本当に優しい人の定義:弱さを知らない優しさはない

優しい人の定義ってなんですか?

ツライときに手をさしのべてくれる人?

温かく見守ってくれる人?

その場の状況によって変わるのが優しさです。

手をさしのべることが優しいとは限りません。

むしろ状況によっては手をさしのべることが優しさではなく

甘やかすことになってしまう可能性があります。

甘やかしてしまったらその人のその後の人生はどうなるでしょう?

最悪の場合、傲慢な人間になってしまってまわりから忌み嫌われるような

人間になってしまいます。果たしてそれが優しいといえるでしょうか?

優しいという言葉の定義はTPOによって形を変えます。

受け手によっても変わります。優しくしたつもりでも

本人からしたら「今そんなんいらんねん!」なんてことも。

本当に優しい人は弱さを持ち合わせた人です。

今回はそんなお話です。

 

優しさってなんだ?

 

 

人を憂うと書いて優しいと読みます。

仮に傷ついたり落ち込んだりしてる人がいたとします。

 

その人に対してどういう言葉なり態度を示せばその人の気持ちが和らぐのか。

、ということを考えればそれだけでうまくいくはずなんです。

傷ついたり落ち込んでる人が優しい言葉をかけてくれるのを

待っているとはかぎりません。

変に言葉をかけることで余計に傷口をえぐってしまうこともあります。

 

僕の実体験を例に出して考えてみます。

おヒマなかたはどうぞおつきあいください。

 

僕は20代前半のときにバンド活動に青春をすべてささげてきました。

そのバンドが解散しました。理由は人間関係のもつれです。

 

このときばかりはさすがに人生で生まれて初めて

「死にたい」

とまで思ったほど極度の人間不信に陥ってしまいました。

そうなってしまったらもはや誰の声も耳に入りません。

何を言われても疑うことしかできません。

その当時はそれほどに傷心状態でした。

 

このときはたぶんどんな言葉をかけられてもどんな対応をされても

それを「優しさ」とは受け取ることが出来なかったと思います。

それぐらい心に傷を負っていました。

ではどんな対応が「優しさ」と受け取ることができたのか?

 

そばにいるだけで落ち着くこともある

 

自分のことはよくわかっているのでもし現在の僕が

過去の自分に対応することができたとしたら。

何をしてくれたら救われたのか?ということを考えなければなりません。

どんな言葉をかけてもどんな態度で対応しても

過去の僕はそれを受け入れることはしません。

かといって何もせずに1人のまま放置するのがいいかというと

そうでもないんですよ。

わがままなんです。笑

答えはただひとつ。

じっとそばにいるだけでいいんです。

 

何も語らず、何もせず、ただ同じ空間にずっといてあげること。

それだけでじゅうぶんなんです。

そんな優しさもこの世には存在しうるのです。

具体的にいうと、かなり時間のかかる行為ではあります。

向こうから何かしらアクションが起こるのをひたすら待つだけなので。

 

でも過去の僕にとってはそれが何よりも「優しい」と受け取れる

行動だったことは間違いありません。

何せ僕自身のことですからね。笑

 

これは僕自身のことを例に出した話ですが、

何が大切かというとその人が何を望んでるかを

察知してあげることだと思うんですよ。

過去の僕の例で言うと言葉とか態度っていうのはその場でできる

即効性のあるものです。

でもこのときの僕は人に裏切られて人を信じられない状態になってます。

そんな人間がその場ですぐに切り替えれるかっていったらどうですか?

ムリに決まってますよね。

だから気長に待つことが唯一過去の僕を救える手段なのです。

これはそのときの状況だけじゃなくて、それまでどんな人生を送ってきたのか

とかそういうこともかなり重要になってきます。

僕自身はそれまで人に対して心を閉ざしていた傾向があります。

まだ心が開ききってない状態でさらに人に裏切られるという

ダブルパンチをくらってしまいました。

だからこそじっくり待ってあげることは必須なのです。

これが仮に心を閉ざしているわけでもなんでもなく、

普通に人生を歩んできた状態ならまた対応のしかたも変わっていたでしょう。

 

優しいという字は人を憂うと書く

 

優しいという言葉の定義はその人の気持ちに寄り添うことです。

優しい人というのは人に寄り添うことができる人です。

優しいという感じは人を憂うと書きます。

人によって優しいと感じるかどうかはわからないので

そのときの状況に応じて自分に何ができるか、その人は何を望んでいるのか、

それをいろんな角度から考えてあげることが

本当の意味での「優しさ」といえるのではないでしょうか。

本当に優しい人は「弱さ」も知っています。

弱さを知っているから、人の痛みがわかるんです。

人の痛みがわからない人は見せかけの優しさしか持ち合わせていません。

中にはそれでコロッといく人もいますが、それはその人の人間が薄っぺらいだけです。

「優しさゴッコ」をしているようにしか見えませんね。

そんな人間にはなりたくないので僕は今日も精進して人間を磨いていきたいと思います。

2 件のコメント

  • 加藤 章子 より:

    またまたお邪魔してしまいました。
    加藤 アイタロウです。
    読んでいて、みぞおちにずんときます。からだの中から熱が溢れているのを読んでいて、感じます。
    又お邪魔します。

  • 加藤 章子 より:

    追記です。
    私のスマホのメール受信設定にて何らかが原因でブロックをしているとの通知を受けましたので、意図していません。操作音痴です私、
    安全なサイトとしてもPRも読みました。
    今暫くは私が楽しくDさんのサイトを
    読んでいきます。感謝です。
    ありがとうございます。

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