強く生きるためには弱い自分を知ることが最初の一歩

強く生きるってなんだすか?いや、、なんですか??

よくそんなセリフをあちらこちらで聞きます。

強くなりたいだとか。

生きるための強さってなんなのか?

ひとつだけ言えるのは表面的な強さではないということですね。

 

下手くその上級者への道のりは己が下手さを知りて一歩目

 

今日はそんなお話です。

 

そもそも「強くなる」ってなんなんでしょう?

生きていくうえで「強さ」は必要なものなのか?

仮に僕たちが野生の動物なら弱いものは強いものに

食われて終わりというのが弱肉強食の過酷な世界です。

草は草食動物に食べられる。草食動物は肉食動物に食べられる。

肉食動物が食物連鎖の頂点に君臨しているろいう図式が出来上がります。

 

でもそれはあくまでも野生の動物にフォーカスしたときの話であって

人間の世界は人間の世界で完全に独立してしまった世界です。

何が強くて何が弱いかなんてのはその時の状況によって変わります。

 

動物の世界で弱い方にいる馬だって走ることに関していえば

ライオンに勝つことだってあるわけです。

人間の世界ではそういうことが頻繁に起こっています。

ケンカが強いやつだけが天下をとるだけじゃないのが人間の世界です。

同じ哺乳類なのに。

不思議なものですね。

 

強さのはきちがえ

 

人間の強さっていうのは本当にいろんな種類の強さがあると思います。

 

それを勘違いしてマウントとってくるやつが多いのはいつの時代も

変わらないんでしょうかねー。

「おれは強いんだぞ」とものすごいアピールしてくる人いますよね。

そんなものははっきりいって強さでもなんでもないのです。

 

むしろ、「私は弱い人間です」と自ら吐露してるようなモンです。

 

そういう人たちは「強い」ということを自分で言わないと

誰も言ってくれないような悲しい人間たち。

肩書きとかを前面に押し出してくるような人がこれにあたりますね。

どこかの一流大学を出てますだとか、

大手企業に勤めてますだとか、

どこかの理事やってますだとか、

その他もろもろもーだいぶめんどくさいんですが。

時代が流れてそういう人もだいぶ減ってきてはいると思いますが

一部ではまだまだ残っているような印象をうけます。

政治の世界なんかはまだまだそういう文化が色濃く残ってるんでしょうね。

肩書きを前面に押し出してくるやつほどめんどくさいヤツはいません。

 

それがどうしたん?

ってなりますよね。

 

確かにそこまでの事を成立させるまでには

何かしらの努力をしたからそうなったんでしょうけど。

 

で?

今どうなの?

そういう人間はたくさんみてきましたが、面白いと思える人は皆無です。

もちろんただ僕がまだ出会ってないだけということもあるかもしれませんが。

 

心の底から面白いと思える人はそういうことを一切口にしない人間です。

あとで他の人から

「あの人実はどこそこの有名大学でてるんだよ」

みたいなことを聞かされて、

「マジで!!!???」

と驚かされることの方がよっぽど面白いです。

「能ある鷹は爪を隠す」ですね。

 

内に秘めた強さ

 

どうやら生きるための強さとはそんなことではないようです。

じゃあ何が生きるための強さなのか?

 

そもそも強いか弱いかなんていうのは

人それぞれ価値観がまったく異なります。

 

肩書きや外見だけでその人が強いか弱いかを判断する人も

悲しいけどいます。

 

逆にそんなこと一切気にも留めず内面だけを見ようとする人もいます。

 

どっちが正しいということはありません。

ただ、肩書きとか外見とかでものを判断するような人とは

付き合いたくもないし、しゃべっても面白くもなんともないですね。

っていうのはあくまで僕の個人的な意見です。

それがステキっていう人もいるでしょう。

 

そんなやつに限っていざという時にもろくて瞬殺で崩れるんですけどね。

この世の生物で一番弱いのは間違いなく人間です。

なぜに弱いのかといいますと。

アフリカのサバンナに放置されたら

一瞬で肉食動物の餌食だろうし。

水中では呼吸もできないし。

くつ履かないと足痛いし。

電気がないともはや生活できないぐらい電気に依存しちゃってるし。


水道がないと水飲めないし。


ガスがないと火も起こせない。

 

そういうもろもろがすべて絶たれてサバイバル生活になったとしたら。

 

いったい何人の人が生き残れるんだろう?ってかなり不安になってしまいます。

 

むしろそんな時にでも関係なく生きれるのは

野良犬だったり野良猫だったり、

常に「死」と隣り合わせに生きてる野生の動物です。

 

たぶんそういう極限まで追い込まれたとき、

野生の小さなねずみすらたくましくみえることでしょう。

人間もはるか昔、そういう生活をしていたのに

今ではすっかり文明の発達によって

そういう能力が完全に退化してしまってる状態です。


完全に野生とは程遠い場所にいます。

なのでもしそういう状況になったとしたら、人間は生き残ることは

難しいでしょう。だから人間は一番弱いんです。

 

それを受け入れることが強さなのではないかなと僕は思います。


特に日本のような先進国ならなおさら。

弱さを受け入れることが強さです。


「自分は弱い人間です」

って胸張って言える人がどんな状況になっても生き残れる人かなと。

もし自分は強いと勘違いしている人がサバイバルになったとき、

どうなると思いますか?

まわりに助けなんて求めないですよ。

へんなプライドがあるから。

でも自分は弱いと認識できていればまわりに助けを求めることなんて

いとも簡単にできてしまいます。

人間にとっての強さは弱さを受け入れることです。