結婚はある種のゴールととらえる見方も少なくありません。
芸能人が結婚を発表するときも”ゴールイン”という見出しでテレビや新聞で扱われることが多いですね。

一般の人でも結婚は式を挙げればいろんな人が祝福してくれるし、人生の中でもトップスリーに入るイベントであるのは間違いありません。
でも、そんなにたくさんの祝福を受けて結婚したにもかかわらず、離婚してしまう人は後を絶たちません。
それは性格の不一致だったり、経済的なこと、DV、不倫、嫁姑問題、いろんな理由があって離婚に至ります。

離婚は悪じゃない
離婚自体はそんなに悪いことなはずはありません。
法律で離婚という制度が定められてる以上はそれ自体が悪いということは何もないはずです。
ただ、たくさんの人に祝福してもらったのに、という申し訳なさと「あの人離婚したんだって」みたいな後ろ指さされるような風潮がいまだにあります。
芸能人でも離婚はスキャンダルみたいな扱い方をされているのでなんとなく悪いことをするような感覚に陥ってしまいます。

子どもがいれば、経済的な理由とか子どもに対しての申し訳なさで離婚を思いとどまる人もいいます。
でも。
親が仲悪いのを見る子どもの気持ちは…?

子どもは親の変化にはものすごく敏感なものです。
僕の両親は離婚したわけではないですが、ケンカしてる親をみるのはすごくイヤでした。
それがずーーっと続いて険悪な雰囲気でいられるより寂しくても笑ってる親の姿をみたいと思うのが子どもの心情ではないでしょうか。
僕が子どものときに、母親が義母に苛められて泣いているのを見たことがあります。そのときのいたたまれない気持ちはいまだに忘れることができません。
子どもだってひとりの人間です。
ガマンすることで子どもに負担がかかるということを考えてみてください。
結婚はくじを引くようなものだ
そんな言葉を昔何かで聞いたことがあります。
確かに結婚はやってみないとわからないことが多いです。
同棲するのとはワケがちがいます。
苗字も変わるし、手間のかかるいろいろな手続きもあります。
何よりもお互いの家族を巻き込んでのことなので意識的なものが全然違ってきます。180度人間が変わる人もいらっしゃいます。

結婚したら人が変わるのは当たり前のこと。
子どもが産まれればなおさら。
実際に共に生活をしていれば、お互いのイイところも、イヤなところも全部が丸見えになります。
わかってたら結婚なんてしてなかった!なんてことも少なくありません。
それは実際にやってみないとわからないことなのです。
なので”くじを引くような〜…”という言葉はすごく言い得て妙だなぁと思います。

悩むぐらいなら離婚したほうがいい
実際に結婚して生活してるとどうしても受け入れられないようなこともでてくるものです。
多少の価値観の違いはあってもお互いに話し合って解決できるものもあります。
本来ならそうやって少しずつでも話し合ったりしてお互いが歩み寄って納得できるようにもっていくことができたらそれが一番イイことです。

おじいちゃんおばあちゃんになっても、孫が遊びにきてわちゃわちゃなってるのを見て笑いあえたらそれが何よりだと思います。
死ぬまでお互いが認め合って生涯を共に歩んでいくことができたらそれが一番幸せなことではあります。
ほんとは。
でも話し合いをしても一向に改善する気配がなかったり、どこかで気持ちがプツンと切れてしまうこともあります。
そうなるともはや生理的に受け付けられなくなってしまいます。

そんな時は迷わず離婚してしまうほうがいいです。我慢してると、いろんな弊害が生まれるので。
顔を合わせばイヤな気持ちになったり、ケンカをしてしまったり。
そんな状態では家に帰るのもイヤになってしまいます。
それが常に頭の中にあると、仕事とかいろんなことがうまくいかなかったり、生活するだけでストレスがたまってしまいます。

子どもにはなんのメリットもない
子どもにとっていちばんの幸せは両親が2人とも仲良しでいてくれることです。でも、生理的に受けるけられなくなるとそれはどう頑張っても表に出てしまうものです。イヤな空気が生まれてしまいます。
そのイヤな空気を子どもにも味あわせてしまうことにもなります。
僕の両親は離婚したわけではないですが、子どもはそういうのにものすごい敏感なもので、親がケンカしたり空気が悪くなってるのを見るのは非常にツラかったことを覚えています。

