権力、地位、名誉、金。
「どれもこれも胸クソ悪い言葉ばっかり。」
そう考える人は少なくないのではないでしょうか?
この4つの言葉に共通している「ある事実」があります。
それは
「自分以外の他人がいないとどれも成り立たない」
ということ。
世の中にはこの4つの事柄だけを求めて
生きている人がまだごまんといることでしょう。
それはなぜか?
その根底にあるものが何なのかを深掘りして考えてみました。
1.ラクして生きていきたい

僕ら人間は限りなくアナログな生き物です。
僕らの体は常に循環を繰り返しています。
栄養を体に取り込んでは排泄し、また取り込んで排泄する。
このサイクルが終わるときは同時に生命の終わりをも意味します。
なので僕らがこの世界を生きていくには常に新しい栄養を取り込まないと
生きていけません。そのためにはどうしてもお金がかかります。
食べるもの、着るもの、寝る場所。
「衣」、「食」、「住」ですね。
これらを満たすためにはどうしてもお金がかかります。
サバイバルな生活を送ればお金をかけることなく満たせそうですが
お金があったほうがスムーズに手に入れることができそうです。
なのでお金はあったほうがよさそう。
仮に生きていくうえで衣も食も住も必要で
なかったらお金なんかいらなくなりますね。
最悪、衣と住はなくてもなんとかなりそうな気はしますが…。
食はないと腹ペコで死んでしまいます。
もはやお金は生きていくための必須アイテムになってしまっています。

お金は稼ごうと思ったらそれなりに辛いこともしないといけません。
自分がやりたくないことでも汗水流してやって
はじめて賃金という形でお金を稼げます。
でも、偉くなればなるほど"汗水流して"
ということをやらなくてもお金をもらえるようになってしまいます。
地位や名誉ばかりを求めて生きている人は
そこにお金というものがオマケでついてくるから、
それをアテにしてるということですね。
だから他の人を蹴落としてでも自分が偉くなろうとするんですね。
2.自分が特別な人間だと思い込みたい

地位や名誉には他の人とは違うという称号や肩書きがついてきます。
〇〇長とか、〇〇理事とか、なんとなく偉そうな感じのするヤツです。
そんなふうに呼ばれたら
「自分は他の愚民とは違うんだ」
という優越感に浸ることができます。
殿様気分をリアルに味わいたい悲しい人たちですね。
「〇〇様のおなり〜」
って言われたい。
何時代だよ。
そんな人ほど自分という存在がいかに小さなものかを自分でわかっていて
それを他の人に悟られまいとして自分に
「特別な人間だ」
というラベルを貼ることで真実の自分を隠そうとしています。
そんな小さい自分を信じることができるわけもなく、
それでも人に大きく見せようとする見栄っ張り。
ほんとはただのコンプレックスの塊です。
だから他の人がほめてくれる地位や名誉を欲しがります。
ほめてくれることでしか自分を満足させられないんです。
3.いばりたい

地位や名誉を欲しがる人にはもうひとつ、
「いばりたい」という欲求があるようです。
いばる人というのは人の気持ちとか
そういうことをまったく考えないでただ単に
自分の思い通りに物事をおし進めようとします。
そしてそれがうまくいったら自分の功績。
うまくいかなかったら部下や他の人に
責任をなすりつけて自分は悪くないといいます。
そして名誉や地位にはそれをできるだけの
「権力」という不思議な力がついてきてしまいます。
偉そうにして自分は何も仕事したくなくて
それでも自分は特別な人間だとまわりに思われたい。
ただの自己中ですね。
そんな人間の末路がどうなるか?
最終的に「孤立」する

この4つの事柄を求める人はたとえどこに比重を置いているにしても、
基本的に他の人のことなんか考えてません。
口では社会貢献だとか後世のためだとか
「自分以外の人のために」とか声を大にして謳ってますが、
それによって自分の地位や権力を「守る」ことしか考えてません。
なのでいざという時、そういう人は自分の保身に走って
社会的な信頼を一気に失ってしまって結果的に
地位や権力をもすべて失うことになります。
あげくの果てに権力を振りかざしてきたもんだから
その力に振り回されてきたまわりの人たちはその人から去ろうとします。
その人についていくメリットがなくなるから。
そうやって最終的に
その人のまわりには誰もいなくなってしまうのがオチです。
ヘタしたら家族さえも。
家族にすら見離された人に待っているのは
「孤独死」。
誰にも看取られることなく静かに孤独に死んでいく、、。
そんな人生絶っっ対イヤですね。
自分を生きれない人
地位も名誉も権力も金もあとからついてくるものです。
仮にそれがあとから付いてきたとしても、
「自分の信念」さえしっかり持ってさえいれば
そんなものに振り回されることなく自分にとっての大事なものをちゃんと
わかってさえいればそんなものに振り回されることなく生きていけます。
歳いってから"そんなもの"に振り回されて
自分を見失ってしまうと孤立して誰もいなくなってしまいます。
僕の昔の上司もまさにここに書いたようなことが
すべてあてはまるような人でした。
その人はもうけっこうな歳だったけど
自分を信じることができないので誰も信用できないでいました。
だからこそ歳いってても地位や名誉を求めて生きていました。
その人は自分を信じることのできないような
「コンプレックスの塊人間」だったので
完全に孤立してしまっていました。
そのくせ自分はカリスマであるみたいな言い方を
常にしていたので、絶対にこうはなりたくないなと
ある意味いい勉強をさせてもらいました。
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