厳しさってなんだろう?って考えたときにパッと思いつくのは「高圧的な態度」だったり、「褒めない」だったりって言うなんとなく「冷たい」イメージがあるんじゃないかなと思います。
そういう人はいまだにこの日本という国にたくさん生息しています。
でもそれって、信頼関係を自らぶち壊しにかかってるだけで何も生まれてこないのが事実です。
今回は人の上に立つための考えかたを考えてみました。
お役に立てたら幸いです。
褒めるのがヘタな日本人
態度とか口調を威圧的にしたり、誉めないっていうのは、相手のことを考えずにただただ自分が一貫した態度をとってればいいだけなのですごく簡単なです。残念なことにそれが「厳しい」というイメージでみられたりします。
日本は古くから武士道とか侍とかの文化だったり、明治から昭和にかけてはその流れで軍隊ができたりで、「男は寡黙であるべし」みたいな風潮が長らく続いていました。

褒めたら調子に乗るだとか褒めたら満足してしまってダメになってしまうとか、なんとなくそういう感じで褒めない文化が出来上がってしまいました。
とかく、日本人は総じて「褒めるのがヘタ」な人が多いなぁという印象です。
時代がドンドン変わっていってもそこらへんのところはいまだに根強く残っているのが現状です。残念ながら。
そういう教育を受けてきた人は多いと思います。
それで「なにくそ」と思って頑張ってこれたのは事実です。上には上がいる。それを忘れたら絶対にダメだとは思います。
でも、本当にそれでよかったのか?
答えは「否」だと思います。
頭ごなしにただ怒るのでは相手の自尊心が奪われてしまいます。
中には怒られることで伸びる人もいると思います。でも怒られることで逆に萎縮してしまって自分の思い通りに何もできない人もいるのです。
それを見極めることもすごく大事なことだと思います。
隠し事はできないのでドンドン露わに…

そういった間違った教育が蔓延してしまっていた日本ですが、それを暴露しようもんなら「その先にさらに恐ろしいことが待っている」のでほかの誰かに言うことができませんでした。なのでそういう情報が外の世界に漏れることはなかったんです。昨今のスポーツ界では特にそういったことが日常的に行われています。
でもインターネットの普及によって個人が発信できるようになってからはそれがドンドン露わになっていきました。
しかも情報の伝達スピードがあまりにも早いので揉み消そうにもそれが間に合わずにすぐに拡散してあれよという間にネットニュースに上がったりします。
ネットで拡散されたものはテレビでも取り上げられてネットを使わない人たちのところにも届きます。
そうなるとあっという間に社会問題になってそれを見たほかのパワハラを受けていた人たちもこぞって我も我もと情報をさらけ出すようになります。
インターネットのおかげでもはや隠し通すことができなくなっています。
まずは優しさを教えて
言葉で攻撃したり口を聞かない、といった見せかけだけの厳しさは精神的に追い込まれるだけでそこから何も生まれてきません。
反骨心で「なにくそ」と思ったとしても1回落とされてしまってるので、そこから這い上がるのってなかなかのエネルギーがいることです。
中には落ちたまま上がることができずに自ら命を落としてしまうことだってあります。
厳しくする目的がなんなのか?を因数分解して考えたときにその答えは、多くの場合「社会に出ると厳しいんだぞ」というメッセージが込められているんだと思います。
でも厳しさを教える前に「人ってこんなにも温かいんだよ」っていう優しさを先に教えてあげたほうがいいと思います。優しさをもらうと胸のあたりが温かくなります。

温かくなると人を信頼できるようになります。
まずはそうやって信頼関係という土台をキチンと作っておくと、多少怒られたとしてもちょっとやそっとではへこたれません。
そのためにはバンバン褒めてあげるべきです。褒められると嬉しくなって幸せになります。幸せって体の中に蓄積されていくんです。蓄積したものが人を信頼できるだけの土台を作ってくれるんです。
褒められて嬉しくない人なんていないと思います。嬉しくなってたくさん調子に乗るでしょう。
調子に乗って大失敗こいたらいいんです。失敗しても怒らないでください。

失敗から学んで次にまた同じことをしないか様子をみるのもすごく大事だと思います。何回か挑戦させて成長の度合いをみたりします。
何回も同じ失敗を繰り返してしまって停滞したら、そのときに初めて口出しすればいいと思います。
そのときもただただ怒るのは間違っていて、しっかり分析して「これがダメだったから失敗したんだよ」ということをキチンと説明して相手に納得させるだけの情報をちゃんと用意しておきます。
その上で、上から目線で言うんじゃなくて同じ目線に立ってあげて諭すように言ってあげると萎縮することなくちゃんと前を向けると思います。
人って基本的に怒られるよりも褒められたときのほうが気持ちって前に進めると思います。
目的を履き違えないで
上に立つ人間のやるべきことは社会の厳しさを教えるんじゃなくて「生きることの楽しさ」を教えることだと思います。
厳しい逆境に立たされても「ほらな、厳しいだろ?だからお前らにも厳しくしてるんだよ」じゃなくて「これだけ厳しい状況でも笑い飛ばしてやるよ。見とけ。」という背中を見せてあげるとあなたの下にいる人たちは「この人カッコいい!」って感動して「一生あなたについて行きます!」と言ってついてきてくれるのではないでしょうか。
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