すぐ仲直りしてくれたからよかったものの、これがずーっと続くとなると、子どもにかかる負担も想像に難くありません。
それならさっさと離婚して心から笑える環境を作ってあげるのも親の責任だと思います。
それはそれで寂しい思いもさせてしまうことにはなりますが。
僕は寂しくても親は笑ってくれてるほうがいい。そう思って離婚しました。
離婚は莫大なエネルギーを要する
離婚というのは結婚のときと違って想像以上にエネルギーを消費します。
2回経験してるので断言しますが
離婚するには相当な覚悟が要ります。
大変です。なにかと。
役所の手続き、慰謝料、子どもがいれば親権の問題、姓の変更、それにともなう銀行やら学校やらの各種手続き、事務的なことだけでなく、精神的にもかなりの負担がかかります。
最初は周囲の人たちの反応も気になります。やっぱり人って結婚したときよりも離婚したときのほうが興味津々になるんですね。それはテレビ番組みててもそうです。結婚も取り上げられることは取り上げられるけど一瞬で終わります。でも離婚とか不倫とかは延々とやってる。世間は人の不幸話がお好きなようです。
なので離婚するといろいろ周囲の視線が気になったりしますが、それも最初の何日かだけです。
それを乗り越えることができればそこには楽しい第二の人生が待っています。
離婚するまでの流れ
離婚をできるだけスムーズにすすめるために離婚までのながれを解説します。
なんの準備もなしに「離婚する」って言い出すと何かとめんどくさいことがたくさん発生するので、できるだけエネルギーの消費は最大限おさえたいところです。
離婚するための心の準備
まず、本当に離婚するべきなのかどうなのかを真剣に悩みましょう。
離婚をするときは1回地獄を見るという覚悟をもってしないといけません。
離婚するだけでもいろんなところに走り回って手続きしたり精神的にも肉体的にも大変なのに、その先に明るい未来が待っているとも限らないのです。
これが一番重要です。
その後の生活のことを考えたら不安のほうが大きいと思います。
収入のこと、育児のこと、将来のこと。生半可な気持ちで離婚してしまうとあとで後悔します。
実際に生半可な気持ちで離婚して後悔した人も僕はたくさん知っています。
今の生活をズルズル続けることと、そこから解放されて生きていくことをてんびんにかけてみてください。
今の生活をずっと送り続けるよりはよっぽどマシと思えるなら早急に離婚したほうがいいです。
人生は一回きりなので。
ただ、決意が固まってもしばらくは表に出さないほうがいいです。
相手にもよりますが、こちら側の下準備をしっかりとした上で表に出さないとモメにモメて究極にめんどくさいことになってしまいます。
お金を貯める
真剣に悩んで考えて決意が固まったら、まずはお金をある程度貯めておくべきです。
離婚するにあたって何かとお金がかかります。離婚が成立しても住む場所も仕事もない状況だったらせっかく解放されてもなんの意味もありません。
生活する場所の確保
今生活している場所とは別に生活できる場所を確保しておいたほうがいいでしょう。
安いワンルーム、アパート、実家、なんでもいいので逃げ場所はつくっておいたほうがいいです。
ひとりになれる環境をつくっておくことで安心感が生まれます。
お子さんがいるのであればなおさらです。
オススメは実家に事情を説明してお世話になって助けてもらうことです。新たに家を借りるとなるとそれだけでもかなりの費用がかかるので。
僕の場合は実家が遠かったのであらかじめワンルームマンションを借りておきました。
離婚する理由を明確に作る

離婚したいという想いを明確にしてお互いが納得できる形を作り上げましょう。
そうでないとモメて離婚調停とかになって長引いてしまいます。最悪の場合、弁護士などに相談してみてもいいかもしれません。
できるだけ記録する
形を作るうえでやっておいたほうがいいのがいろんなことを記録することです。
最悪、話し合いが上手くいかなくても相手に不利になるような証拠を準備しておけば話が進みやすいです。
会話を録音したり、隠しカメラで撮影して映像の記録を残したりですね。
少し費用はかかりますが探偵に依頼して証拠をつかむという手もあります。

まとめ
離婚はもはや当たり前の時代になっていますが、それでもいろんな人の手助けあってのことなのでなかなかふんぎりがつきにくいものです。
親や家族、友達にも後ろめたい気持ちはあります。
でもそれはそのときだけです。
5年後、10年後のことを見据えてみてください。
長い目でみたときに自分にとって、子どもにとってどちらが幸せなのかをよく考えてみてください。
あなたの幸せを願っています。
子供にとって一番いいのは両親が仲が良い事です。離婚を勧めるんじゃなくて、離婚しないように良い相手と出会う方法を書いたら如何ですか?自分が反省する事は一切せず、全て相手のせいにして、子供を犠牲にして。だったら結婚しないほうがいいです。むしろ「生涯独身の勧め」でも書いたら如何でしょう。