が悪くなります。
血流が悪くなるとさらに老廃物がたまっていく、という悪循環が生まれます。
老廃物が大量にたまるとその場所は硬くなってしまうのです。
排水口に大量にたまったゴミが硬くなるように。
これを感知できる人はダルいとか疲れたという感覚になって、たまった量によっては痛みを感じることもあります。
それが肩こりや腰痛の正体です。
肩こり・腰痛は病気でもケガでもなんでもない
こんな感じで肩、腰は筋肉が硬くなったことによって痛みが起こります。
痛みを和らげるためには、ストレッチをして血管を広げたり、マッサージをして強制的に押し出して、老廃物を血液の流れに乗せる必要があります。
マッサージを受けて老廃物を心臓に押し戻したとしても、日々の生活の中でまた少しずつ老廃物はたまっていきます。
そしてそれがひどくなると、寝違えを起こしたり、ギックリ腰になったりします。
そうならないようにするためには、普段からストレッチをしたり、定期的にマッサージを受けたりして、血液の流れを常に良くすることが大切です。
こういうことは、肩や腰だけじゃなく、体のあらゆるところで起こる可能性を秘めているので、気をつけて日々の生活をお過ごしください。
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